撮影や取材がない限り基本的に自宅で原稿を書いている筆者と、新型コロナの影響で自宅待機、そのまま育児休業中の妻。現在はキャンピングカー生活ですが、基本的に自宅やキャンピングカーで1日を過ごす大人がふたり。すると、飲料だけで、驚くほどペットボトルのゴミが出ます。環境にもよくないですし、お財布にも優しくない「自宅勤務のペットボトルゴミ問題」をほぼ半減してくれたダイソーの「ペットボトル用冷水用ティーパック」を紹介します。
執筆者のプロフィール
齋藤千歳(さいとう・ちとせ)
元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在は昨年8月に生まれた息子と妻の3人、キャンピングカー生活中。道の駅などを利用して北海道一周にチャレンジしている。
「ペットボトル用」のティーパックを発見
麦茶ポットは洗ったり管理したりがめんどう
テレワークというか、新型コロナの影響というか、自宅(筆者の場合はキャンピングカー)に家族全員がこもって生活することが多くなっています。自宅にいれば、お茶なりジュースなり、なにか飲みます。そして、家族で宅飲みの機会も増えるので、炭酸水などの自宅での消費量も増えるでしょう。
すると増え続けるのが、ペットボトルゴミです。ペットボトルゴミが増えているということは、環境にも、なにより我が家の財布に優しくないのは明白。お茶くらいは冷水用ティーパックを買ってきて自宅で作れば、お財布にも環境にも優しいとわかっています。しかし、麦茶ポットや冷水筒を洗い、管理するのが苦手で、必ず挫折するのです。
節約もしたいし、環境にも優しくしたいが、あまり努力はできない筆者がダイソーで出会ったのが「ペットボトル用冷水用ティーパック」。この「ペットボトル用冷水用ティーパック」と自宅のペットボトルゴミが、筆者の頭のなかで結びつきました。「ペットボトル→飲み終わり→ペットボトルゴミ」から「ペットボトル→飲み終わり→ペットボトル用冷水ティーパック→飲み終わり→ペットボトルゴミ」にするとペットボトルゴミ半減、しかもコストダウンなわけです。
筆者の場合、水や炭酸水などのペットボトルを飲みきったら、それを軽く洗い、水を入れてティーパックを投入。それを飲み終わったら、ぺットボトルはリサイクルに出します。ティーパックを入れたペットボトルをリユースするには、それなりにちゃんと洗わなければなりません。そうなると麦茶ポットと同程度の努力が必要です。衛生面と手軽さ、そして環境負荷のバランスを考えると、「1度のリユース」になります。
麦茶と黒烏龍茶があった
ペットボトルの口に入る細長いティーパック
まずは、スタンダードに「ペットボトル用冷水用ティーパック 麦茶」のほうから試してみました。ダイソーでの購入価格は100円(税抜)で、1.5〜2.0L向けのティーパックが5本入っています。最近、200円、300円、500円といった商品も多いダイソーですが、こちらは100円です。1本あたりの価格は20円と安いのも魅力。
袋からティーパックを1つ出したところ。
ペットボトルの細い口から細長い麦茶のティーパックを入れます。
あとでティーパックを取り出しやすいように、フタとペットボトルの間にティーパックを少し噛み込ませて、フタを締めるのがコツです。
基本的には、ペットボトルの口のサイズに合わせた細長いティーパックを、ペットボトルの水のなかに入れるだけです。発想は単純ですが、フタとペットボトルの間に噛み込ませてもティーパックが破れないよう厚さと強度にしてあるなど、よくできた商品です。
ティーパックをセットしたペットボトルを冷蔵庫に入れて約1時間待ち、ティーパックを取り出したら麦茶は完成。好みに合わせて待ち時間を調整するとよいそうです。
黒烏龍茶は待ち時間が3〜5時間と長め
近所のダイソーには同じシリーズで、「ペットボトル用冷水用ティーパック 黒烏龍茶」もありました。こちらはティーパック3本入りで100円(税抜)です。ひとつ当たり約33円なので、麦茶よりも高級といえます。作り方もほぼ同じですが、大きな違いは1.5〜2.0Lの黒烏龍茶を作るのに3〜5時間かかること。待ち時間が長いのです。夜寝る前などに作っておくとよいかもしれません。
実際に飲んでみた
残念ながら、どちらも香りが弱い
最初は、パッケージに書かれていたとおり、麦茶は約1時間、黒烏龍茶は約4時間置いてからティーパックを取り出し、試飲しました。しかし、どうも薄く感じるのです。もしかすると筆者の好みが濃い目なのかもしれないと考え、次はどちらも長めに置いてみました。それでも、あまり味が濃くなりません。というより、香りが弱いせいで、長い時間置いてもあまり変化はないという印象です。おいしくないわけではないのですが、香りが弱い。これは少し残念でした。
まとめ
ほかのぺットボトル用ティーパックも試したい
麦茶で1パック約20円、黒烏龍茶で1パック約33円と、コストパフォーマンスの高い「ペットボトル用冷水用ティーパック 麦茶」「ペットボトル用冷水用ティーパック 黒烏龍茶」。お茶のベットボトルを普通に買うと約100円と考えても、大幅なコストダウンになります。しかも、中身を飲み終わったペットボトルを再利用するため、ペットボトルゴミも減らせるのですから、お財布にも環境にも優しい優れた商品です。唯一といってもよい弱点は香りが弱いところ。その点さえ気にしなければ、よくできた商品で、自宅はもちろん、ゴミの発生を極力抑えたいキャンピングカー生活でも愛用しています。ダイソーで見かけたら、ぜひ試してみてください。
また、アマゾンなどのネットショップで探すと、ペットボトル用ティーパックは「寿老園 むぎちゃん棒」といった商品もあるようです。いろいろ見て、好みの味のものを探すのもありでしょう。ただし、筆者は「気がついたら、ティーパックで作る方がペットボトルのお茶を買うより高くなっている」といった本末転倒な失敗をするタイプなので、この点には気を付けたいと思います。