【スマホ料金】小容量プランは安くならないの?値下げは20Gバイトの大容量プランだけ?

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各携帯電話会社は、スマホの料金を20Gバイトなどの大容量プランを安くしてきているが、5Gバイト以下のプランはどうなのか。20Gバイトで2980円なら、2Gバイトで298円というプランは登場するのだろうか?読者からの質問に専門家がわかりやすく解説してくれた。

スマホ料金は、小容量のプランも安くなる?

読者からの質問

各携帯電話会社はスマホの料金を20Gバイトなどの大容量プランは安くするようにしていますが、5Gバイト以下のプランは全然安くなりません。家にWi-Fiがあるので、私はそれほど大容量を必要としません。なぜ、少ない容量のプランは、安くしようとしないのでしょうか?(S.Yさん 愛知県 39歳)

編集部:

これ、本当にそう思います。フリーライターの福多利夫さんに聞きましょう。20Gバイトで2980円というなら、2Gバイトで298円になりませんか?

専門家の回答

専門家:

「まったく同意見ですが、298円のプランは出てこないでしょうね。現状では、楽天のUN-LIMITやドコモのahamoといったプランは、20Gバイト(楽天は無制限)使えて2980円(auは2480円)となっており、従来の5Gバイト以下のプランより安いという現象も起きています。キャリアとしては、ライトユーザーも安さに引かれ、このプランに変更すると見越しているのではないかと思います。キャリア側も、『もういろいろ考えないで、これ1本で行こう!』ということなんだと思います」

編集部:

ライトユーザー用のプランは登場しないのですか?

専門家:

「登場しないと思います。キャリア側から見れば、ライトユーザーというのは、パケットを使わない代わりに支払い金額も少ないので、いわゆる『お得意様』ではないわけです。たくさん使ってたくさん払ってくれるほうがお得意様なので、そちらを優遇するのは、ある意味当然ともいえます」

編集部:

そうしているうちに、ライトユーザーは格安SIMとかに逃げちゃわないですかね?

専門家:

「逃げる気のある人は逃げちゃうでしょうね。私はスマホのヘビーユーザーですが、自宅での自営業で、通信の大半はWi-Fiです。パケットのライトユーザーなのでMVNOを使っており、大手キャリアとは契約していません。加入しているプランは、音声通話可能なデータ3Gバイトのもので、月額2000円弱です。
でも、実際には大手キャリアのライトユーザーの大半は、そのキャリアにとどまっているようです。なぜかといえば、ライトユーザーの大半は、自分がどのくらいデータを使っているか把握できておらず、損しているのか、得しているのか、よくわからないからです。キャリアメールを手放すことができず、キャリアメールが使えない新プランに移行できない人も、ここに含まれていますね。
大手キャリア側としては、ここを値下げすると収入的にけっこう痛手でしょうから、従来プランには手を着けたくないというのが本音だと思われます。
ただ、ライトユーザーでも、そういった事情に詳しい人は、格安SIMに移ったり、UQやワイモバイルといったセカンドブランドを活用したり、自分なりに使いこなしていると考えられます」

編集部:

何事も、いろいろな事情や背景があるんですね。常に勉強して、節約したいものです。

◆イラスト/はやし・ひろ

※価格は記事作成時のものです。

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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