Softbankの新プランとして注目を浴びているLINEMO。「サービス内容が良ければ乗り換えを検討している」という方も多いはずです。そこで本記事では、LINEMOのメリットやデメリットについて解説します。利用した方がいい人についても触れているので、ぜひ参考にしてください。
LINEMO(ラインモ)とは
LINEMOとは、大手通信キャリアのSoftbankが手掛けるサービスです。格安かつ大容量を実現する新たなスマホプランとして、2021年3月17日からスタートします。
またLINEMOのスタートに伴い、LINEモバイルの新規申し込みが3月31日で終了します。本記事では両者を比較していますが、4月からはLINEモバイルに申し込めないのでご注意ください。
LINEMO(ラインモ)とLINEモバイルの違い
まずはLINEMOとLINEモバイルの違いについて解説します。両者の違いをはっきりさせておきましょう。
運営会社が違う!
LINEMOとLINEモバイルでは運営会社が異なります。「どっちもLINEじゃないの?」と思うかもしれませんが、LINEMOはSoftbankが手掛けるスマホプランです。
【比較】
サービス名 | 運営会社 |
LINEMO | Softbank |
LINEモバイル | LINE |
LINEMOの始まりは、SoftbankがLINEモバイルを吸収したことで誕生した「Softbank on LINE」になります。その正式名称が3月17日にスタートする「LINEMO」ということです。
月額プランが違う!
LINEMOとLINEモバイルでは月額プランも異なります。
【比較】
サービス名 | プランの種類 |
LINEMO | 20GBプランのみ |
LINEモバイル | 音声通話SIMが4種類 データSIMが4種類 |
LINEモバイルの場合、音声通話SIMが4種類、データSIMが4種類の合計8プランを用意しています。一方、ラインモの場合は月額2,480円(税別)で20GBプランのみです。
通信回線が違う!
LINEMOとLINEモバイルは通信回線でも違いがあります。
【比較】
- ラインモ:MNO
- LINEモバイル:MVNO
MNOは移動体通信事業者、MVNOは仮想移動体通信事業者の略称です。簡単に説明すると、自社回線を持っているのがMNO、その回線を借りているのがMVNOという違いがあります。
押さえておくべきLINEMO(ラインモ)のメリット
ここでは、押さえておくべきLINEMOのメリットについて解説します。
データ通信容量が毎月20GB
LINEMOの最大のメリットは、毎月のデータ通信容量が20GBという点です。月額料金も2,480円(税別)に抑えられており、コストパフォーマンスに優れています。
【比較】
サービス名 | データ通信容量 | 月額料金 |
LINEMO | 20GB/月 | 2,480円(税別) |
ワイモバイル(シンプルM) | 15GB/月 | 2,980円(税別) |
LINEモバイル(音声通話SIM) | 6GB/月 | 2,200円(税別) |
また、通信制限にかかっても最大1Mbpsでスマホを利用可能です。1Mbpsも速度が出ていれば、ネットサーフィンや動画視聴(標準画質)を十分楽しむことができます。
LINEをギガフリーで利用可能
LINEMOではLINEをギガフリーで利用できます。トークはもちろん、LINE通話やビデオ通話も対象です。今や当たり前となったオンライン飲み会も、LINEMOならデータ通信容量を消費せずに楽しめます。
ただ、一部ギガフリーの対象外となる場合もあるので注意が必要です。どのLINEサービスが対象外か知りたい方は、LINEMOの公式サイトを参考にしてください。
MNOかつ5G対応
MVNOだったLINEモバイルに対し、LINEMOはMNOとしてサービスを提供します。大手キャリアの安定した通信回線を希望する方にピッタリです。近頃話題の5Gにも対応しており、対応端末を持っている方は別料金なしで利用できます。
知っておくべきLINEMOの注意点
ここでは、LINEMOの知っておくべき注意点を解説します。
申し込みはオンラインのみ
LINEMOの申込方法はオンラインのみです。Softbankの実店舗からは申し込めないのでご注意ください。
また、LINEMOは物理SIMの他にeSIMにも対応しています。しかし、他のSIMカードと組み合わせるDSDS(※)については、動作確認を行っていないでの要注意です。
※DSDS:デュアルSIMデュアルスタンバイの略。スマートフォンにSIMカードを2枚セットし、両方の電話番号で着信可能になります。
サポートはチャットのみ
LINEMOのサポートはチャットのみです。2021年3月17日以降、公式LINEアカウントやウェブサイトから問い合わせができるようになります。電話やメールでのサポートは存在しないので覚えておきましょう。
動作保証について
LINEMOには利用できないスマホ端末が存在します。2021年3月12日時点では、iPhoneシリーズやGoogle Pixelなど、一部の端末のみ動作確認が完了した状態です。
また、動作確認済み端末だからといって、LINEMOの全サービスが保証されるわけではありません。動作保証については非常に重要な内容なので、契約前に必ずチェックしておいてください。公式サイトの「動作確認端末」の最後に記載されています。
LINEMO(ラインモ)を利用した方がいい人
データ消費量が毎月20GBに収まる人はLINEMOをおすすめします。格安SIMと比較してもコストパフォーマンスが高いからです。
しかし、毎月20GB以上利用する場合は話が別です。LINEMOは1GBあたり500円でデータ量を購入できますが、それなら「格安SIM+光回線」の組み合わせの方が安く済みます。
例えば、UQモバイルの「くりこしプランM(毎月15GB)」とソネット光プラス(マンションタイプ)を組み合わせた場合、月額料金は2,480円+2,480円=4,960円です。LINEMOよりも2,480円高いですが、LINEMOを追加で5GB購入すれば差が埋まります。
毎月のデータ消費量を把握してからLINEMOに申し込みましょう。
LINEMO(ラインモ)についてのまとめ
今回はSoftbankの新プラン「LINEMO」についてご紹介しました。押さえておきたいメリット、注意すべきデメリットはそれぞれ下記の通りです。
【メリット】
- データ通信容量が毎月20GB
- LINEをギガフリーで利用可能
- MNOかつ5G対応
【デメリット】
- 申し込みはオンラインのみ
- サポートはチャットのみ
- 動作保証について
LINEMOは「格安SIMでは満足できないけど、Wi-Fiを利用するほどでもない」という人にぴったりの料金プランです。自宅以外でスマホを利用することが多い場合は、一度検討してみることをおすすめします。