天ぷらで美味しい山菜についてご紹介します。天ぷらといえばエビ、イカ、ホタテなどの海の幸や、さつまいも、玉ねぎなどの畑の幸を思い浮かべる方は多いでしょう。しかし、春に山で採れる山菜も、天ぷらにすると大変美味しく食べられます。今回は天ぷらにおすすめの山菜や入手方法をご紹介しますのでぜひ参考にしてください。
春といえば山菜!おすすめは天ぷら
エビやイカ、さつまいもなど天ぷらにして美味しい食材はたくさんありますが、山菜の天ぷらも独特の風味や食感が味わえて、非常に美味しいです。春にしか採れない山の幸なので、その時期ならではの味わいを楽しむいわば風物詩のような存在でもありますよね。この記事では、天ぷらにして美味しい春の山菜をご紹介。
山菜の種類
ここからは、実際に天ぷらで美味しい山菜を紹介します。王道のものから、少し入手が難しいレアな山菜まで幅広く載せているので、ぜひ参考にしてくださいね。
タラの芽
まずはタラの芽です。「山菜の天ぷらといえばこれ」という方も多いのではないでしょうか。
タラの芽はタラノキの新芽のことで、現在では栽培も進んでいます。そのため、割と一年中味わえる山菜といえます。山菜らしい香りとほろ苦さを感じられ「山菜を食べている」という感覚をダイレクトに味わえるでしょう。
サクッとした食感と柔らかい食感を同時に楽しめます。厚みもあるので、塩だけでなく醤油で食べるのもオススメです。山菜の天ぷらをあまり食べないも美味しくいただけるでしょう。
ツリガネニンジン(トトキ)
ツリガネニンジンという名前ですが、人参とはまったく関係がありません。根っこの部分が朝鮮人参に似ていることからこの名前が付けられたと言われています。
この植物の葉っぱが山菜として食べられているのです。トトキとも呼ばれているこちらの山菜は、天ぷらにするとサクサクでクセがない味わいになります。塩でさっぱりと食べるのがオススメで、ほのかな香りと食感が上品な山菜です。
ウド
「ウドの大木」ということわざでおなじみのウド。若いウドは芽、茎、若葉、つぼみが食用となり、天ぷらにしても美味しく食べられます。
しかし、大きく育ってしまうと食べられなくなってしまい、さらに木も柔らかすぎて木材としても使えないので「大きいけど役に立たないもの」という意味で「ウドの大木」と言われるようになりました。
ウドは非常にアクが強い植物のため、しっかりとアク抜きをしてから揚げましょう。香り、苦味がしっかりしているので、大人の味といえます。
ふき
山菜と聞いて、ふきを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。スーパーなどでも販売されており、比較的入手しやすい山菜です。
煮付けにしたり、おひたしにしたりすることが多いふきですが、天ぷらでもとても美味しく食べられれます。シャキッとした食感とやさしい風味が特徴で、だし醤油などとよく合います。
アク抜きは少し大変ですが、入手しやすいのでいち早く春を先取りしたい方にもオススメの山菜です。
コシアブラ
コシアブラはタラの芽やウドなどと同じく、ウコギ科の木の芽です。「山菜の女王」とも呼ばれており、バランスの取れた味わいとなっています。
タラの芽ほど厚くなくトトキほど薄くない食感が特徴で、山菜の味をしっかり感じながらも香りや食感がほどよいため人気があります。苦味もあまりないので誰でも美味しく食べられます。
人工栽培も盛んになってきており、タラの芽に並ぶほどの人気の山菜になってきているのです。
こごみ
「こごみ」は冬から春にかけて成長し、暖かくなったら美味しく食べられる山菜です。おひたしなどで食べられることが多いのですが、新鮮なこごみは天ぷらにしても美味です。
こごみの特徴はこれまで紹介してきた山菜とは異なり、苦味が少なく風味もおとなしめなことです。そのため、山菜が苦手な方や子どもでも食べられるでしょう。
「ほかの山菜を食べてみたけどあの風味がだめ」という方には、ぜひ試してほしい食材です。
天ぷらにピッタリの山菜を入手するには?
今回紹介した7種類の山菜。スーパーなどに出回るものもありますが、なかなか入手しにくいものもあるのです。そこで、山菜を手に入れるための方法を3つ紹介します。
山に入る
まずは山に入って自分で摂る方法です。ガイドブックを片手に山を実際に歩いてみて、山菜を探すのも楽しいでしょう。山で採ればお金が掛からないため、手軽に春を味わいたいという方にもぴったりです。
しかし、素人が山に入って山菜を探すのはあまりオススメできません。とくに一人で山菜を採った場合、有毒性のあるものが混ざってしまうこともあります。また、山の奥深くに入っていき、遭難してしまったり凶暴な野生動物に遭遇したりする危険性もあるのです。
このため、もし山に入って山菜を探すのであれば、ベテランの人と一緒に行くと安心です。
直売所で買う
次に直売所で購入する方法です。山間部の道の駅や直売場には、地物の山菜が並ぶことが多いです。季節ごとの山の幸を購入できるため、珍しい山菜をゲット出来るかもしれません。
直売所で山菜を購入する際の注意点として、早い時間から営業を始め、閉まるのも早いところがたくさんあります。そのため、営業時間を調べてからいかないと閉店していたり、ほとんど商品が残っていなかったりすることもあるのです。
美味しい山菜を直売所でゲットするためには、下調べをしっかりして計画的に行動すると良いでしょう。
通販で購入する
外出が制限されている環境で、もっとも確実な方法が通販での購入です。ネットで検索してみると、たくさんの山菜が販売されています。
タラの芽やコシアブラなどのメジャーなものから、トトキなどの珍しい山菜まで幅広く取り扱われているのです。
ネット通販で購入するのは非常に手軽で、いろいろな山菜をゲットできますが、直売所と比較するとお値段は高めなのでよく考えてから購入しましょう。
まとめ
山菜の天ぷらは、1年の中でも限られたタイミングでしか食べられない貴重なものです。そのため山間部では、来客の際に作ってもてなすという風潮もあります。
エビやイカ、いもなどの天ぷらも美味しいのですが、山菜の天ぷらで春を感じるのもまた素晴らしいものです。また、一言で山菜といっても、その種類は多岐にわたり、いろいろな味わいがあります。ぜひ、入手しやすいものから食べてみて、春を身体に取り入れてくださいね。