この記事では、おうち時間に親子で楽しめる、簡単で安価に入手できるおすすめ楽器をご紹介します。おうち時間にテレビやゲーム、漫画……そろそろ飽きてきた方も多いのではないでしょうか。新しいおうち時間の楽しみに、楽器を取り入れてみませんか?「楽器は難しい」というイメージがあるかもしれませんが、簡単で子供でも演奏ができるものも多くあります。今回はおうち時間でも楽しめる、安価で簡単な楽器をご紹介します。
テレビ・ゲーム以外でおうち時間を充実させたい
「おうち時間」がスタンダードになるとともに、家の中でできる新しい娯楽も以前より増えたように感じます。たとえばNintendoswitchでは家族で遊べるゲームが人気になったり、VODサービスは家族向け映画が充実したり。
家の中で楽しく過ごせる手段は、多ければ多いほど良いですよね。
ですがテレビやゲームに向かうばかりではなく、何か知育的なもので家族全員で楽しめるものがあればなおよし……わが家では、楽器に目を付けてみました。
おうち時間の娯楽に「楽器」を選ぶ人が増加
楽器を選んだ理由は、子供の情操教育に良いのと、家族みんなでも1人でも楽しめるためです。吹いたり叩いたりすれば音が出る楽器を選べば、今年4歳の下の子でも演奏ができます。
おうち時間の楽しみに楽器を選択する人は実際に増えているようで、「カシオ計算機株式会社」の調査によると、コロナ感染拡大による外出自粛要請に伴い楽器を始める人が増加した、ということがわかっています。
楽器は「ながら」で演奏するのは難しいため、手に取っている間はテレビやゲームをすることはありません。
しっかり手元、口元に意識を持って弾かないとならず、子供の楽器演奏の技術や感受性を育てるだけでなく、集中力強化も期待できそうです。
安価&コンパクト!子供と始められるおうち楽器
よく「おうち時間は子供たちと楽器演奏している」と伝えると「タンバリンやカスタネットならともかく、楽器は難しいでしょう?」という言葉が返ってきます。
バイオリンやピアノでも弾かせるのなら、たしかに難しいかもしれません。しかし楽器にはいろいろな種類があり、楽器に触れたことのない子供でも演奏ができるものがたくさんあります。
わが家でもいくつか楽器を購入しているため、その中からおすすめのもの、購入はしていないけれど子供でも扱えるような簡単な楽器をご紹介します。
カリンバ
こちらは「カリンバ」というアフリカの民族楽器です。両手で持って、親指ではじいて音を鳴らすことから「親指ピアノ」とも呼ばれています。見た目以上に簡単に弾ける楽器で、わが家の小学校3年生の息子は伴奏付きの「キラキラ星」を1日でマスターしました。
遊びに来る学校のお友達にも弾かせてみましたが、皆30分もあれば鍵盤の位置を覚え、キラキラ星のメロディー部分を弾いていたようです。オルゴールのような優しい音は適当に弾いてもそれなりに聞こえるため、とても癒やされます。
寝る前になんとなくポロン、ポロンと触っているだけでも楽しいですよ。価格は3,000円前後~で購入できます。
ウクレレ
ウクレレはハワイの民族楽器です。「ギターに挑戦してみたいけど難しそう。それならまずはウクレレからチャレンジしてみよう」と思ったのが、ウクレレを購入したきっかけでした。
ウクレレはのんびりとした柔らかい音色を奏でます。ギターに比べてサイズも小さく弦の数も少ないため、女性や子供の小さな手でも、コードを押さえやすいです。
とりあえず指を1本2本使うくらいのコードを覚えれば、何かしらの曲の伴奏が弾けますよ。晴れた日にポロンポロンと弾いてぽつりぽつりと歌っていると、のんきな雰囲気満載です。リラックスしたい時にも適しています。
価格はピンキリですが、初心者用であれば4,000円前後~購入できます。
樹音(じゅね)
樹音(じゅね)とは、オカリナの一種です。通常のオカリナよりも細く高く、小鳥のさえずりのような透き通った音を出します。
オカリナはイタリアで生まれた楽器ですが、こちらの樹音は八ヶ岳生まれ。工房でひとつひとつ職人が手作りをしています。
わが家ではずいぶん前に購入したのですが、子供が家中のいたるところで吹きまくったため、現在捜索中です……。音の出し方はリコーダーに似ていて、穴を押さえる指の形もなんとなくリコーダーに似た印象です。
完璧に吹けるようになるには少し時間がかかりますが、何回も繰り返すうちに体がおさえる位置を覚えていきます。
指の形さえ覚えれば、あとは大きなテクニックもいらず吹くだけで美しい音色を奏でられるため、小学生にもぴったりです。価格は私が買った当初、6,000円前後だったと記憶しています。
ティン・ホイッスル
ティン・ホイッスルはアイルランドの民族楽器です。
ケルトミュージックでよく聞く、涼しい笛の音はティン・ホイッスルの場合が多いです。こちらもリコーダーと似た指使いですが、高音はちょっと複雑。
さらに吹き方にも若干のテクニックが必要です。ゆるく吹くと高音がくぐもって聞こえてしまい、かといって強く吹けば家中に響き渡る大きな音を発します。扱いが少し難しいですが、そのぶん、マスターしたときの喜びはひとしお。
また、奏でる音色の美しさには吹いている本人もうっとりします。価格も1,000円前後から購入できるため、手軽に試せるのも嬉しいポイントです。
学校で使う楽器でおうち音楽を楽しむ
学校では勝手に吹いたり弾いたりできない楽器も、家でなら自由に演奏できます。学校で使う楽器をあえて家でも取り入れてみませんか。楽器を楽しむだけでなく、子供が音楽の授業でちょっと得意な顔ができるようになるかも?
リコーダー
学校で扱う楽器の代表格ともいえるのがリコーダーです。普通に吹くだけでも楽しいですが、じつはリコーダーにもティンホイッスルのテクニックが活用できます。
たとえば、音のひとつ上の穴をタップして吹いてみたり、舌でのタンギングではなく穴をおさえて音をカットしたり。これらのテクニックを使うと、リコーダーでも素敵なケルトミュージックを奏でることができます。わが家では、ティン・ホイッスルとリコーダーで演奏会なども行いました。
鍵盤ハーモニカ
鍵盤ハーモニカも、立派なおうち楽器です。なぜか子供は全力で息を吹き込むため、ついう「うるさーーーーい」と言いたくなるようなキンキンの音が出ます。
しかし鍵盤ハーモニカのような息を吹き込んで音を出す楽器は、息づかいの工夫でとてもかっこよく演奏できるものです。
子供が全力で息を吹き込むのなら、大人はビブラートをきかせたり強弱をつけたりして、ジャズ風に演奏してみましょう。筆者は「ルパン三世のテーマ」をかっこよく弾けるようチャレンジ中です。
とはいえ子供のキンキンの鍵盤ハーモニカの音色も、なかなか乙なもの。鍵盤ハーモニカから聞こえるぎこちないメロディーは元気な子供を連想させるため、それはそれで悪くないBGMです。
木琴
木琴は、なんとなく雨の日に弾くことが多いです。コロンコロンと優しい音色が、雨粒がはじける音を連想させるためでしょうか。
木琴は学校から持って帰ってくることも少ない楽器ですが、Amazonや楽天でも購入ができます。ちなみにわが家の木琴は、メルカリで6,000円で購入した中古品です。
叩くだけで音が出るため、よく4歳の下の子が親の敵のように叩いて楽しんでいます。メロディにはなっていないもののどの鍵盤を叩けばどんな音が出るのかは、なんとなく体が覚えていくようで、購入した当初よりも音楽らしくなってきています。
テクニックは動画から学べる
楽器の弾き方や吹き方がわからなくても、問題ありません。楽器名でインターネット検索をすれば、どの楽器もかならずといっていいほど初心者向けのハウツー動画が出てきます。
また、ハウツーを調べていくうちに超絶テクニックを披露した動画にも出会えるでしょう。すると、そのテクニックに感動し「自分もこうなりたい」という刺激を受けられ、楽器がもっと楽しくなります。
まとめ
楽器を始めるのに遅いも早いもありません。うまくできなくても大丈夫、筆者の私も、どの楽器も上手には弾けません。
おうち時間に楽器を始めるのなら、まずは「楽しむこと」が大切です。見た目や音、弾き方など、どれを重視して選んでもよいので、まずは気に入って楽しめそうな楽器から始めてみてくださいね。