今回は、名盤からカルトなレア音源まで、あらゆる音楽の総合データベースサイト「Discogs(ディスコグス)」をご紹介します。シティポップやゲーム音楽など、近年世界的なブームを見せている日本の音楽。従来はほとんど国外で知られることのなかった邦楽は、インターネットの普及によって海外にまでその魅力を届けることとなりました。そんなムーブメントを支える場所のひとつでもあるDiscogsを、利用方法などとあわせてご紹介します。

Discogsとは?

Discogsはアメリカ・ポートランドを拠点として運営されている音楽データベースサイトです。このWebサイトは、熱心な音楽コレクターでもある創業者が、自身のレコードコレクションを整理するために始まったもの。2000年の発足から、瞬く間に世界中の音楽マニアの手によって普及していき、今では世界最大の音源情報サイトとして広く知られるようになりました。

Discogsの役割は単なる音楽データベースに留まらず、現在ではコレクションをファン同士が取引するための売買機能(マーケットプレイス)や、音源についての情報交換機能(フォーラム、グループ)も備えており、世界のコレクターを支える重要な役割を担っています。

昨今では、今年解散を発表したアーティストDaft Punk(ダフト・パンク)のアルバム『Discovery』の日本限定盤レコードが2,380ドルで落札されるなど、希少価値の高い「レア盤」の取引も活発に行われています。

日本のシティ・ポップ人気を支える存在

2010年代以降、山下達郎や竹内まりや、大貫妙子などに代表される日本の音楽ジャンル「シティ・ポップ」や昭和歌謡などが、海外で大きな注目を集めています。70~80年代頃にかけてリリースされたこれらのJ-POPは、そのほとんどが日本国内でのみ親しまれる「ガラパゴス的」な音楽でもありました。

しかしながら、インターネットの急速的な発展とともに、海外のアーティストを中心に、邦楽を一種の「レア・グルーヴ」(※注)として再評価する流れが生まれました。さらには、シティ・ポップの流行に留まらず、ゲーム音楽や電子音楽などに関しても大きなスポットライトが当てられており、十数年前では考えられないほど、海外における邦楽の認知度は高まっていきました。そして、日本の音楽作品が脚光を浴びるにつれ、レコードやCDなどのいわゆる「フィジカル音源」の需要が急上昇していったのです。

しかしながら、これらの音楽作品に関する情報は海外では希少であり、また音源自体も日本に比べると遥かに入手が難しいといった課題があります。そこで、Discogsをはじめとする音楽データベースが作品に関する情報を広めるとともに、中古音源の取引を大きく活性化することに寄与したのです。

(※注)Hiphopやクラブシーンで生まれた用語。過去にリリースされた音楽作品を再評価することを意味し、かつては黒人音楽やワールド・ミュージックなどの過去音源に対して用いられることが多かった。現在の世界的なシティポップ・ムーブメントは、ある種レア・グルーヴ的な動きとも考えられる。

Discogsの使い方

Discogsは海外発祥のサイトではあるものの、日本語にもローカライズされており、逆に日本から音楽の情報収集やレア盤の取引などを行うことも可能です。ここからは、Discogsの使い方を簡単に解説していきます。

音源データの登録や情報収集を行う

まずはDiscogsのトップページから、アカウントの登録を行いましょう。

画像: まずはアカウント登録から行います。 www.discogs.com

まずはアカウント登録から行います。

www.discogs.com

トップページの右上に表示される「登録」ボタンを押し、ユーザーネーム(ID)とメールアドレス、パスワードを入力するだけで登録できます。FacebookアカウントやAppleID、Googleアカウントを経由して登録することも可能です。

登録が完了したら、アカウントのダッシュボード画面から、コレクションや欲しい物リストの更新、作品情報の投稿などを行えるようになります。

画像: 登録後はいろいろなことができる。 www.discogs.com

登録後はいろいろなことができる。

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コレクション欄には、自分が所持している音源を登録することができます。自身のコレクションをリスト化するほか、情報が無いアルバムについてのデータを登録することも可能です。

画像: 自分の音源の登録もできる。 www.discogs.com

自分の音源の登録もできる。

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欲しい物リスト欄には、自分が探している音源を保存することができます。SNSのいいね!やブックマーク機能として利用し、気になるアルバムやEPがあれば都度登録すると良いでしょう。作品についての詳しい情報なども知ることができるため、特に希少価値の高いレア盤を探す際に大変便利です(筆者は近頃、ナードコア・テクノを血眼で収集中)。

画像: 気になるアルバムがあれば即登録を! www.discogs.com

気になるアルバムがあれば即登録を!

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投稿欄では、自身の登録した音源データの編集や、フォーラムの情報検索などを行うことが可能です。英語圏のサイトのため、フォーラムの利用にはある程度の英語力が必要にはなるものの、Google翻訳やDeeplといった機械翻訳サービスを利用すれば問題なく利用できるでしょう。

画像: 翻訳ソフトを使えば怖くない。 www.discogs.com

翻訳ソフトを使えば怖くない。

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「マーケットプレイス」を活用してコレクションを売買する

続いては、Discogs第二の機能とも言えるマーケットプレイスの利用方法を解説します。商品の購入・出品は、画面上部のメニューバーから「マーケットプレイス」を選択。音源を買いたい場合は「音楽を購入する」を、販売したい場合には「音楽を売る」をそれぞれクリックしましょう。

画像: マーケットプレイスの画面。 www.discogs.com

マーケットプレイスの画面。

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もしくは、各音楽作品の個別ページから直接購入・出品することも可能です。欲しい物リストに登録している商品だけに絞って検索をしたり、コレクション一覧から販売したい商品を登録したりすると良いでしょう。

画像: 各音楽作品の個別ページからの購入・出品も可能。 www.discogs.com

各音楽作品の個別ページからの購入・出品も可能。

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なお、音源の販売・出品に際しては、「本人確認済のPaypalアカウント」が必須となります。事前にPaypalアカウントの作成と銀行口座の連携、その他必要事項の登録を済ませておくことを推奨します。音源の購入に関しても、認証済Paypalアカウントが無いと取引に進めない場合が多々あります。DiscogsとPaypalをきちんと連携させることが、サービスをより活用するために重要なポイントとなります。

まとめ

今回は音源マニア必見のWebサイト、Discogsについて解説しました。サブスクで気軽に音楽を楽しめるようになって久しいですが、CDやレコードでなければ聴けず、ダウンロード販売も行われていない音源も多く存在します。特に一部のジャンルでは、現物を入手する以外視聴手段が存在しないことも珍しくありません。レア盤のコレクターや熱心なディガーの方々は、ぜひDiscogsを活用して「大切なあの一枚」を探してはいかがでしょうか?もちろん、海外に向けて自分のコレクションを放出したい方にとっても、強い味方となるはずです。

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