じめじめした梅雨の時期を前に、子どもの水分の消費量が急に多くなる。筆者も5月に入ってから「お母さん、のど乾いた~」と、子どもの声を聞く回数が急に多くなった。暑い夏を前に、水筒の買い替え、買い足しを検討する家庭が多いことから、実際に選ばれている「子ども向けの水筒」を現役ママに緊急調査。サーモス、タイガー、象印など、オシャレでかっこいい直飲みタイプの水筒を紹介する。
はじめに
一昔前は、遠足や運動会の時に必要だというイメージだったが、今や毎日の通園、通学に欠かせない水筒。メーカーや飲み口のタイプ(直飲み、コップ、ストロー等)、容量も様々で、どのような水筒が我が子に最適なのか、迷うところだ。そこで、現役ママに購入した水筒を教えてもらい、実際に選ばれている水筒を調べることにした。
現役ママ45人に調査!「子供が使っている水筒のメーカー、教えて下さい!」
人気No1メーカーは「サーモス」
幼児(4才~)・小学生(低学年)の子どもがいるママ45人に、実際に幼稚園や小学校に持っていく水筒をアンケートしたところ、以下のような結果となった。
45人中、約半数の23人の子供が、サーモスの水筒を使用していると答えた。続いて、タイガー8人、スケーター7人、象印3人、OSK2人、その他2人という結果になった。
飲み口は、直飲み派が大多数
45人に実際使用している飲み口を聞いたところ、43人が直飲みと答え、コップとストローと答えたのは、それぞれ1人だった。
※幼稚園や小学校側から、飲み口についての指定はされていない。
2wayでも直飲み派が多数
直飲みと答えた43人のうち、29人は直飲み専用、14人はコップと直飲みの2通りが可能な2wayタイプの水筒を使用していた。つまり、2wayタイプを所持していても、実際に使われているのは直飲みの飲み口だということがわかった。
筆者の子どもも、2wayを使用しているが、9割は直飲み、残り1割がコップ仕様で出かけている。
結果は…
子供が使用している水筒の約半数は、「サーモスの直飲み」だった。
水筒買い替えのタイミング、実は年長クラス?!
ある幼稚園では、年中クラス男子の水筒は、容量500ml以下のキャラクター系ボトルが目立つが、年長クラス男子になるとキャラクター系は少数派になり、容量も800ml以上のスポーツボトルが多く使われるようになっている。同学年を2年にわたり追跡した結果ではないものの、筆者は次のように考えた。
一般的に、幼稚園入園時、小学校入学時に水筒を買い替えるのではないかと想像していたが、幼稚園の3年間での子供の体格の成長は著しく、年少&年中では容量500ml以下のキャラクター系ボトルを使用し、年長以降で小学生になっても使える容量800ml以上のスポーツボトルタイプに買い替える家庭が多いのではないだろうか。
トップメーカー共通点と検討ポイント
調査結果もふまえて、これから紹介するおすすめ製品は、トップメーカーと言える、サーモス・タイガー・象印社製の水筒。どの企業サイトを見ても、以下の点は各社とも力をいれている。
(1)高い保冷性・保温性
(2)子供が使用する時の扱いやすさ(持ち運び、飲むとき)
(3)洗いやすさ
そのため、検討する際は、
・主な使用場面(通学用・スポーツ用など)に合わせた飲み口
・子供の体格に合わせた容量
・子供が好きなデザイン
の3点を子どもと相談してみてはいかがだろうか。
以下の製品の中にも、容量だけが違うボトルが販売されている製品もあるので、公式サイトを確認していただきたい。
サーモス真空断熱スポーツボトル/FHT-801F
前述した調査で、一番人気
容量 0.8L
カラー ブラックオレンジ/ブルーシルバー/ピンクスター
活発な子供たちでも、中身をこぼすことなく、簡単にゴクゴク飲めるスポーツボトル。飲み物の流れを良くする空気穴をあけたことで、飲み口をくわえても一気に飲める。また、カバーの横には、新素材のハンドルを採用したことで、手を滑らせて水筒を落とすリスクを減らし、カバーの底は衝撃から守る丈夫なクッションがついている。
サーモス 真空断熱キッズケータイマグ/JOI-500
保冷・保温どっちもOK
容量 0.5L
カラー ブルー/ピンク
保冷だけでなく、保温にも対応しているため、冬は温かい飲み物を長時間キープできるキッズ向けケータイマグ。肩パット付きのストラップの着脱が可能で、遠足やお出かけの時には活躍しそう。飲み口を外して丸洗いできる「お手入れ簡単構造」はママに嬉しい。スラリとしたコンパクトな形は、小さな手の子供も持ちやすく、かばんにも入れやすい。
サーモス 真空断熱2ウェイボトル/FJJ-800WF
夏は保冷スポーツボトル、冬は保温のコップ対応
容量 0.8L
カラー ブルーカモフラージュ/ミントドット/ブラウンチェック
直飲みとコップの二つの飲み口で、一年中大活躍できる水筒。冬は温かい飲み物を持っていきたいという子は、保温機能付きのコップに変えることもできる。保育園や学校から、コップタイプの水筒が指定されるというケースもあるようなので、このタイプを持っておけば安心だ。コップ時の中せんは、洗いやすくて衛生的なフルオープン型。
タイガー 真空断熱ボトル/MME-F100
通称「サハラ」は、とにかく頑丈
容量 1.0L
カラー ブルー/ブラック/ネイビー
衝撃に強いカバーにこだわったことで、水筒自体が守られて耐久性バツグンのサハラ。カバーの底部は、布製ではなく、樹脂製の「強ゾコ(つよぞこ)」。もちろん、魔法瓶といえばタイガーと言われるほど名実ともに日本代表のメーカーだけに、保冷機能は文句なし。ふたを閉めれば自動ロックされるオートロック機能も、子供のうっかり閉め忘れを防いでくれる。前述した調査では、二番人気のボトル。
象印 ステンレス クールボトル TUFF/SD-JK08
くわえ飲み対策の斜めカット形状
容量 0.8L
カラー ピンクブラック/ライムブラック
ペットボトルやスポーツボトルタイプを直飲みしている子どもをみると、口の中に丸ごとくわえて飲む子が意外と多い。口に含んだ飲み物が、再びボトルに戻り、特に夏場は衛生面が気になって心配になるのは、筆者も同じだ。そこで、この水筒では飲み口を斜めにカットすることで、くわえ飲みをしにくくする形状に変更。小学校低学年までは、くわえ飲みをする子供が多いようなので、気になるママは、このタイプを試してみてはいかがだろうか。
まとめ
大人がマイボトルを買うと、1・2年で買い替えることは少なく、長く愛用している人が多い。しかし、子どもが使う水筒は、子どもの体格や使用場面が変わるごとに、買い替えていく必要がある。また、水筒を倒して置いていたり、多少振り回したり…なんていうこともあり、壊れてしまうこともしばしば。筆者の子どもは、直飲み用のキャップが1年に1度は壊れてしまうため、パーツを購入して現在3つ目のキャップを使用中だ。子どもの生活スタイルや体格に今使っている水筒が最適か?年に一度は、子ども自身にも確認するタイミングを設けたほうがよさそうだ。
◆小嶋彩葉(フリーライター)
医療系広告代理店の勤務を経て、編集兼ライターとして独立。現在は、子育て・旅行・映画関連記事などを中心に執筆活動を行う。また、2児の母として、育児に奮闘中。