今回はTwitterの新機能であるSpaces(スペース)について紹介します。スペースはTwitterユーザーと音声を通して交流ができる機能です。普段の文字や写真のツイートとは別スタイルの楽しみ方として、今話題を集めています。この記事では、スペースを聞く方法や参加方法などを分かりやすく解説していきます。
TwitterのSpaces(スペース)とは?
初めに、Twitterのスペースがどういった機能なのかを解説していきます。
スペースで配信できる条件
スペースは、一時期ブームを巻き起こした音声配信アプリ「Clubhouse(クラブハウス)」のように、音声でいろいろな人と交流が楽しめるという機能です。リアルタイムであらゆる人の音声配信を聞いたり、配信する側になったり、さらに他の人との対談を発信したりと、さまざまな方法で楽しむことができます。
スペースは「ホスト」「スピーカー」「リスナー」の3者で成立
当初は、フォロワー数が一定以上でないとスペースの部屋を開くことができませんでしたが、現在は公開アカウントであれば誰でもホストになってスペースを開始することができます。公開アカウントを利用している人は、Twitter右下の投稿ボタンを長押しすると、以下のような「スペース開始マーク」が表示されます。
ただし、ツイートの公開をフォロワーのみに限定した、いわゆる「鍵アカウント」の場合は、スペースのホストになることはできません。その場合は、投稿ボタンを長押ししてもスペース開始ボタンは表示されません。
スピーカーとして話せるのは最大10人まで
スペースを作成したホストは、最大10人までスピーカーとして招待することができます。また、ホストは、自分が開いたスペースを管理するすべての権限を持っているため、さまざまな操作が可能です。
例えば、
・参加者全員を一斉にリスナーにする
・スピーカーになれる人を制限する
・スピーカーを一斉にミュートにする
・スピーカー、リスナーを強制退出させる
など、これらを操作をすべてホストの独断で行うことができます。
スペースの中でリアクションを送ることができる
TwitterのスペースがClubhouseと異なる点は、音声の途中でリスナーがリアクションが送ることができる点です。リアクションとなる絵文字を表示させることでスピーカーの話に反応したり、スピーカーの質問に答えたりすることができます。またリスナーとして聞いている中で「話したい!」と思ったときには、ホストにスピーカーのリクエストを送ることもできます。
このようにスペースでは、スピーカーとリスナーが気軽に交流できるのが魅力です。
PCやiPadからもスペースを利用できる?
ホストとしてスペースを開始できるのは、iOSおよびAndroidアプリに限られます。一方で、スペースへの参加は、PC(ブラウザ)やiPad(iPad OS)のTwitterからも可能です。
ただし、PCやiPadの場合、画面上部の配信中のスペースのアイコンは表示されないので、ツイートのリンクなどからスペースに参加しましょう。
スペースの参加方法
スペースでは、誰もが気軽にリスナーとして音声を聞いて交流することが可能です。ここからは、スペースへの参加方法を解説します。
聞きたいスペースをクリックして参加
スペースは、ホームタイムライン上部に自動的に表示されます。まずは、聞いてみたいスペースを選択します。そうすると参加方法が表示されるので、「リスナー」か「スピーカー」から選びましょう。
なお、ホスト側が発言できる参加者を「スピーカーとして招待したアカウントのみ」に設定している場合、参加時点でスピーカーを選ぶことができません。この場合は、「聞いてみる」をタップしてリスナーとして参加しましょう。後述のように、参加後にスピーカーになるためのリクエストを送ることが可能です。
絵文字でリアクションを送る
参加したスペースの中では、リアクション・絵文字を送ることができます。左下のハートマークをタップすると、5つの絵文字が表示されるので、自由にリアクションを送ってみましょう。リアクションは参加している全員が見ることができます。
スピーカーのリクエストを送る
リスナーとして参加していて、発言したくなったときは、左下のマイクアイコンをタップすることでスピーカーのリクエストを送信できます。ホスト側で発言できる参加者を「全員」もしくは「フォローしているアカウント」に設定していて、自分がその条件に該当する場合は、リクエスト送信後すぐにスピーカーとして発言が可能になります。
発言権の設定が「スピーカーとして招待したアカウントのみ」となっている場合は、ホストの許可後にスピーカーとして話せるようになります。
スペースを他の人にシェアする
画面右下には、スペースを共有するための「共有アイコン」があります。ここをタップすると、DMを送って友達をスペースに招待したり、ツイートや他のSNSなどでリンクを送ってスペースが開催されていることを知らせることもできます。
画面上部にスペースが表示されない場合は?
画面上部にアイコンが表示されるのは、自分がフォローしているアカウントによる配信に限られます。つまり、フォロー中のアカウントがスペースの配信をしていなければアイコンも表示されません。スペースを聞いてみたい場合は、定期的に配信を行っているアカウントを探してフォローしておくとよいでしょう。
なお、フォローしていないアカウントの配信であっても、リンク経由でスペースに参加することが可能です。配信元や参加中のフォロワーがリンクをツイートしていることがあるので、それを探して参加するのもひとつの方法です。
スペースのホストになるには
続いて、自分でスペースの部屋を開いて配信を行う方法をご紹介します。
ホストになってスペースを開始する
自分がホストになってスペースを開始する場合は、右下の投稿ボタンを長押しして、「スペース」ボタンをタップします。
続いて、開始するスペースのタイトルを入力。「音楽」「スポーツ」などのあらかじめ用意されたカテゴリから、テーマを選ぶことも可能です。
「今すぐ始める」をタップすれば、スペースが開始されます。
スペースのスケジュールを設定する
事前に、スケジュールを設定してスペースを配信することも可能です。その場合は、「今すぐ始める」ボタン右のカレンダーアイコンをタップして、開始予定日時を設定します。
参加者の発言権を設定する
ホストは、参加者が自由にスピーカーになれるのか、ホストが許可してから発言を可能とするのかの設定を行えます。右上の「…」→「設定」をタップして設定画面を開き、3種類の「発言できる参加者」から選択しましょう。
初期設定では、「スピーカーとして招待したアカウントのみ」が選択されています。これは、参加時点では全員がリスナーとなり、入室後にリクエストを送り、ホストが許可した参加者だけがスピーカーとして発言できる設定です。
「フォローしているアカウント」は、ホストがフォローしているアカウントの場合はホストの許可を受けずにスピーカーとして発言することができます。ただし、フォローしていないアカウントの場合は、発言にホストの許可が必要となります。「全員」の場合は、ホストからのフォローの有無にかかわらず、全員が自由にスピーカーになれる設定です。
一度設定を切り替えると、次にスペースを開始する際には、その設定が適用されます。
スピーカーのリクエストを承認/却下する
スピーカーの発言権を「スピーカーとして招待したアカウントのみ」に設定している場合、リスナーからスピーカーのリクエストが送られてくると、ホストの画面に「リクエスト」のラベルが表示されます。
ここをタップすると、リクエストを許可するかどうかの選択が可能です。許可する場合はチェックマーク、却下する場合は「×」をタップします。
リスナーをスピーカーに招待する
リスナーとして参加している人に発言してもらいたい場合は、相手のアイコンをタップして、「スピーカーとして招待」をタップします。
招待を受け取った側の画面には「〇〇さんからスピーカーとして招待されました」と表示されます。話してもよい場合は、「許可」をタップするとリスナーからスピーカーに切り替わります。
スピーカーをミュート/削除する
問題発言をするスピーカーがいる場合、ホストの権限でその人のマイクをミュートにしたり、スピーカーからリスナーに切り替えたりできます。相手のアイコンをタップした後、ミュートにする場合は「マイクをミュート」、リスナーに切り替える場合は「スピーカーから削除」を選びます。
なお、この画面で「〇〇さんを削除」を選ぶと、スペースそのものから強制的に退室させることができます。
まとめ
今回はTwitterの新機能「スペース」について、使い方や楽しみ方を解説しました。最近では、新たに有料のスペースが作れるようになるなど、今後のTwitterの動きに期待が高まっています。ぜひTwitterのスペースを利用して、リアルタイム音声での交流を楽しんでみてください。今までのTwitterとは、見える世界が変わりますよ。