炊飯器の予算でもっとも多いのが1〜3万円、奮発して5〜6万円が一般的なようです。そんな中、気になるのが10万円以上の高級炊飯器の存在。ミドルクラスの炊飯器でも十分おいしいのに、高級機で炊くごはんって、いったいどんな味がするの? ということで、象印の最上位機種「炎舞炊きNW-LB10」で、ハイクラスなおいしさを体験してみました!
象印 炎舞炊きとは
炊飯器を発売しているメーカーは数々ありますが、その中でシェアがトップなのが象印です。
「炎舞炊き」は象印が展開する最高級シリーズで、底部分に複数のヒーターを搭載し、かまどの炎のゆらぎを再現しているのが特徴になっています。おいしいごはんのポイントは、大火力でお米をかきまぜながら炊くこと。NW-LB10は、6個のヒーターでランダムに加熱することで、釜内で激しく複雑な対流が起こし、高温の熱を一粒一粒にしっかり伝えるのだとか。同時に米のアルファ化も促進され、甘みのあるごはんが炊けるのだそうです。どんなごはんが食べられるか、楽しみです!
自宅の炊飯器と炊き比べてみた
香り、弾力、粘りが違う
さっそく自宅の炊飯器とごはんの炊き比べてみました。ちなみに自宅の炊飯器は購入して約5年。値段的には、けっこうがんばった5万円超えの製品です。
炊飯をスタートして、炎舞炊きは57分後、自宅炊飯器は1時間3分後に炊き上がりました。
炊きたては、どちらもピカピカで粒がしっかり立っていますが、よく見ると炎舞炊きの方が1粒が大きく、ピンピンと張っているのがわかります。しかも炎舞炊きの方が、格段に香りが芳醇。お腹がグーッとなりそうな、いいにおいが溢れてきます。
そして一口。もぐもぐ……。
は〜、炎舞炊き、うまぁ〜〜〜〜!✨
自宅炊飯器のごはんもおいしいのですが、炎舞炊きは、弾力と粘りが違います。噛むほどに口の中で甘みが膨らんで、味の余韻が残る時間も長いです。香りもよく、味、食感、風味など、全部の点数がハイスコア。お米が本来持っているポテンシャルを引き出して、余すことなく伝えくれてる感じです。ごはんのおいしさって、こんなに厚みがあるんだ。今まで気づかずにきたことが、申し訳ないようなもったいないような……。炎舞炊きごはんの情報量が10だとしたら、自宅炊飯器は6〜7くらいでしょうか。そんなに低くはないですが、10と比べてしまうと物足りなさを感じます。
おにぎりにして比べてみると……
炊きたてのアツアツをおにぎりにして、2時間後に食べてみました。
炎舞炊きのおにぎりは、冷たくてももちもちとみずみずしく、一粒一粒に弾力があります。それに比べると、自宅炊飯器のおにぎりはやや硬めに感じました。よく観察すると、自宅炊飯器はごはん粒同士がギュッとくっついているのに対し、炎舞炊きは一粒一ずつがピカピカと粒立っているのがわかります。そのため、炎舞炊きおにぎりは口の中でごはん粒がほぐれやすく、口当たりがいいんですね。
甘みと粘りがあって冷めてもおいしいので、お弁当にもぴったりです。
冷凍ごはんも香り豊か
では、冷凍ごはんはどうでしょう? 1週間冷凍したごはんをレンチンしてみたところ、蓋をあけたとたんいい香りが立ち上がってきました。食べてみると、パサつきなどは一切なく、みずみずしい口当たり。味も食感も香りも「炊きたてなの?」と思うくらいハイクオリティでした。正直、自宅炊飯器の炊きたてよりおいしかったです。炊きたて良し、冷めて良し、冷凍保存しても良し。さすが10万円の高級機、おいしさに死角なしで、これぞ一流といえるでしょう。ちなみに、AI搭載で、室温や水温の違う夏と冬でも同じように炊き上げてくれるハイテク技術も搭載しています。
好みに合わせて121通りに炊き分け
ただ、いくら周りが「おいしい」と言っても、自分の好みと合わないことってありますよね。その点、炎舞炊きなら大丈夫。好みの食感に炊き上げてくれる「わが家炊き」機能を使えば、細かい好みに答えてくれます。その種類なんと121通り!
でも「121通りなんて選びきれないよ〜」って思いません? そこでこの機能、アンケート形式になっているんです。食べ終わった後に、今日のごはんの感想をパッと答えるだけで、好みの味にナビゲートしてくれるので、誰でも気軽に使えちゃいます。
便利機能や簡単お手入れがうれしい
実用面では、1合を約15分で炊く「白米特急」コースや、センサーで40時間までおいしく保温する「極め保温」など、いろんな便利機能が家事をサポートしてくれます。お手入れも簡単で、毎回洗うものは、内釜と内蓋の2点だけ。本体の表面や内釜のフレームはフラットな作りで、布巾でサッと拭くだけできれいになります。こんなところまで心配りがあるなんて、文句のつけようがありません。
ごはんがおいしいだけで生活が変わる
炎舞炊きを使って1週間、我が家では目に見えてお米の減りが早くなりました。ごはんがおいしいと毎回の食事が楽しみになり、家族のテンションもあがります。お弁当作りにも自信が持てて、楽しめるようになりました。
また、以前は小腹がすいたときにスナック菓子をつまんでいましたが、炎舞炊きが来てからは、「少量のごはんに塩コンブをちょっと」というチョイスになりました。スナック菓子はどんどん食べちゃいますが、炎舞炊きごはんは少量でも満足度が高く、罪悪感もなくなって、気持ちの面でもヘルシーに。
まとめ
炎舞炊きのごはんからは、おいしさだけでなく、豊かさを感じました。炊くたびにいい香りがして、おいしいごはんにみんなが笑顔になって、幸せな気分になる。そんな毎日への投資だと考えると、10万円という値段は全然納得できるし、買い替えの選択肢としてありだなと思いました。最新のスティック掃除機やスマホだって、10万円くらいしますよね。臨時収入があったら、高級炊飯器もぜひ検討してみてください。