長野県南佐久郡にある「せせらぎの里町田市自然休暇村」に取材に出かけました。町田・相模原市民の保養所であり、アウトドア環境が楽しめる宿泊施設です。自然豊かな環境に格安で泊まれ、さらにイワナのつかみ取りやバーベキューも体験できる「せせらぎの里町田市自然休暇村」の魅力と詳細をレポートします。
「せせらぎの里 町田市自然休暇村」とは?
町田市・相模原市民の保養所
「せせらぎの里町田市自然休暇村」とは、長野県南佐久郡にある町田市・相模原市民の保養所です。ホテルのような豪華さはありませんが、森の中にひっそりとたたずみ、自然豊かな環境を楽しめます。町田市・相模原市民であれば割引制度もアリ。市民以外の一般宿泊に比べて宿泊価格が3割程度安くなる計算です。
キャビン泊・テント泊は格安!
「せせらぎの里 町田市自然休暇村」は、本館宿泊のほかにキャビン泊・テント泊があります。キャビンとは、森の中に建つログハウスのような設備です。本館宿泊の半分の値段で泊まれるため、家族連れや費用をかけずに遊びたい人にとってぴったり。テント泊にいたっては、500円でお釣りが来ます。
「国民休暇村」とは違うのか?
筆者は去年、「国民休暇村那須」の「手ぶらでキャンププラン」を楽しみました。国民休暇村とは、日本全国で35か所ある、国定・国立公園やリゾート地内にあるホテルです。本館宿泊だけでなく、キャンププランも充実しています。
去年の国民休暇村では価格の安さと自然溢れる環境での1泊2日を満喫。今年も行きたいと思って検索をしたところ、「せせらぎの里町田自然休暇村」を発見しました。
正直に言うと、「休暇村」と名の付く宿泊施設は多く、どのような関係があるのかはっきりと把握していません。帰ってから「せせらぎの里町田自然休暇村」のスタッフの方に「あの全国ホテルの休暇村とは違うのか」と電話で聞いてみたところ、それとは違うと返事が返ってきたため、イコールではないようです。
しかしそうとは知らない出発前の筆者は「国民休暇村は町田市も運営に関わってるのか~」などと勘違いをしたまま、サイトを閲覧。去年の国民休暇村よりもはるかに安く、自然豊かな環境、そして人との接触が少ないなどといった理由から、取材決行を決意しました。
▼以前の「国民休暇村那須 手ぶらでキャンププラン」の記事はこちら▼
「せせらぎの里 町田自然休暇村」に行ってみた!
「せせらぎの里町田自然休暇村」への取材を決めたものの、コロナ間での移動はとても気を使います。自分たちが感染しないようにするのはもちろん、地元の人たちに不安を抱かせるわけにいきません。食料はすべて東京で揃え、現地の人との接触は避け、トイレ休憩以外に寄り道はせずに目的地を目指します。
長野県南佐久郡上村はノスタルジックな世界!
「せせらぎの里 町田自然休暇村」がある長野県南佐久郡川上村は、見渡す限り田んぼ!山!緑!
車を走らせているだけで楽しめる、豊かな環境です。しかし標高が高いため天候の変化も早く、晴れていたと思ったら20分後には土砂降りの雨が降ってきました。
森の中にあるキャビン
ホテルに到着する頃には雨も小降りに。駐車場に車を止めたら、すぐにロビーで受付をします。チェックイン時間よりかなり早く着いてしまったのですが、天候が不安定なことから入室を許可してくれました。ありがたいです。
キャビンの鍵とバーベキュー用の器具を受け取り、車でキャビンへと移動をします。キャビンがあるのは本館から車で1分ほどの森の中です。
東京ではなかなかお目にかかれない豊かな自然と、静かな環境。木漏れ日が差し込む美しい森の中に車で入るのは、土足で人の家に入るような申し訳ない気持ちになります。車を駐車場に止めたらキャビンへ。キャビンの外観は、ログハウスそのものです。
キャビンの中にはレトロなキッチンが。調理器具も包丁にフライパン、まな板に鍋にフライ返しに……と一通り揃っています。冷蔵庫、電子レンジ、トースターも完備されています。
お風呂とトイレも付いていて、トイレは簡易水洗です。古いですがニオイもなく、安心しました。(ココ、結構大事なポイント!)
部屋の間取りは6~8畳ほどのリビングと小上がりの和室です。インテリア好きな筆者夫婦は、レトロな腰壁のデザインやむき出しの梁、吹き抜けの天井などをじっくり堪能しました。
自然豊かな環境でコーヒーブレイク
キャビンにはウッドデッキも付いています。緑に囲まれた環境の中、持参したコーヒーで一服。遠くまで来た甲斐があったとしみじみ感じる瞬間です。
ウッドデッキから外に出られるため周囲をぐるりと見学してみました。
途中で見たこともない大きなきのこが生えていて、なぜか子どもたちが大喜びしていました。
見たこともない虫たちと触れ合う
「せせらぎの里町田自然休暇村」では、きのこだけでなく虫との出会いもあります。着いたとき、窓の網戸には見たこともないほど大きな蛾が止まっていました。キャビンの外にも、初めてお目に掛かる水色の大きな虫が…!
洗面所にはカマドウマがトコトコ。
ヒイイイ…!
これには思わず悲鳴を上げました……。しかし、彼らからしたら我々のほうがよそ者。カマドウマは夫が割り箸でつまみ、外へお帰り願いました。
星を眺める天文施設もあり
「せせらぎの里町田自然休暇村」は、標高1500mのところにあります。天気が良ければ、星もきれいに見えるそうです。
天体観測ができる施設が敷地内にあり、予約をすれば専門の道具を使って星の観察を楽しめます。もちろん、無料です。筆者家族が向かったときはあまり天気が良くなかったため、予約はしませんでした。もし天気の良い日に宿泊できるのなら、星を眺めてみてはいかがでしょうか。
夜は森の中でBBQ
森の中でのんびりと時間を過ごしていると、あっという間に夕方になりました。森の日暮れは早いため、持参した食材でバーベキューの準備に取り掛かります。
しかし我々家族は、火起こしを自分たちでやった経験がほとんどありません。いつだってバーベキューは人任せです。火の起こし方を調べようにも、電波が入らない環境です。恐らくこんな感じだろう、とイメージだけで火を起こしていきます。
なんとか火を付けたころには、あたりはすっかり薄暗くなっていました。日の落ちた森の中は真っ暗になるため、足下が見えません。バーベキュー会場にある明かりのみが頼りです。とはいえ炭火で焼いた肉はおいしく、暗さを忘れて堪能しました。食べ終わったら片付けをして、急いでキャビンへと戻ります。
お風呂のお湯の調節
部屋に戻り、シャワーを浴びます。古そうな設備ですが、シャワーの水圧は良好です。ボディソープとリンスインシャンプーも備え付けられています。
しかしシャワーから出るお湯が不安定で、20秒に1度、水に切り替わります。夏だったため辛くはないですが、冬はきつそう……。
どうやら給湯器が部屋内にあり、こちらの温度を上げると解決するようです。画像では「3」と出ていますが「5」くらいにすると、20秒に1度の水が「ぬるいお湯」に変化します。
翌日はホテル開催のイワナつかみ取り大会
翌日の朝食は、東京から持参したコンビニご飯です。ウッドデッキで食べ、朝の10時までにチェックアウトをします。チェックアウトといっても片付けて荷物をまとめて、部屋を出るだけ。フロントには立ち寄らなくて良いそうです。
チェックアウト後、近くの河原で行われる「せせらぎの里 町田自然休暇村」開催の「イワナつかみ取り大会」に参加をしました。
キャビンから徒歩2分ほどにある小さな川に、ホテルで養殖をしているイワナを放つのだそう。それを子どもたちが素手でつかみ取ります。
川の両端に網が設置されていて、イワナが川から逃げるのを防いでいるため、限られた範囲でイワナとの追いかけっこです。イワナの数は、1人2~3匹捕まえられるくらいを用意してくれていました。
採ったイワナは、ホテルで塩焼きに。
塩焼き含めて、1人たった500円のイベントです。500円で子どもたちは必死に魚を追いかけ、焼いて食べて……とてもお得だったと思います。季節によって異なるイベントをやっているそうですが、どれも充実した内容のようです。行った際には、ぜひ、参加してみてください。
1泊2日「せせらぎの里町田自然休暇村」かかった費用は…
今回、「せせらぎの里町田自然休暇村」に泊まった人数は大人2人、小学生1人、未就学児1人です。キャビン泊の素泊まりで、イワナのつかみ取りイベントに参加しています。
結果、ホテルに支払った費用は、なんと5,640円でした。
内訳は、宿泊費(合計3,640円)とイワナつかみ取り代(合計2,000円)です。バーベキューの肉類などに費用がかかっているものの、お店で食べるよりもずっとお手頃です。
交通費などを含めても4人で2万円いかずにお腹いっぱい食べられる、とてもお得な旅でした。
せせらぎの里 町田市自然休暇村
◆住所:長野県南佐久郡川上村大字秋山53-15
◆URL:http://www.machidakyukamura.jp/index.htm
まとめ
「せせらぎの里 町田自然休暇村」は、自然豊かでのんびりと過ごせます。今はお出かけもしづらいですが、コロナが明けたらもう1度思いっきり楽しみたいと思える場所です。町田市・相模原市民の方もそうでない方も、外出がしやすい時期になったら1度足を運んでみてくださいね。