【ダイニチの加湿器】特徴は取り替えトレイ、IoT化、そしてスズメカラー!日常に溶け込んで潤すmade in 新潟の美しい加湿器

空調家電

加湿器シェアNo.1メーカーのダイニチはハイブリッド型加湿器として、「カンタン取替えトレイカバー」で衛生管理が簡単なRXTシリーズ、スマートリモコン機能が付いたLXシリーズの2パターンの方向性を打ち出しました。それぞれどのような特徴を持った商品なのかご紹介しましょう。

加湿器のシェアNo.1「ダイニチ工業」ってどんな会社?

古き良き職人気質溢れるメーカー

10月になるとそろそろ加湿器が欲しくなります。コロナ禍の現在は低湿度は、ウイルスにとって有利ということもあってNG。ますます必需品というわけです。そんな中、加湿器のシェアNo.1メーカーであるダイニチ工業は、新しい方向性を打ち出しました。それは「カンタン取替えトレイカバー」が付きで、衛生管理が簡単なRXTシリーズの拡大と、それに加えてスマートリモコン機能が付いたLXシリーズです。どんなモノか、レポートします。

その前にダイニチ工業ってどんな会社なのかを説明したいと思います。ダイニチ工業は1964年創業の中堅メーカー。本社、工場ともに新潟にあります。最大の特徴は、古き良き日本メーカーのあり方を残しているということです。

ダイニチ工業は、石油燃焼機器にかかわる製品、つまり暖房器具の会社です。暖房家電で一番大切なのは、安全性。このため、品質にこだわり続けているメーカーでもあります。私も初めて来た時、寸分狂いなく成型されている筐体を見て驚きましたね。加湿器で言うと給水機構があり、そこは色々なパーツの組み合わせでできているので、ちょっとしたズレなどが出てきます。ところがそれがわからない。一体成型したような作りなのです。スマートフォンのiPhoneが外観に特異なまでにこだわりを持つのは有名な話ですが、それと同等以上の外観品質です。

要するに、設計時理論的にこうだとされたことが全部実現されている感じです。この鍵を握るのが「日本製」「made in Japan」。グローバル調達、グローバル生産が当たり前の今日、死語となりつつある形態です。新潟という、東京・大阪からちょっと離れた立地で、安全性の高いものを作らなければならなかったのもあり、ダイニチが持ち続けた矜持です。

以降暖房器具に加え、加湿器、コーヒー焙煎器などと事業をゆっくり、ゆっくり拡大してきましたが、品質調重視は変わりません。いたって生真面目な、古き良き職人気質溢れるメーカーなのです。

加湿方法は4通り

ダイニチ工業は「ハイブリット型」をチョイス

加湿器は、空気中の水分量をコントロールするモノです。そして、加湿の仕方は4つに分けられます。「スチーム式」「気化式」「ハイブリッド式」「超音波式」です。

「スチーム式」というのは、湯気で加湿する方法です。このため水を加熱、沸騰させます。早く湿度を高めることがメリット。デメリットは電気を多く消費することです。

「気化式」というは、熱ではなく風を使い水を気化させる方法です。気化しやすいように、水を含んだフィルターを使います。メリットは省エネ。デメリットは水の温度によっては、気化し難いということです。

一つ飛ばして「超音波式」。これは水に振動を与えることにより水粒子を作り出します。その水粒子を空気中に噴霧します。注意したいのは、水粒子であること。水蒸気ではないことです。メリットは効果がすぐ出ること。デメリットは、水粒子ですから水に含まれる細菌を含む成分が部屋に撒き散らされる可能性があることです。

「ハイブリッド」は2つのタイプがあります。1つは「気化式×温風気化式」。温度が低いと水は気化しにくいので温風で気化させやすくするタイプ。2つ目は「超音波式×加熱式」。こちらもより粒子化しやすくしたモノです。

ダイニチ工業がチョイスしたのは、気化式×温風気化式のハイブリッド型。効率化のために、ハイブリッドを選んでいます。冬場でも気化させやすくなります。

ダイニチRXTシリーズ

清掃をより簡単にするトレイカバー

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加湿器が普通の家電と違うところは、水を使うこと。しかも、ほぼ常温のまま、室内の空気に触れさせていることです。日本は生物にとり、非常に住みやすい環境。特に、菌類の種類は、世界トップだと思います。実際、特異な菌も色々います。典型的なのは「納豆菌」です。日本は、この環境をうまく使った発酵文化が花開きました。特にポイント高いのは「味噌」と「日本酒」だと思います。

それはさておき、そんな日本で多いのはカビですね。日本の場合、カビは水と栄養があれば、どこでも繁殖します。加湿器はオープン状態の水タンクを持ちますので、カビとしては喜んじゃいますね。また普通栄養にはならないだろうと思うものが好物なカビもいます。自衛隊の戦闘機の羽がジュラルミンという金属ですが、これが大好物なカビもいるのです。実際にカビたことから、そんなカビがいることが分かったという曰く付きのカビです。

このため、水トレイ、フィルターの洗浄を頻繁に行う必要があります。しかし段々汚れは溜まっていきます。その頻繁な清掃の手間を省きながら、衛生に保つために開発されたのが、ダイニチが採用したトレイカバーです。これを年一回替えることにより、トレイの清掃が不要になります。

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「ダイニチが業界初」で、「ワンシーズン・ワンコイン(税抜)」(トレイカバーは、3枚 1650円(税込)が希望小売価格。)。そして空気取込口・トレイ・気化フィルターも抗菌加工。タンクキャップにも「Ag+抗菌アタッチメントEX」が付けられます。このため通常は、トレイの仕切板を水洗いするだけです。実に便利。よくトレイ自体を洗って乾かしてととか書かれていますが、洗ってもトレイのサイズだと持て余したりする時があります。

こう言う面倒臭さがなく、衛生的。トレイを面倒臭さから開放している点で大いに評価できます。

このトレイカバーは、元々27畳、33畳用のハイグレードモデルのLXシリーズに採用されていました。ところがコロナ禍で、より加湿器ニーズが増えたこともあり、今回は、14、19、24畳用のRXTシリーズにも採用されました。

HD-RXT521-WK ダイニチ ハイブリッド式加湿器(木造8.5畳まで/プレハブ洋室14畳まで ホワイト×ブラック) DAINICHI [HDRXT521WK]
【返品種別A】□「返品種別」について詳しくはこちら□■新製品■2021年08月 発売メーカー保証期間 3年※弊社の「長期修理保証(5年)」にご加入された場合、弊社の保証はメーカー保証終了後、2年間となります。お手入れがさらにカンタンで手軽に。お部屋を選ばないデザインモデル。◆おやすみ快適ボタンを押して1時間は最小運転音(13dB)でとことん静かにその後は「静音」運転モードで設定した湿度に自動でコントロール。◆ターボ設定湿度に達するまでより早くパワフルに加湿します。◆カンタン取替えトレイカバー半透明の使い捨てカバーをセットすることで、トレイの洗浄が不要となります。■ 仕 様 ■色:ホワイト…
¥ 23,760
2021-09-27 20:39

ダイニチLXシリーズ

ハイグレードは一歩先に。スマートリモコンを採用

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さて、トレイカバー採用で、RXTシリーズに追いつかれた感があるハイグレードのLXシリーズ。ハイグレードの矜持として先頭を走っている必要があります。

こちらが新たに採用したのは、「スマートリモコン」。今当たり前になりつつある「IoT」の採用です。具体的にいうとIoTによりスマートフォンがリモコンになるというやつです。単機能加湿器は、安価なためにIoT化されていませんでしたが、遂にという感じです。

外からも動作させることができますので、帰宅前に、喉が楽になるちょうどいい湿度にすることもできます。

ダイニチ (Dainichi) 加湿器 ハイブリッド式(木造和室20畳まで/プレハブ洋室33畳まで) LXシリーズ サンドホワイト HD-LX1220-W
電源:単相100V(50/60Hz)、最大消費電力(50/60Hz):標準=665/675W、静音・おやすみ快適=415/425W、eco=23/28W、のど・肌加湿=665/675W、ターボ­=670/680W
適用床面積:〔木造和室〕20畳(34m2)、〔プレハブ洋室〕33畳(55m2) / タンク容量:7.0L / 最大加湿量:標準=1,200ml/h 、静音・おやすみ快適=800ml/h、eco=600ml/h、のど・肌加湿=1,200ml/h /、ターボ­=1,300ml/h / 連続加湿時間:標準=5.8h、静音・おやすみ快適=8.8h、eco=11.7h、のど・肌加湿=5….
¥39,800
2021-09-27 20:36

もう一つのダイニチの魅力

徹底した日常空間への溶け込み

「トレイカバー」「スマートリモコン」以外に、徹底した「静音性」など、ダイニチの加湿器は日常空間へ馴染ませる努力がされています。

その中の一つ、色を取り上げたいと思います。最近はめっきり少なくなりましたが、昭和の時代、どこにでもいたのが雀(スズメ)です。スズメはチュンチュン鳴かないと目立ちません。小ささもありますが、色が日本に溶け込むようにできています。ベースは茶とベージュとくすんだ白。所々に黒でアクセントが入っています。実は、このスズメカラーは、日本人が好む内装でもあり、個性的な色を好まない限り、部屋に馴染むのです。何気なさの中に、ちょっとお洒落。それがダイニチの加湿器です。

日本人が好むカラーを採用

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まとめ

日常を支える頼りになる家電メーカー

ダイニチの加湿器は、品質がよく、便利な上、日常空間に溶け込みます。コツコツと常に自分のできる精一杯のことをしてきた、よくいうと堅実、悪くいうと大きくなり損ねたところがある会社です。しかしダイニチの考えは、暖房器具も含め、安全に使ってもらえることが重要ということです。実績もあります。リコール製品がないのです。リコールの原因は色々なものがあります。これをなくすには、日々の努力しかありません。そんなメーカーの加湿器。コロナ禍でも頼りになります。

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京歴史散歩とラーメンの食べ歩き。

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