【ジョイントマットの敷き方】自宅の文房具でDIY キャンピングカーの床が温かくやわらかく快適に変身

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北海道に住む筆者のキャンピングカーはFFファンヒーターを搭載しているため、マイナス20℃といった極寒の地でも室内は暖かいです。しかし、室内は暖かくても床が冷たくなり、裸足で歩くのがかなり嫌になります。そこで、100円ショップなどでも売っているジョイントマットを使って断熱効果を高め、温かくやわらかい床に張り替えてみました。その様子をお伝えします。

執筆者のプロフィール

齋藤千歳(さいとう・ちとせ)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在は昨年8月に生まれた息子と妻の3人、キャンピングカー生活にハマっており、約1カ月かけて北海道を一周するなどしている。

床張り前の下準備

必要なマットの枚数をざっくり計算する

10月に入り、北海道は日に日に冬に向かっています。つまり、毎日どんどん寒くなっていくのです。キャンピングカーの床が冷たくなり、裸足で歩くのが憂鬱な季節がやってくるのです。そこで、足の冷たさを少しでも和らげるように、100円ショップなどで売っているEVA樹脂でできたジョイントマットを張り、床を断熱保温しようと考えたわけです。我が家には1歳になる子供もいるので、転倒時のダメージ軽減にも役立ってくれるでしょう。

これまではキャンピングカーの床にキッチン用マットを敷いて、冷たさをしのいでいました。

「キャンピングカーの床を張り替えよう」と思った当初は、しっかりと設計図を作り、道具なども揃えて……などと考えていました。しかし、いざとなると面倒になり、ざっくりと床の面積を計算して、必要となるジョイントマットの数を算出しただけになりました。

最初はいろいろ考えたのですが、面倒になって「大体の面積を出せばいいや」に変更。

廊下部分の面積が250×55cm、ダイニング部分の面積が77×82cmで20,064㎠であることを計算。あとはジョイントマットのサイズが33×33cmとして1枚当たり1,089cm。ざっくり「20枚程度購入すれば足りるだろう」という計算しかしていません。最悪足りなくなったらもう一度買いに行けばいいとも思っていました。

ジョイントマットを張る前に清掃と消毒をしておこう

今回の床張りに際しては、行き当たりばったりで「どこまでできるか試してみよう」と思っていたので、さほど多くの資料を見たわけではありません。しかし、ジョイントマットを張る前に床をしっかり清掃しておかないと、床とジョイントマットの間にカビなどが発生することがあるといいます。そのため筆者は、ジョイントマットを買いに行く前にキャンピングカーの床に掃除機をかけ、水拭きをした後、消毒剤を散布しました。

ジョイントマットを32枚税込1,315円で購入

筆者の計算では33×33cmのジョイントマットが約20枚あれば、キャンピングカーの床を張り替えることができるはずです。

ダイソーやキャンドゥ、セリアなどの100円ショップでは、だいたい2枚1組税込110円でジョイントマットが売られています。ですから、2,000〜3,000円の予算で床が張り替えられると考えていました。ところが、たまたま先日、子供の服を買うために寄った西松屋でセールが行われており、ジョイントマットの「SmartAngel 抗菌くみあわせマット カフェラテ&ミルク 8枚入」が、税別299 円となっていたのです。

近所の西松屋でジョイントマット8枚入りを税別299円で購入することができました。

100円ショップで購入するよりも約25%安いので、迷わずこちらを購入しました。ただし、店頭でジョイントマットのサイズを実測してみると、ジョイント部分を含んでも31.5×31.5cm。予想サイズより小さかったため、8枚入りを4つ 計32枚を購入。それでも価格は、税込1,315円と非常にお買い得でした。

それから、ジョイントマットを購入する際は、キャンピングカーの床と各種扉との距離を、きちんと計測しましょう。ジョイントマットの厚さによっては、扉が開かなくなることもあるので注意してください。筆者のキャンピングカーの場合、1cm程度までのマットなら敷いても問題ないことがわかっていたので、「【SmartAngel】 抗菌くみあわせマット カフェラテ&ミルク 8枚入」の厚さが1cmであることを確認してから、購入しています。

ジョイントマットを貼る

特別な道具は必要ない

今回は深く考えず、とりあえずジョイントマットでキャンピングカーの床を張ってみようと考えたので、特別な道具は何も用意していません。自宅にあったはさみ、カッター、油性マジック、定規、メジャー。あと、ジョイントマットを切る際にキャンピングカーの床を傷つけないように、カッティングマットの代わりのダンボールを用意しました。

ジョイントマットの張るための道具は、どれも自宅にあるものばかり。特別なものは使っていません。

結果から言うと、細かい部分に多少の問題はありますが、 DIY レベルでジョイントマットを張る分には、この程度の道具で十分と言えるでしょう。

何も考えず端から敷き詰めていった

実を言うと、ジョイントマットには、ジョイント部分をカバーする「外枠的なパーツ」もあるのです。ただ筆者は、この外枠が何枚必要になるか計算するのが面倒だったため、外枠部分のジョイント部を切断してジョイントマットを敷き詰めていきました。

複雑な形のエリアは作業に慣れてからの方がよいだろうと考え、形状が単純なダイニング部分からジョイントマットを張り始めています。

難しい部分は後回しにし、最も簡単そうなダイニングから床を張り始めました。

作業自体は非常に単純です。壁などに接する外枠部分はジョイント部をカッターで切り取り、サイズの合わない部分はその部分を実測し、油性マジックで裏側に線を引いて必要なサイズにジョイントマットを切ります。こうして、ひたすら1枚ずつジョイントマットを敷き詰めていきます。

ジョイントマットを切る基本的な作業は、はさみよりもカッターの方がやりやすいでしょう。ただし、細かな作業をする場合は、カッターよりはさみの方がやりやすいこともあったので、両方用意しておくことをおすすめします。

作業自体は約1時間45分で完了

もっと効率的であったり、もっと美しくできたりする方法は、きっとたくさんあるのでしょう。しかし筆者は、端から順番に1枚ずつジョイントマットを敷き詰めるように張っていきました。

必要なサイズにジョイントマットを切って、1枚ずつはめ込んでいく作業は、途中からかなり楽しくなっていきます。作業にも徐々に慣れ、サイズを計測しながらジョイントマットを切る時にも、「ここは少し大きめにしたほうがよい」とか「少しゆるめにするために小さめに削った方がよい」とか、まるでジグソーパズルを作るかのように、集中して作業を進めることができました。

キャンピングカーの床面は、マットを斜めに切らなければならない部分もあります。こうした難易度の高いエリアは、終盤に行いました。本人は作業に慣れたつもりでいますが、そこは素人仕事。それなりの隙間はできましたが、本人的には十分満足なレベルで床を張ることができました。

作業にかかった時間も約1時間45分。半日仕事かと思っていましたが、意外に時間もかかりません。

筆者は不器用なので、ところどころ隙間ができてしまいましたが、十分満足できるレベルです。

まとめ

床が冷たいと感じたら、ぜひ試してほしい

きっと筆者のキャンピングカーだけではないでしょう。冬場、室内はFFファンヒーターで十分に暖かいのですが、トイレなどに行こうと夜中に起きだすと足の裏が冷たいといった経験があるのではないでしょうか。これがけっこう不快で、キッチンマットなどを敷いて対策していたのですが、思ったような効果が得られませんでした。

そこで今回ジョイントマットを張ってみたわけですが、かかった金額は税込で1,315円、時間も1時間45分。費用も時間もかからない、しかもキャンピングカー本体に加工をする必要性もないので、いつでも元に戻せます。例年だと今の時期、裸足で歩くとキャンピングカーの床はヒヤッとするのですが、今年はそれがありません。厳寒期が来るのが楽しみです。また、クッション性のあるやわらかい素材なので、子供をキャンピングカーに乗せる時の安心感も高まりました。床の汚れやキズも防げます。いろんな意味において、キャンピングカーの床にジョイントマットを張るのはおすすめです。

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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