投資といえば、まず株の売買を思い浮かべる人が多いでしょう。ここでは株式投資で利益を得るための三つの方法を紹介します。また、株式投資を始める前に、優れた点と注意すべき点を知っておきましょう。

株式投資の魅力とは何か

株式投資とは、株式会社が発行する株を購入し、その会社の株主になることでリターンを得るのを目指すものです。

株の購入対象となるのは、大半の場合、証券取引所に上場している企業です。株式投資は多くの金融商品の中で、もっとも一般に知られた投資方法だといえます。

現在のように超低金利では、預金の利息は1年で0.001%などで、運用益は微々たるものです。しかし、株の値動きは大きいため、株式投資なら年10%を超える運用益を得られることも珍しくありません。これが株式投資の魅力です。

また、株式投資で利益を得る方法は、3種類に分けられます。

1|保有する株が値上がりした時に売却して得られる「売却益
2|利益を株主に分配する「配当金
3|会社が自社製品やサービスを株主に無償または低価格で提供する「株主優待
の三つです。

注意すべき点は、株式投資のリスクが大きいことです。株は大きな売却益を期待できる反面、値下がりによる売却損も大きくなりがちです。倒産したり不祥事で上場廃止になったりすると、売却するのが難しくなり、株は無価値になります。

株の仕組み

画像: 株の仕組み

株式会社は投資家から資金の提供を受け、代わりに株を発行する。株式会社は投資家から得た資金をもとに設備投資などを行い、それにより利益を得る。利益の一部は投資家に配当金や株主優待という形で還元する。

売却益で利益を得る

株式投資で利益を得る方法のうち、売却益はわかりやすいでしょう。

購入時よりも価格が上がったときに売却すれば、その差額が利益になります。逆に購入時より価格が下がったときに売却すれば損失が生じます。なお、売却益は「譲渡益」や「キャピタルゲイン」ということもあります。

売買対象となる株は、通常、証券取引所に上場している企業の株式に限られます。

上場企業は東京証券取引所(東証)一部だけで2000社以上、これに二部や、新興市場のマザーズ、JASDAQ、などを加えると、全国で3800社を超えます。

適切に株を売買するには、少なくとも自分の保有している株の発行元の業績や業界動向などを普段からしっかり把握しておく必要があります。

上場していない企業の株を購入することも可能ですが、価格や会社情報、入手経路が公開されていないので、適切な価格かどうかがわかりづらいといえます。

株価は、その株を欲しい人が増えれば上がり、欲しい人が減れば下がるのが原則です。

では、どのタイミングで株を欲しい人が増えるかというと、その会社の新製品がよく売れているときや、業績が好調であるとき、配当金や株主優待が魅力的であるときなどが挙げられます。

また、見逃してはならないのが国内や世界の経済状態です。

不況や大きな災害では株式投資に回すお金が少なくなるので、株価は下がりやすくなります。一方、景気拡大時期では株価は通常上がります。また、政府が金融緩和し、金利が下がると、資金の投資先として株価が上がる傾向があります。

売却益はどのようにして生じるか

画像: 売却益はどのようにして生じるか

購入価格より株価が上がったときに売却すれば、売却益を得ることができる。たとえば、1000円で100株購入し、2000円ですべて売り払ったら1株あたりの売却益が1000円となる。全売却益は100株で10万円だ。

ただし、売却時には証券会社などに手数料を払う必要があるので、実際の売却益は10万円に満たない。手数料は1回ごと、あるいは1日ごとに決まった金額となっており、証券会社ごとに異なる。

株価の変動と影響を与える要因

画像: 株価の変動と影響を与える要因

企業の実績が好調であったり景気が上向きであれば株価は上がり、実績が悪化していたり景気が下落したりすれば株価は下がる。企業の業績や経済状況、政治動向、市場動向が複雑に関連するので、利益を得るためには指標をしっかりとリサーチする必要がある。

配当金と株主優待

株式投資で得られる利益は、売却益のほかに配当金と株主優待があります。

配当金は、株を発行する会社が得た利益の中から株主に配るもので、株主は出資比率(持ち株数)に応じて受け取ることができます。

ただし、利益のあったすべての会社が配当金を出すわけではなく、利益を設備投資などに回す企業もあります。また、配当金は一部上場企業が出す傾向が強く、それ以外の企業では配当金が少ないか、ゼロの場合が多いといえます。

実際にどのくらい配当金が払われるかが気になるところですが、株価の約2%といわれています。これを配当利回り(株式利回り)といいます。もし配当金をあてにして株を購入するのであれば、配当金の金額に対して株価が安い銘柄のほうが配当利回りが高くなるので、お得です。

配当金は、会社の経営状況によって大きく変動します。経営状況が悪くなると、配当金がなくなったり(無配)、少なくなったり(減配)、逆に増えたり(増配)します。

なお、利益からいくらを配当金に回すかは会社が自由に決めることができます。そのため、配当金目的で株を保有する場合は、配当利回りの高い企業を探すべきです。

株主優待は、その会社の製品やサービスなどが無料または安価に配布されるものです。長期にわたって株を保有すると、株主優待でも優遇されることがあります。

配当金と株主優待は、いつ買っても得られるわけではありません。会社ごとに決まっている権利付き最終日に株を保有している株主が配当金と株主優待を入手できます。

配当利回りの計算方法

画像: 配当利回りの計算方法

1株あたりの配当金に注目しがちだが、株価が高ければ多くの株を保有するのに必要な資金も多くなってしまう。どの株がお得なのかを比較するには配当利回りを計算し、利回りの大きい株を選ぶようにしたい。

配当金や株主優待をもらうにはどうすればよいか

画像: 配当金や株主優待をもらうにはどうすればよいか

権利確定日に株主名簿に掲載されている人が配当金などを受け取る権利を持つ。

株主名簿に掲載されるには、その会社の株を権利確定日の2営業日前に持っている必要がある。この日を権利付き最終日という。翌日を権利落ち日というが、それ以降に株を取得しても配当金などは受け取れない。そのため、権利落ち日に株価が下落することもある。

※本書および本記事に記載された内容は、特に記載のない限り、2021年10月現在のものです。
※本書および本記事に記載された内容は情報提供を目的としています。生じた損害については、著者及び弊社は一切の責任を負いかねます。投資については個人の責任で判断してください。
※最新の情報や商品の詳細については、弊社ではお答えいたしかねます。

画像: この記事は『60歳からはじめる株&投資信託』(マキノ出版)に掲載されています。 www.amazon.co.jp

この記事は『60歳からはじめる株&投資信託』(マキノ出版)に掲載されています。

www.amazon.co.jp

This article is a sponsored article by
''.