株から売却益や配当金を得るには、株を発行する企業の価値と株価の動きを分析することが必要です。ここでは、企業を対象とした分析手法をいくつか挙げて、株価チャートの中のローソク足と移動平均線の見方も含め、簡単に解説します。

株で儲けるには分析が必須

株を購入するために使う代表的な分析方法が、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析です。

ファンダメンタルズ分析は、会社の財務状況や業績をもとにして企業の本質的な価値を分析する方法で、会社の今後の成長が見込めるかを分析します。

企業経営の指標としては、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、ROE(自己資本利益率)、ROA(総資産利益率)、EPS(1株あたり利益)、配当利回りなどが使われます。

一方、テクニカル分析は、これまでの株価変動のパターンを比較することで、現在の株価が割安か割高かを判断します。

●企業の業績と財務状況分析の指標
ROE、ROA、EPS、PER、PBR、配当利回り、各指標の計算式を挙げておく。どれに注目するかは、分析の考え方による。

分析指標計算式内容(単位)
ROE
(自己資本利益率)
当期純利益 ÷ 自己資本
×100
資本のうち自己資本に対する利益の割合(%)
ROA
(総資産利益率)
当期純利益 ÷ 総資産
×100
総資産に対する利益の割合(%)
EPS
(1株あたり利益)
当期純利益
÷ 発行済み株式総数
1株あたりの利益(円)
PER
(株価収益率)(*1)
株価
÷ 1株あたり利益(EPS)
利益に対する株価の割合(%)
PBR
(株価純資産倍率)(*2)
株価
÷ 1株あたり純資産
純資産に対する株価の倍率(倍)
配当利回り1株あたり配当金 ÷ 株価
×100
株価に対する配当金の割合(%)

(注1)一般的にPERが20倍から30倍以上だと株価は割高、PERが10倍程度なら株価は割安とされる。
(注2)PBRが1倍未満では、会社の清算価値である1株あたり純資産よりも株価は割安である。 

バリュー投資とグロース投資

バリュー投資は、企業価値に比べて株価が割安な企業の株に投資する方法です。注目された場合には株価が上昇し、配当利回りが高くなる傾向があります。

グロース投資は、企業の売上高や利益が伸びている企業に投資する方法で、成長性や将来性を重視します。うまく成長企業を見出すことができれば、大きなキャピタルゲインを得られます。

株価チャート分析の基本を知る

チャート分析は、もっとも一般的に使われているテクニカル分析の手法です。分析するためには、株価チャートの中のローソク足と移動平均線を正しく見ることが必要になります。

ローソク足は、四本値といわれる、始値(期間中で最初の取引値)、終値(期間中で最後の取引値段)、高値(期間中でもっとも高い取引値)、安値(期間中でもっとも安い取引値)が、陽線と陰線、実体とヒゲで構成され、それぞれの情報を持ちます。

移動平均線は、一定期間の平均価格を計算した値を線でつないだグラフです。たとえば5日間の平均値を線でつないだものが5日移動平均線で、時間単位の変動に惑わされることなく、株価の上下の傾向を判断することができます。

●株価チャートのローソク足と移動平均線

画像1: 株価チャート分析の基本を知る

上はローソク足の読み方。値上がりした日は赤く(陽線)、値下がりした日は青く(陰線)描かれる。上下のヒゲは、取引時間中に株価が始値や終値から飛び出ていたことを示す。

下は、ローソク足と移動平均線による株価チャートのイメージ。曲線グラフは移動平均線で、三つの期間で平均を取ったグラフが表示されている。その下にある棒グラフは出来高で、取引された株の数を示す。

画像2: 株価チャート分析の基本を知る

※本書および本記事に記載された内容は、特に記載のない限り、2021年10月現在のものです。
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画像: この記事は『60歳からはじめる株&投資信託』(マキノ出版)に掲載されています。 www.amazon.co.jp

この記事は『60歳からはじめる株&投資信託』(マキノ出版)に掲載されています。

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