【果樹の育て方】基本の流れ 苗木の購入・植え方から剪定まで|初心者ガーデニング

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果樹は苗木から年々生長して幼木から成木へと育つと、その後は四季のサイクルに合わせて、生育期と休眠期をくり返して成熟していきます。果樹栽培の基本の流れについて、書籍『おいしい果樹の育て方』著者で、千葉大学環境健康フィールド科学センター助教の野田勝二さん(農学博士)に解説していただきました。

解説者のプロフィール

野田勝二(のだ・かつじ)

千葉大学環境健康フィールド科学センター・助教。農学博士。
専門は果樹園芸学、健康機能園芸学。柑橘類の研究のほか、園芸療法・園芸福祉に関する研究も行っている。また市民とともに、サスナティブルな街づくりの活動にも参画している

本稿は『おいしい果樹の育て方 苗木選びから剪定、料理まで』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。

イラスト/角しんさく、はやしゆうこ

果樹の育て方 基本の流れ

果樹は苗木から年々生長して幼木〜成木へと育つと、その後は四季のサイクルに合わせて、生育期と休眠期をくり返して成熟していきます。果樹栽培の基本の流れを追ってみましょう。

(1)苗木を買う

すでに庭にある果樹を育てる人もいるでしょうが、多くの人は苗木を購入するところがスタートです。どんな苗をどこで手に入れたらいいか知っておきましょう。

果樹を選ぶポイント

果樹を選ぶ際には、栽培地の環境を知っておくことが大切です。気温や育てるスペースについて確認しておきましょう。

苗木を購入できる場所

苗木はどこで買うのがよいのか。購入できる場所によってメリット・デメリットを確認して自分の考えに合う場所を選びましょう。購入の適期もあります。

2品種以上の苗木が必要な果樹

果樹の種類によっては、2本以上の苗を一緒に植えなければいけないものもあります。

苗木の種類

苗木はさまざまな形で販売されています。それぞれの特徴を知っておくと選ぶ際の参考になります。よい苗の見分け方も覚えておきましょう。

(2)苗木を植える

購入した苗木は早めに植えつけます。果樹栽培では地植えで育てる人と、鉢やコンテナで育てる人がいますので、それぞれの植えつけ方を確認しておきましょう。

よい土の条件を知ろう

植えつけの前に重要なのは土作りです。庭の土を確認し、果樹栽培に適した土にしましょう。鉢植えの場合の用土も確認しておきましょう。

庭に植える

地植えで育てたい人は、庭への植えつけ方を確認しましょう。

鉢に植える

鉢植えやコンテナで育てたい人は、鉢への植えつけ方を確認しましょう。

肥料と水やり

土作りと一緒に肥料や水やりについても確認しておくと安心です。肥料の種類を知り、植えつけの際に必要なものを用意しておきましょう。

本稿は『おいしい果樹の育て方 苗木選びから剪定、料理まで』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。

(3)幼木期の世話

(3)幼木期の世話

植えつけから4〜5年ほどは幼木期といわれる期間です。果実を楽しむよりは丈夫な果樹にするための管理が必要です。

幼木期のお世話の基本

果樹によっては、花や実をつけないようにしなければいけない場合もあります。枝や葉を増やすことを意識して木を充実させます。風雨のときや暑さ・寒さの対策なども覚えておきましょう。

幼木期から始める骨格作り

果樹の骨格は剪定作業で作りあげていきます。幼木期ならではの剪定を行いましょう。樹木の構造なども知っておくと、将来の剪定作業にも役立ちます。

仕立て方の種類と特徴

幼木期の骨格作りは将来の姿をイメージして行うとよいでしょう。果樹にはいろいろな仕立て方があり、同じ果樹でも目的によって仕立て方を変えることができます。

剪定の道具

この時期の剪定は剪定バサミがあれば事足りますが、生長にしたがい必要になる道具も出てきます。事前に確認しておきましょう。

(4)成木期の世話

果樹にもよりますが、植えつけから5〜6年ほど経つと成木の仲間入りです。成木期は四季に合わせてお世話をします。

芽かき・摘心

春の新芽が動き出したら行います。

摘雷・摘花

咲かせる花の数を調整して果樹を弱らせないようにします。

人工授粉

花が咲いたら、確実に結実するように行います。

摘果

成熟させる果実の数を調整すると翌年も実がつきやすくなります。

袋かけ

病気や害虫、鳥などから果実を守ります。

収穫・追熟

いよいよ収穫。収穫したあとに成熟させる果実もあります。

整枝・剪定

おもに休眠期に行います。果樹の状態に合わせて剪定しましょう。

誘引

枝の誘引が必要な果樹は、剪定と一緒に行うとよいでしょう。

肥料と水やり

肥料や水やりは果樹に活力を与えます。適切な与え方を知りましょう。

病害虫への対処法

どんな病気や害虫被害があるのかを知り、事前に予防しておきましょう。

◇◇◇◇◇

なお、本稿は書籍『おいしい果樹の育て方 苗木選びから剪定、料理まで』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。果樹を育てたいけれど、どんなものがいいのか…。基本的には自分の好きなもの、食べたいものを選ぶのがいちばんです。だた果樹栽培に慣れていない人は、庭の広さや環境、手間をかけられる時間などを考慮して育てやすそうなものを選ぶのも一案です。本書では、苗木の選び方、幼木から成木までのお世話のコツ、肥料や病害虫対策など、果樹栽培の基本的な知識や、収穫した果実の保存方法とレシピなど、豊富な写真とともに紹介しています。詳しくは下記のリンクからご覧ください。

おいしい果樹の育て方 苗木選びから剪定、料理まで
¥1,540
2022-01-25 8:45

※(1)「【果樹のおすすめ】手のかからない初心者向けの果樹は? 日陰でも鉢植えでもOK!」の記事もご覧ください。

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