気持ちよさそうになでられていた猫が、突然咬みついてきたり、ケリケリしてきたりすることがありますね。猫は最初はなでられて気持ちよくても、時間が長すぎるとイライラしてきます。なでるときの猫のほんねについて、書籍『ねこほん 猫のほんねがわかる本』著者の卵山玉子さんと監修の今泉忠明先生に解説していただきました。
解説者のプロフィール
マンガ・イラスト 卵山玉子(たまごやま・たまこ)
猫好きのマンガ家。愛猫は里親募集で迎えたトンちゃん、シノさん。著書に『うちの猫がまた変なことしてる。』(KADOKAWA)、『ネコちゃんのイヌネコ終活塾』(WAVE出版)など。アメブロ公式トップブロガー。
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監修 今泉忠明(いまいずみ・ただあき)
哺乳動物学者。日本動物科学研究所所長。「ねこの博物館」館長。『猫はふしぎ』『飼い猫のひみつ』(ともにイースト・プレス)、『猫語レッスン帖』(大泉書店)、『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)、『わけあって絶滅しました。』(ダイヤモンド社)など著書・監修書多数。
本稿は『ねこほん 猫のほんねがわかる本』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。
編集・執筆/富田園子(ライター・編集者)
プロローグ
気持ちよくなでられていたのに突然ガブリ。なぜ…
猫の我慢の限界を超えた
気持ちよさそうになでられていた猫が突然咬みついてきたり、ケリケリしてきたりすることがありますね。もしや最初から罠……なのではなく、これは「愛撫誘発性攻撃」。
原因は猫の我慢の限界を超えたこと。最初はなでられて気持ちよくても、時間が長すぎると猫はイライラしてきます。
耳が横を向いたり、しっぽがパタパタ動きはじめるのがその兆候。このようなしぐさが表れてもなでるのをやめないとガブリとやられます。
数秒で終わるのがマナー
同じことは猫どうしでも見られます。仲のいい猫どうしは親愛の印として相手をなめますが、空気が読めない猫は長時間なめ続けてしまい、相手に「いい加減にしてよ!」と攻撃されます。
親愛の毛づくろいも数秒で終わるのがマナーなのです。人が猫をなでるときもこれに準じるべきでしょう。
力加減やさわる場所も大切。のどの下も猫が喜ぶ場所ではありますが、最も嫌がられないのは目と耳の間というデータがあります。
猫に慣れていない人はまずはここからチャレンジを。
猫のほんね
長時間なでられるとイライラしてきちゃう
さわる場所や力加減がよくないときも同じだよ
◇◇◇◇◇
なお、本稿は書籍『ねこほん 猫のほんねがわかる本』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。猫好きのマンガ家、卵山玉子さんと哺乳動物学者の今泉忠明先生の強力タッグで贈る、猫のほんねがわかる本です。オールカラーのほんわかマンガで学べる猫の真実とは? 愛してるからぜんぶ知りたい、猫のきもちが100問100答で解説されています。猫も猫なりの理由があっていろんな行動をするのです。猫のほんねがわかれば、もっと理解できるようになりますよ。