Wi-Fiルーターの「ルーター」機能とは、複数の子機をネットに接続するための仕組み。子機側の有線LANを無線LANへと変換してくれる「コンバーター」機能のほか、子機と親機の電波を中継する「中継機」機能を備えたモデルもある。使用実態に合わせて選ぶといい。
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アクセスポイントやコンバーターなどモードの意味を知っておこう
そもそもWi-Fiルーターの「ルーター」機能とは、複数の子機をネットに接続するための仕組み。ホームゲートウェイなど回線事業者からのレンタル機器にルーター機能が非搭載の場合(または機能をオフにした場合)は、Wi-Fiルーターの「ルーターモード」をオンにすれば、複数の子機をネットに接続できるようになる。
一方、ホームゲートウェイ側でルーター機能を利用している場合、さらにWi-Fiルーターでもルーターモードを有効にすると「二重ルーター」状態となり、ネット接続に不具合が生じる可能性がある。こうしたときに出番となるのが「アクセスポイント(ブリッジ)モード」で、このモードにすると、Wi-Fiルーターのルーター機能は無効となる。なお、一部の製品ではオート設定にしておけば、状態を自動判別して設定してくれるので、ユーザー側で操作する必要はない。
●Wi-Fiルーターに搭載されるモードの違い
そのほか、子機側の有線LANを無線LANへと変換してくれる「コンバーター」機能のほか、子機と親機の電波を中継する「中継機」機能を備えたモデルもある。使用実態に合わせて選ぶといい。
NEC
Aterm WX3600HP
本機には、中継機としての機能も搭載。WPS対応ルーターと組み合わせることで親機からの電波を中継し、通信距離を延長できる。
■解説/篠原義夫(ガジェットライター)
※この記事は『今すぐつながる!Wi-Fi完全マスター塾』(マキノ出版)に掲載されています。