違う種類のコーヒー豆を混ぜることで、単品の豆では出せない味わいを出すことは、ブレンドの醍醐味といえる。豆の種類やその比率で、コクや苦み、酸味などの方向性は大きく変わってくるのだ。
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ブレンドって何のためにするの?
コーヒー豆は、種類の異なるものを混ぜる「ブレンド」を行うことも多い。
ブレンドをする目的は下に挙げているとおりいくつかあるが、特に、違う種類のコーヒー豆を混ぜることで、単品の豆では出せない味わいを出すことは、ブレンドの醍醐味といえる。
コーヒー豆をブレンドする理由
(1) 新しい風味を作る
(2) 好みの風味を出す
(3) 価格が安定する
(4) 品質が安定する
下に、代表的なブレンドの例を紹介している。このように配合するコーヒー豆の種類やその比率で、コクや苦み、酸味などの方向性は大きく変わってくるのだ。ブレンドのコーヒー豆を買うときや、お店でブレンドコーヒーを飲むときの参考にしてほしい。
代表的なブレンドの例
ポピュラーな配合
コロンビア 40%
ブラジル 30%
モカ 20%
ロブスタ 10%
コク系の配合
コロンビア 40%
グアテマラ 20%
マンデリン 20%
ブラジル 20%
苦み系の配合
コロンビア 30%
ブラジル 30%
キリマンジャロ 20%
ロブスタ 20%
酸味系の配合
コロンビア 30%
ブラジル 30%
グアテマラ 20%
モカ 20%
〇〇ブレンドってどういう意味?
「ブルーマウンテンブレンド」とか「キリマンジャロブレンド」といったぐあいに、コーヒー豆の名称が頭についている製品は多い。
レギュラーコーヒーでブレンド名を表記する場合は、そのコーヒー豆が30%以上使用されていることが条件。インスタントでは30%以上、飲料では51%以上と、全日本コーヒー公正取引協議会で決められている。
■イラスト 田村 梓(ten-bin)
※この記事は『自宅で楽しむおいしい珈琲の淹れ方』(マキノ出版)に掲載されています。