アウトドア用の調理器具としてすっかり定着したメスティン。筆者も、ダイソーのものだけで、1合タイプ、1.5合タイプ、そして3合タイプの3つを所有しています。そして、意外かもしれませんが、いちばん使用頻度の高いのが、実は3合タイプ。その理由も含めてダイソーの「3合タイプメスティン」(1,100円)を紹介していきます。ぜひ、ひとつ買っておくのがおすすめです。
執筆者のプロフィール
齋藤千歳(さいとう・ちとせ)
元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9平方メートルの仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。
ダイソーでもっとも大きなメスティン
3合のご飯を一度に炊ける大容量
ダイソーのキャンプ用品コーナーなどで販売されている「3合タイプメスティン」。税込で1,100円です。3合タイプのメスティンとしては、かなりお買い得といえるでしょう。
販売時の外箱のサイズは約21×14×9cm。おそらく隣に並んでいるであろう、1.5合タイプのメスティンの外箱がだいたい18×11×8cmなので、かなり大きく感じるのではないでしょうか。
100円ショップであるダイソーの商品としては、かなり高価な税込1,100円。しかし、筆者の使用頻度を考えるとかなりお買い得だと思っています。
箱から取り出すと、鍋の部分が19×13×8cm、折りたたみ可能な取っ手部分は長さが約14cmになっています。
3合のご飯を一度に炊けるといわれても、「3合も炊かないので、そんな大きなメスティンはいらない」と思う方も多いでしょう。でも、とにかく便利なので、見つけたら購入しておくことをおすすめします。理由はのちほど説明します。
最大3合のご飯が一度に炊けるので、かなり大きいです。鍋の先から取手の先までは約33cmになります。
ダイソー「3合タイプメスティン」を使う
カセットガスコンロで使えるから、実はいちばん便利
普段からキャンピングカーを仕事場にしている筆者。朝起きると最初にコーヒーを淹れるのですが、このときにお湯を沸かすのが、ダイソーの「3合タイプメスティン」とカセットガスコンロです。
前述したように、筆者は1合タイプと1.5合タイプのメスティンも所有しています。「コーヒー1杯分のお湯なら、1.5合タイプでも十分だろう」と思われるでしょう。ところが、筆者が使っているイワタニの通常サイズのカセットガスコンロの五徳では、1.5合タイプのメスティンは小さくて安定しないのです。グラグラして危険です。そのため、カセットガスコンロを使う調理は基本的に、「3合タイプメスティン」の出番となります。
筆者の場合、カセットガスコンロの使用頻度が圧倒的に高いので、「3合タイプメスティン」の使用頻度が高くなるわけです。
アウトドアを楽しむ多くの方も同じではないでしょうか。
通常サイズのカセットコンロの五徳でも、しっかり安定してくれる「3合タイプメスティン」。コーヒー1杯分のお湯を沸かすのにも使っています。
食べ盛りを含む大家族の炊飯も任せられるメスティン
いわゆるソロキャンプを楽しむ方や、夫婦ふたりやカップルなら、炊飯については1.5合タイプのメスティンで十分という方も多いでしょう。筆者も、固形燃料などを使って1.5合タイプのメスティンで半自動炊飯、同時に「3合タイプメスティン」でカセットコンロを使って、おかずなどを調理することが多いです。
しかし、男子高校生を含む3人の子どもをもつ妹は、「1合や1.5合なんて話にならない」といいます。それでも、「3合タイプメスティン」なら「まあ、なんとかなる」というわけです。しかも、燃料はカセットガスコンロ、固形燃料、アルコールストーブと選び放題である点もメリットでしょう。
筆者は、無洗米1合に対して250mlの水を加え、30分以上十分に吸水させてからカセットガスコンロで沸騰するまで加熱。沸騰したら弱火で10分炊き、火から下ろしてタオルを巻いて、逆さまにし20分ほど蒸らしたら完成、という手順で炊飯しています。季節や温度、お米の種類などに合わせて微調整は必要ですが、炊飯自体はとても簡単です。
「3合タイプメスティン」でご飯2合を炊いてみた。成長期の子どもが3人いる妹の家族でも、一度に3合炊ければ、なんとかなるといいます。
3号タイプならインスタントラーメンも余裕
キャンピングカーを仕事場にしているからといって、いつも素敵なアウトドア料理を作っているわけではありません。特にひとりで食べる昼ご飯などは、手を抜きたいわけです。袋タイプのインスタントラーメンで済ませたいこともあります。
そんなときにも「3合タイプメスティン」です。理由は単純、袋タイプのインスタントラーメンの麺がそのまま入るのは、うちでは「3合タイプメスティン」のみだから。ラーメンのメーカーやブランドなどによって多少異なりますが、「3合タイプメスティン」がぴったりなのです。ちなみに冷凍うどんの調理も、「3合タイプメスティン」が圧倒的におすすめです。
写真をみてもらうと一目瞭然ですが、袋タイプのインスタントラーメンを作るには、3合クラスの大きさが必要なのです。
ちなみにこちらは1.5合タイプ。ラーメン作りには大きさが足りず、五徳上で不安定なのがわかります。
収納性の高さに驚く
「マトリョーシカ方式」に収納できて所有欲も満たされる
「便利なのはわかった。でも、収納に場所を取るじゃない」という意見もあるでしょう。しかし、1合タイプを1.5合タイプに入れ、その1.5合タイプを「3合タイプメスティン」に入れるというマトリョーシカ方式、筆者の同年代の方にとっては「分身合体!ゴーディアン」方式での収納が可能。かなり効率よく収納できるのです。
また、3つ重ねて入れ籠方式で収納するのは、アウトドアアイテムとしての所有満足度もアップするのでおすすめです。1.5合タイプを少々高めのフッ素加工モデルにしても、すべてダイソーで購入すれば3,000円以下なので、この際まとめ買いもアリでしょう。
ダイソーのメスティン、1合タイプ、1.5合タイプ、3合タイプのすべてを購入して重ねて収納したところ。すべて買っても3,000円以下。とりあえず買っておこう。
まとめ
結局いちばん使っているのは「3合タイプメスティン」
筆者はダイソーのメスティンを、1合タイプ、1.5合タイプ、3合タイプの全サイズを所有しています。購入した順番は、1合タイプ→1.5合タイプ→3合タイプですが、使用頻度は、3合タイプ→1.5合タイプ→1合タイプになります。
筆者の場合、キャンピングカーでカセットガスコンロをメインに使っているので、3合タイプが圧倒的に便利なのです。小型タイプのカセットガスコンロ「プチスリム ドゥ」の五徳なら、1.5合タイプもある程度安定するのですが、火力の強い通常サイズのカセットガスコンロを使うことが多いため、どうしても「3合タイプメスティン」の使用頻度が高くなるのです。インスタントラーメンや冷凍うどんの調理に使えるのもポイント。パッと見では、「ちょっと大きすぎるのでは?」と思いますが、実際にはいちばん使えるので、ぜひ購入してみてください。
