いまや多くの人が連絡手段として使用しているLINE。便利なLINEだが、メッセージが届いているにも関わらず通知が来なかった、というトラブルに遭遇したことはあるのではないだろうか。LINEの通知が来ない原因として考えられることは多くあるが、今回はよくあるものをピックアップした。また、LINEを気にせずに仕事や勉強に集中したい場面も多いだろう。ここでは通知を消す方法も紹介するので、状況に合わせてLINEをうまく使いこなしてほしい。
LINEの通知が来ない!
友達や家族といつでも連絡が取れるLINEだが、返信を待っているときに、何度もLINEを開いて確認していないだろうか?また、LINEを開いてみたら、いつの間にかメッセージが届いていたことはないだろうか?
通常、LINEのメッセージが届くと、通知音が鳴り、画面にバナーが表示されるので、すぐに気付けるようになっている。ところが、何らかの原因で、通知が来ないことがある。わざわざLINEを開かないと、メッセージが来ているのがわからないのはとても不便だ。
相手もすぐに返信が来なくて困るだろう。急ぎの用事や仕事関係の連絡であれば、うっかりでは済まされない。そこで、本記事ではLINEの通知が来ない原因を解説する。さまざまな原因が考えられるが、よくあるものをピックアップした。また、LINEを気にせずに、仕事や勉強に集中したい人のために、通知を消す方法も紹介する。
<執筆環境>
iPhone:iPhone13 Pro iOS15.4 LINEバージョン12.4
Android:AQUOS sense6 Android12 LINEバージョン12.4
LINEの通知が来ない・遅れてくる原因は?
メッセージは届いているのに…開かないと通知が来ないのはなぜ?
LINEのメッセージは、通知音とバナー表示で、すぐに気付くことができる。だが、いつの間にか設定を変えてしまったり、スマホの調子が悪かったりすると、通知が来なくなることがある。
通知が来るようにするために、あれこれいじりたくなるだろうが、たいていの場合、通知設定を変更することで解決する。通知設定には、スマホ本体の設定と、LINEアプリの設定があり、どちらかをオフにしていると、通知が来ない。ホーム画面のLINEアイコンに未読数すら表示されない場合もあり、そうなるとLINEを開くまでは、全くメッセージに気付かないことになってしまうのだ。
通知設定については、後ほどiPhoneとAndroidの両方を詳しく解説する。
すぐにメッセージを読みたいのに、通知が遅れる原因は?
通知は来ているが、少し遅れて届くという場合は、インターネットの接続環境に問題がある。
電波が届かない場所では、インターネットに繋がっていないので、当然通知は来ない。場所を移動して、ネットに繋がったときに通知が来るので、送受信に時間差が生じてしまうのだ。
また、スマホの状態や使い方によっては、通知が遅れる原因につながることもある。そちらについては本記事の後半で紹介する。
Webサイトの閲覧やSNSの投稿がスムーズにできている場合は、接続環境は問題ないので、この後紹介するスマホの設定をチェックしよう。
LINEの通知が来ないときのチェック項目と対処法
【iPhone】
本体の通知設定
まずは、iPhoneの「設定」アプリを開き、一覧にある「LINE」をタップし、「通知」をタップする。「通知を許可」がオンになっていることを確認しよう。オフになっている場合はタップしてオンに切り替える。通知音が鳴るように「サウンド」はオンにしておくといい。
また、「即時通知」はオンにしておく。iOS15には、仕事や勉強に集中できるように、一時的に通知を拒否する「集中モード」というのがある。「即時通知」をオンにしておくと、集中モードでも通知が来るので、メッセージに気付くことができる。
次に、その下のスマホの絵で、どこに通知を表示するかを選択する。画面上部にポップアップ表示させるには「バナー」をタップしてチェックを付ける。ロック画面でも通知を表示させるには「ロック画面」にもチェックを付ける。通知センターは、画面上部からスワイプしたときに表示される画面のことだ。そこに表示させたい場合は「通知センター」にチェックを付けよう。
【iPhone】
LINEアプリの通知設定
次に、LINEアプリの設定を確認しよう。「LINE」アプリを開き、「ホーム」をタップして、右上の「設定」ボタン(歯車マーク)をタップする。設定画面が表示されたら「通知」をタップし、「通知」と「新規メッセージ」がオンになっていることを確認する。オフになっていたらオンにしよう。
通知は来ているが、特定の人からの通知が来ないという場合は、トークルームごとの通知を確認する必要がある。トークルームに入り、「設定」ボタン(三本線マーク)をタップし、上部に「通知オフ」とあれば通知がオンということだ。オフの場合は斜線が付いているので間違えないようにしよう。これで、次回からはこのトークルームの通知が来るようになる。
【iPhone】
LINEとOSのバージョン確認
LINEを更新せずに、古いバージョンのまま使っていると、正常に動作しないことがあるので、最新バージョンにしておこう。iPhoneの場合は「App Store」アプリを開き、「Today」の画面で右上のアイコンをタップ。「最新のアップデート」にLINEの「アップデート」ボタンがあれば、タップして更新する。
ちなみに、現在使用しているLINEバージョンは、「LINE」アプリの「設定」画面で「LINEについて」をタップして確認できる。
また、OSが最新か否かも確認しよう。アップデートしたばかりでも、不具合が見つかり、再度アップデートがあるケースもあるので確認が必要だ。「設定」アプリの「一般」→「ソフトウェア・アップデート」をタップした画面でおこなう。
現在使用しているOSバージョンは、「設定」アプリの「一般」→「情報」で確認可能。
【Android】
本体の通知設定
Androidの場合は、機種によって設定画面が多少異なるが、同じような手順で設定できるので参考にしてほしい。「設定」アプリを開き、「アプリ」→「LINE」をタップし、「通知」をタップして「LINEのすべての通知」がオンになっていることを確認する。
【Android】
LINEアプリの通知設定
本体の通知設定を確認したら、LINEアプリの通知設定を確認しよう。「LINE」アプリを開き、「ホーム」画面右上の「設定」ボタン(歯車マーク)をタップし、「通知」をタップする。「通知」がオンになっていることを確認しよう。
なお、この画面で「通知設定」をタップすると、「設定」アプリのLINEの通知設定画面が表示されるようになっている。
特定の人からの通知が来ないという場合は、トークルームに入り、「設定」ボタン(三本線マーク)をタップし、上部の「通知」ボタンに斜線がなければ通知オンの状態だ。
【Android】
LINEとOSのバージョン確認
バージョンも確認しておこう。Androidの場合は「Playストア」アプリを開き、右上のアイコンをタップし、「アプリとデバイスの管理」をタップ。「利用可能なアップデートがあります」をタップし、「LINE」があれば「更新」ボタンをタップする。
なお、現在使用しているLINEのバージョンは、LINEアプリの「設定」画面で「LINEについて」をタップして確認できる。
Androidの更新は、「設定」アプリの「システム」をタップし、「システムアップデート」→「ダウンロードとインストール」をタップする。
現在使用しているAndroidのバージョンは、「設定」アプリの「デバイス情報」で確認できる。
通知設定やバージョンに問題なし。考えられる原因と対処法
ここまで説明した方法で、たいていは通知が来るようになるが、それでも来ない場合は、以下の7項目を試してほしい。
(1)LINEの障害情報を確認
通知設定で変わらない場合は、ひょっとするとLINE側のサーバートラブルかもしれない。LINE公式Twitterにアクセスして、現在の障害情報がないか確認してみよう。
(2)LINEアプリのキャッシュを削除する
キャッシュとは、読み込みを速くするために、一時的にデータを保存しておく機能のことだ。スマホを使っているうちにキャッシュが貯まり、アプリの動作が鈍くなることがある。このキャッシュを削除することで、通知についても解決する場合があるので試してみよう。なお、キャッシュを削除したからと言って、データが消えることはないので安心してほしい。
iPhoneの場合は、「LINE」アプリのホーム画面で「設定」ボタン(歯車マーク)をタップし、「トーク」をタップ。「データの削除」をタップし、「キャッシュデータ」をオンにして「選択したデータを削除」をタップする。このとき、他の項目はオンにしないようにしよう。間違えて「すべてのトーク履歴」を削除しないように、慎重に操作してほしい。
Androidの場合は、「設定」アプリを開き、「アプリ」→「LINE」→「ストレージとキャッシュ」をタップし、「キャッシュを削除」をタップする。
(3)端末を再起動する
アプリが正常に動作しないときに、スマホを再起動することで直ることがある。ひとまず試してみよう。
(4)ストレージ容量を確認する
ストレージの空き容量が少なくなると、アプリが強制終了したり、動作がおかしくなったりすることがある。古いスマホを使っている人は特に注意してほしい。
iPhoneの場合は「設定」アプリの「一般」→「iPhoneストレージ」、Androidの場合は「設定」アプリの「ストレージ」で空き容量を確認できる。
(5)省エネモードを解除する
Androidの機種によっては、バッテリーの消費量を節約するために、省エネモードやエコモードが搭載されているが、これらも通知が来ない原因となる場合があるので解除してみよう。
(6)LINEアプリを再インストールする
それでもまだ通知が届かないようなら、LINEアプリを一旦削除し、再インストールしよう。その際、トーク内容が消えてしまうので、バックアップを忘れずに!
(7)強制終了をしない
アプリに不具合が生じたときの対策として、強制終了が使われるが、逆に強制終了をすることでアプリの動作が不安定になることもある。LINEの通知設定の画面にも、「アプリを強制終了すると、通知が遅れたり、受信できない場合があります。」とあるので、強制終了が癖になっている人は気を付けよう。
LINEの通知を消したいときはどうすればいい?
ここまで、通知を表示させる方法を解説してきたが、仕事や勉強の邪魔になるので、あえて通知を表示させたくない人もいるだろう。また、会議や講演会に参加しているときに、音が鳴ると困るので一時的に通知音を消したい場合もある。そこで、通知をオフにする方法も説明しておこう。
通知を無効にする
iPhoneの場合は、「設定」アプリの「LINE」→「通知」で「通知を許可」をオフにすれば通知が来なくなる。通知音が鳴ることもないので、静かな場所でも安心だ。
Androidの場合は、「設定」アプリの「アプリ」→「LINE」→「通知」→「LINEのすべての通知」をオフにする。
なお、iPhone、Androidともに、夜間の通知を避けたい場合は、LINEアプリの「設定」から「通知」をタップし、「通知」がオンの状態で→「一時停止」をタップし、「午前8時まで停止」をタップするといい。
通知音が鳴らないようにする
通知を表示させたいが、通知音は不要という人もいる。特に、友だちがたくさんいる人は、音が鳴り続けるとうるさく感じるときもあるだろう。
iPhoneの場合は、「設定」アプリの「LINE」→「通知」をタップし、「通知を許可」をオンにした状態で、「サウンド」をオフにすると、メッセージが来ても音が鳴らなくなる。
振動もしないので、「バッジ」をオンにして、LINEのアイコンに未読数を表示させておくことをおすすめする。
LINEだけでなく、他のアプリも含めて、手早く音を消したいときには、消音モードを使おう。振動と振動音だけなら、周囲に迷惑が掛からない。
iPhoneの場合、本体側面にあるスイッチを下に下げるだけで消音モードになるので簡単だ。消音モードを解除するときは、スイッチを上にあげればいい。
消音モードにしたときに振動がない場合は、「設定」アプリの「サウンドと触覚」で「サイレントスイッチ選択時」がオンになっているかを確認しよう。
Androidの場合は、「設定」アプリの「アプリ」→「LINE」→「通知」で「LINEのすべての通知」がオンの状態で、「メッセージ通知」をタップし、「デフォルト」から「サイレント」に変更すると、着信音がオフになる。
また、機種にもよるが、本体側面の音量ボタンを押してマナーモードに切り替えられる。AQUOS sense6の場合は、消音の「ミュート」と、振動の「バイブレーション」を選べる。
メッセージ内容を非表示にする
通知のバナーにメッセージが入っていると、LINEを開かずに内容がわかるし、既読を付けずに読めるので便利な面もあるが、お店でスマホを見せたときに、タイムリーにメッセージが表示されると少し恥ずかしい。また、スマホを置きっぱなしにしたときに、第三者に読まれるのも困るので、内容は非表示にした方が賢明だ。
「LINE」アプリを開き、「ホーム」画面右上にある「設定」ボタン(歯車マーク)→「通知」をタップし、「新規メッセージ」がオンの状態で、「メッセージ内容を表示」をオフにする。Androidの場合も「設定」画面の「通知」で「メッセージの内容を表示」をオフにする。
iPhoneの場合は、本体の設定も確認しよう。「設定」アプリの「LINE」→「通知」で、「プレビューを表示」を「しない」にする。
まとめ
以上がLINEの通知が来ないときの対処法だ。通知を消したい場合の設定についても解説した。いろいろな設定があるので面倒に思うかもしれないが、メッセージを見逃したことで、仕事が滞ったり、人間関係が気まずくなったりすると困るので、この機会に通知設定を確認しておくとよいだろう。