【富士フイルム】新開発のイメージセンサーと画像処理エンジンを搭載したミラーレスデジタルカメラ

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富士フイルムは、ミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」の最新モデルとして「FUJIFILM X-H2」を発売した。本機は、新開発となる裏面照射型約4020万画素の「X-Trans CMOS 5 HR」センサーと、高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載しているのが特徴で、シリーズ史上最高画質を実現したフラッグシップモデルとなっている。

富士フイルム
X-H2

●実売価格:ボディ単体=29万400円程度、レンズキット=36万3000円程度

富士フイルムは、ミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」の最新モデルとして「FUJIFILM X-H2」を発売した。本機は、新開発となる裏面照射型約4020万画素の「X-Trans CMOS 5 HR」センサーと、高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載しているのが特徴で、シリーズ史上最高画質を実現したフラッグシップモデルとなっている。

第5世代目となるセンサー「X-trans CMOS 5 HR」の搭載で、4020万画像の高画素化に加え、画像処理のアルゴリズムの改善により、S/Nレベルを落とすことなく解像度の向上を実現している。また、画素構造の改良により、より多くの光を効率的に取り込むことが可能となったため、ISO125を常用感度として利用することができる。これにより、日中の屋外での撮影や明るいレンズによるボケ味を活かした撮影を実現している。

「X-Trans CMOS 5 HR」センサーの搭載で、ISO125を常用として使えるようになっている。

また、新センサーの搭載により、電子シャッターの最速スピードを従来モデル「X-T4」(2020年6月)の1/32000秒から約2.5段分拡張した1/180000秒に向上させている。シャッタースピードの向上によって、晴天のビーチやゲレンデなどの照り返しが強い環境下でも、大口径レンズを用いて絞り開放での撮影が行えるほか、スタジオなどでの一瞬を切り取る撮影も可能となっている。

4倍の解像力と忠実な色再現による撮影が可能な「ピクセルシフトマルチショット」と肌のレタッチを自動で行う「スムーススキンエフェクト」をXシリーズとして初搭載。専用ソフト「Pixel Shift Combiner」を用いて画像処理することにより、約1.6億画像や滑らかな肌の画像を生成することができる。AIによる高精度なオートホワイトバランスも実現しているから、よりクオリティの高い写真撮影を楽しむことができる。

背面

本機は、APS-Cサイズイメージセンサーと搭載したミラーレスデジタルカメラとしては初めて、8K/30Pの動画撮影に対応しており、高解像な映像を記録することが可能なほか、動物や鳥、クルマ、バイク、自転車、飛行機、電車をAIで検出することができる。ピントを合わせたまま狙った被写体を自動的に追尾するため、シャッターチャンスや構図に集中して撮影をすることが可能となった。被写体検出AFや5軸・最大7段のボディ内手ブレ補正機構の搭載により、幅広いシーンで高画質撮影をサポートしてくれる。

天面(装着レンズは、フジノンレンズXF56mm F1.2 R WR)

HDMI経由で最大8K/30P 12bitのRAWデータ出力が可能で、ATOMOS社の「NINJA V+」でApple社の ProRes RAW、Blackmagic Design社の「Video Assist 12G」でBlackmagic RAWとして記録することができる。

対応する記録媒体は、CFexpress Type BカードとSDカードで、高速の書き込みが可能なCFexpress Type Bカードの使用により、本機の動画性能を余すことなく引き出すことが可能だ。

本機の発売と同時に、「フジノンレンズ XF 56mmF1.2 R WR」と「フジノンレンズ GF20-35mm F4R WR」を発売した。

写真左が「フジノンレンズ XF56mmF1.2 R WR」、写真右が「フジノンレンズ GF20-35mm F4 R WR」

「フジノンレンズ XF 56mmF1.2 R WR」(16万1700円)は、非球面レンズ2枚とEDレンズ1枚を含む8群13枚のレンズ構成を採用した大口径中望遠短焦点レンズで、色収差、球面収差、コマ収差などを抑制し、近接から無限遠まで高い解像性能を発揮する。開放F値1.2の明るさを備えているため、浅い被写界深度を活かした撮影が可能だ。非球面レンズの葉面制度を高めたことで、ボケ内側の年輪模様の発生を低減し、美しいボケ味を実現している。

「フジノンレンズ XF 56mmF1.2 R WR」のレンズ構成図。

一方、「フジノンレンズ GF20-35mm F4R WR」(40万3700円)は、「GFレンズ」史上最広角となる20mm(35mm 判換算:16mm相当)の焦点距離を備え、広角撮影領域を角だするズームレンズ。非球面レンズ3枚、ED非球面レンズ1枚、EDレンズ3枚を含む10群14枚のレンズ構成を採用し、湾曲収差や色収差などを抑制している。ナノ GIコーティングなどによりゴーストやフレアも低減することで、クリアな映像を可能としている。

「フジノンレンズ GF20-35mm F4R WR」のレンズ構成図。

本体サイズは、「X-H2」がボティ単体で、幅136.3mm、奥行き84.6mm、高さ92.9mm、重さは、約660g(バッテリー、メモリーカード含む)。有効画素数は、約4020万画素。撮像素子は、23.5mm×15.6mm(APS-Cサイズ)。ビューファインダーは、0.5インチ、約576万ドット、視野率約100%。液晶モニターは、3インチバリアングル式タッチパネル付きTFTカラー液晶モニター、約161万ドットとなっている。

「フジノンレンズ XF 56mmF1.2 R WR」は、直径79.4mm、長さは、76mm、重さは、445g。レンズ構成は8群13枚。焦点距離は、f=56mm、開放絞り値は、F1.2。最短撮影距離は、0.5m、最大撮影倍率は、014倍になる。

「フジノンレンズ GF20-35mm F4R WR」は、直径88.5mm、長さ112.5mm、重さは、725g。レンズ構成は、10群14枚、開放絞り値は、F4。最短撮影距離は、0.35m、最大撮影倍率は、0.14倍になる。

◆富士フイルム:「X-H2」「フジノンレンズ XF 56mmF1.2 R WR」「フジノンレンズ GF20-35mm F4R WR」 の公式サイト

※価格は記事作成当時のものです。

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