ただCDをかけて再生するだけでは、本来のクオリティは引き出せない。ここでは、手軽にできる操作や機能の活用法、アクセサリーなど、音質向上術を紹介しよう。なんと、ディスクを挿入→取り出し→再挿入する「二度読み」に、思わぬが効果あったりするのだ。

本稿は『極上 大人のオーディオ大百科 2023』(マキノ出版)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。

CDプレーヤーの設定を「ピュアダイレクトモード」に切り替える

例えば、デノンのCDプレーヤーには「ピュアダイレクトモード」が搭載されていて、この機能をオンにすると、余分な回路動作をシャットダウンして、高音質な再生ができる。

これは、ノイズ源であるディスプレイ表示をオフにして、デジタル音声出力を停止するというのが基本の考え方。

ふだん使うのはアナログ音声出力だから、不用なデジタル出力は元から動作停止したほうが高周波ノイズを出すこともなく、音楽信号の純度がアップするわけだ。

なお、最近では、ディスプレイは消灯しても、デジタル音声は出力可能なモードを選べるモデルも登場している。

こういったモードがなくても、ディスプレイの明るさが調整できる機種なら、暗めに設定するといいだろう。

ディスクを挿入(読み込み)→取り出し→再挿入。「二度読み」が思わぬ効果あり!

CDを聴く場合、普通は、ディスクをトレーに乗せて挿入したらそのまま再生ボタンを押してスタートさせるが、その前にいったん取り出して、もう一度挿入動作を行うというもの。

一度めの挿入では、TOC(Table Of Contents)というディスク情報(収録時間や曲数など)を読み込ませたら、いったんトレーをオープン。そして、再度挿入して再生をスタートする。

たったこれだけの操作で、かさつきがやわらぎ、質感が滑らかになる。情報量が増えた感じである。

その理由は、メモリー効果だろう。一度、メディア情報をスキャンしておくことで、機器側も準備ができるため、ぶっつけ本番より読み取り精度が上がるという説が有力だ。

CDプレーヤーからデジタル音声で出力して、外部のD/Aコンバーターを使う

CDプレーヤーの音質は、ディスク信号を読み取るトランスポートと内蔵DAC(D/Aコンバーター)の性能でほぼ決まる。

DACは、そのデジタル信号を元のアナログ信号に変換してアンプに出力する役割を持つが、CDプレーヤーを長く使っていると、DACのスペックや性能の古さが気になるものだ。

そこで、CDプレーヤーのデジタル音声出力を使って、より新しい世代の外部DACとつないで、そちらでD/A変換してもらうのがおすすめだ。

手持ちの機器で優秀なDAC製品があれば、それを使ってもいい。ハイクオリティなセパレート型CDプレーヤーとして生まれ変わることで、最新鋭のデジタルサウンドをゲットできる確実な方法なのである。なお、デジタル伝送用のケーブルも、高品質なものを使いたい。

さらに、プレーヤーとDACが分離されることで、互いの信号の干渉がなくなるほか、DACがメカ振動の影響を受けなくなるなど有利な点も多い。

CDプレーヤーやアンプの使っていない端子にキャップをする

空き端子に差すだけで音がよくなるという、不思議なアイテムが発売されている。

実は、コンポの使っていない端子は、スマホや家電機器からの高周波ノイズのアンテナになっていた。そこからコンポ内に有害ノイズが侵入し、再生音を濁らせたり歪ませたりするのだ。

ここで紹介するのは、空き端子専用のノイズ対策アイテム。アコースティックリバイブの出力端子用のRCAターミネーター「RET-RCA」と、入力端子用のRCAショートピンタイプ「RES-RCA」の2製品で、トリプルC導体やレアな素材をふんだんに使っている。

たった一本でシステム全体に作用して、音楽が生き生きとする。CDプレーヤーの場合は、特にデジタル出力端子で効果が高いので、ぜひ試すべし。

アコースティックリバイブ
RET-RCA
実売価格例:4万5980円

画像1: CDプレーヤーやアンプの使っていない端子にキャップをする

アコースティックリバイブ
RES-RCA
実売価格例:4万5980円

画像2: CDプレーヤーやアンプの使っていない端子にキャップをする

CDの盤面に付いた汚れやホコリを専用アイテムでクリーニングする

CDのピット面(記録面)は、ホコリや指紋などの汚れが付着しやすい。その汚れがレーザー光の透過に悪さをして、プレーヤーの読み取り精度に影響を与える。そこで、おすすめなのがCDクリーナーだ。

オーディオテクニカAT6036は、クリーナー液、クリーニングパッド、マットの3点セット。ディスクを置いて使えるマット付きというのがポイントで、指先でクリーニングするクロスタイプのものより使いやすく、汚れもよく落ちる。

拭く方向は、レコードとは違い、内側から外側へ放射状にさっと拭き取るのがコツ。音場の汚れが消えて、すっきりクリアになる。

オーディオテクニカ
AT6036
実売価格例:990円

画像: CDの盤面に付いた汚れやホコリを専用アイテムでクリーニングする

オーディオ用の消磁器を使って、ディスクを消磁処理してから再生する

CDが磁気帯びする原因としては、レーベル面の印刷塗料に微量の鉄分が含まれている点がいちばん大きい。また、記録面に使われているアルミについても同様のことがいえる。ディスク自体が帯磁していたら、優れた音質は得られない。

録音のプロやマニアに広く愛用されているのが、アコースティックリバイブ万能消磁器RD-3だ。CDを乗せ、消磁処理をしてからプレーヤーにかけると、驚くほど自然ですっきりとした音に変わる。RD-3は、録音前のCD-Rや映像系のDVDでも音質や画質の向上が期待できる。

アコースティックリバイブ
RD-3
実売価格例:4万8180円

画像: オーディオ用の消磁器を使って、ディスクを消磁処理してから再生する

■解説/林正儀(AV評論家)

※情報は記事作成時のものです。
※この記事は『極上 大人のオーディオ大百科 2023』(マキノ出版)に掲載されています。



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