昔々あるテレビドラマで、主人公の男性が「家計簿をきちんとつけそう」という理由で女性を選ぶ場面がありました。それがトラウマとなり、私は今まで一度も家計簿をつけたことがありません。でも今回、気になる家計簿(カケイボ)を発見。中身をちょっとご紹介します。
猫がドヤしてくれる
毎年11月になると書店の一角が「家計簿コーナー」になります。かわいらしい表紙が並ぶなか、異彩を放つ一冊がこれ。『ワル猫カケイボ2023』です。猫がにらみつけてくる家計簿って……。
表紙を開くと、「ワル猫カケイボについて」との説明があります。この家計簿は、「世界で一番だらしないのは私かも」と思っている人に向いているとのこと。ワル猫四銃士(というキャラクター)が、ドヤしたり励ましたりしてくれるみたいです。小学生のころ、お小遣い帳すらまともにつけられなかった私でも、家計簿つけられるかしら。
「お金を使う予定」を視覚化できる
実はわたくし、家計簿をつけたことがないどころか、家計簿の中身を見たこともありません(実家の母も家計簿つけない人でした)。右も左もわからない超初心者。でも大丈夫。ワル猫カケイボは、冒頭でちゃんと使い方と記入例を示してくれています(まだワル猫は出てこない)。
ワル猫カケイボは、大きく「予算ページ」「支出ページ」「ふり返りページ」の3つで構成されています。
私が「これなら、もしかしたら続くかも」と思ったのは、予算ページを見たとき。左ページに1ヵ月のカレンダー、右ページが「今月のざっくり家計」となっています。
飲み会や旅行、冠婚葬祭などの予定が入っていれば、支出が増えるのは当然。でも、スケジュール表だけ見ていると、それがなかなか実感できません(私だけ?)。ワル猫カケイボでは、スケジュール表を見ながら支出予定を書くので、おおよその支出額が視覚化できます。「その分、前後で節約しよう」という気持ちになれそうです。
買い物を〇✖で評価する
次は支出ページです。日付と内容、金額のほかに、ワル猫カケイボには「〇」か「✖」を入れる欄があります。「買ってよかった」「必要なものだった」場合は〇、そうでなかった場合は✖を記入。さらに、「なぜ買ってよかったか?」「なぜ買わなければよかったか?」を書く欄もあります。
これは、自分の買い物の傾向やクセが出そう……。ちょっと怖い気もしますが、無駄遣いを減らすにはよさそうです。
「✖」の傾向をつかむのが大事
そして最後が、ふり返りページ。支出ページで〇✖をつけた項目を見て、それぞれ気づいたことを書きます。
買い物の満足度を再度チェックするわけですが、〇をつけた項目に関して、「買い物(支出)をして生活が楽しくなるなら、あなたにとって正解」なんて、優しいことを言ってくれる(ワル猫はまだ出てこない)。なるほど、QOLを上げる支出はOKということですね!
一方、✖をつけた項目についてのふり返りは、家計改善にとって重要だそう。買わなければよかった物を買ってしまったのは、「何時ごろ?」「コンビニ?」「ネット?」など、傾向やクセをつかむべく、しっかりふり返ることが必要。つらい作業になりそうですが、無駄遣い撲滅のためには必須ですね。
貯蓄残高を確認して、当月の収支を知るのも大切。マイナスだったとしても、その理由を知ることで来月の改善につながるかも……。
ワル猫の「ドヤし言葉」が実に深い
ワル猫たちは、実際の記入ページから登場。いきなりドヤしてきます。
一見、ガラの悪い猫たちのようですが、ページをめくっていくと、彼らはしばしば実に深い言葉を発するのです。それらを拾い読みするだけでも、相当楽しめます。
リアル「ワル猫」の写真も
ワル猫カケイボには、ワル猫四銃士のモデルとなった4匹のほか、ところどころにリアルな「ワル猫」の写真が差し込まれています。猫好きにはたまりません。
まとめ
スーパーやコンビニで、商品をなんとなくカゴに入れて会計のときにギョッとする、ということが増えてきました。生活必需品が値上がりしているせいなのか、私がボーッとしているせいなのか。いずれにせよ気を引き締めて、来年は家計簿に挑戦しようと思います。ワル猫たちにドヤされながら、その日買った物のレシートを整理したり、1ヵ月を振り返ったりするというのは、実はけっこう豊かな時間かもしれません。皆さんも私と一緒に、ワル猫カケイボ始めませんか?