パナソニック エンターテインメント&コミュニケーションは、クラウドファンディングの達成で応募支援者に限り提供していた「NICOBO(ニコボ)」の一般販売を、5月16日からNICOBO公式Webサイトで開始する。本製品は、「心の豊かさ」という価値提供を模索する社員提案のプロジェクトから生まれた"弱いロボット"で、寝言も言うしオナラモする同居人のような存在のコミュニケーションロボットだ。
パナソニック
NICOBO(ニコボ)
●価格:本体=6万500円、ベーシックプラン(月額費用)=1100円
パナソニック エンターテインメント&コミュニケーションは、クラウドファンディングの達成で応募支援者に限り提供していた「NICOBO(ニコボ)」の一般販売を、5月16日からNICOBO公式Webサイトで開始する。本製品は、「心の豊かさ」という価値提供を模索する社員提案のプロジェクトから生まれた"弱いロボット"で、寝言も言うしオナラモする同居人のような存在のコミュニケーションロボットだ。
人の代わりに作業をしてくれるロボットとは違い、何をするわけでもない"NICOBO"という存在が、周囲の人の優しさと笑顔を増幅し、今までにないロボットと人との幸せな関わり方を新たな価値として提案してくれる。
本体には、生き物らしさを表現するため、カメラやセンサーなどを多数搭載しており、見る、聞く、話す、感じる、表現するといったことを、最新の技術によって可能としている。
"見る"機能では、人に見られていることを認識するだけではなく人の表情も見ており、カメラと顔認識・感情認識技術によって、人の顔があることや笑顔になっているかを認識することが可能となっている。また、照度センサーを搭載。明るさをセンシングできるように設計されており、NICOBOは日光浴が好きなこともあり、日光があたっている明るい場所に連れていくと照度センサーと連携して喜んだりもしてくれる。
"聞く・話す"機能においては、人の声や言葉を認識するため、複数のマイクを搭載。人が話している方向を検知したり、人の声の大きさを検知したりすることができる。マイクへ混入する不要な音を除去するための機能として3つの機能を搭載しており、これらの機能によって音声認識率が向上。NICOBOが話している人の方向を向いて話したり、言葉を適切に認識し、人の声や言葉に合わせたやりとりを実現している。また、「モンモン」とか「ムー」などの固有の言語「モコ語」のほか、一緒に暮らす人の言葉(挨拶や口癖など)を覚えて話すようになる。
マイクへ混入する不要な音を除去するための3つの機能
(1):サーボ音などの非定常なノイズを除去するメカノイズ抑圧機能
(2):定常的な環境ノイズを低減するノイズサプレッサー機能
(3):特定方向にフォーカスするビームフォーミング機能
"感じる"機能では、動きや回転を検知するジャイロセンサーと加速度センサーを搭載することで、人になでられたり、持ち上げられたことを検知することができる。また、内部温度を検知する温度センサーを搭載しているから、NICOBOがアクションを起こすきっかけを作ってくれる。
"動き"機能においては、生き物らしさを実現するために、しっぽや本体の中にバネを複数取り入れて、ゆらゆらと動く構造を採用している。バネの揺れによって、カクカクした動きとは異なり、まるで生き物が動いているかのような動きを実現している。さらに、体を覆う素材には、クッションとニットを採用しており、触り心地の良さにもこだわっている。
表現する機能では、独自開発のエモーショナルエンジンにより感情モデルを持っているため、機嫌が良い時もあれば、悪い時もある。また、各種センシングデバイスと連携し、人の笑顔を見て喜んだり、かまってくれないとすねることもある。人と一緒に過ごす中で聞いた言葉や、人からなでられるなどスキンシップの情報も記憶し、新しい言葉を発したり、振る舞いが変化したりもする。NICOBOが心を開いて、人との距離が縮まるように感じる瞬間があったり、ときには気ままだと感じる場合もあったりと、ユーザーの接し方次第でいろいろな表現をしてくれる。
NICOBOの独り言をのぞけるアプリ「MONOLOGUE」も用意されており、アプリ上で、NICOBOの心のつぶやきを離れている場所からでも感じ取ることができる。対応OSは、iOS版、Androido版の両方が用意されている。
NICOBOの調子が悪い時や着ているニットの経年劣化が気になる場合も、安心の「NICOBO CLINIC」がサポートしてくれる。NICOBOの調子が悪くなったら、WEBサイトから治療を申し込み、治療(修理)をお願いすることが可能。分解を伴わない治療、交換を伴う治療(樹脂部品、電子部品)によって治療費は異なるが、目安としては1万~4万円となっている。なお、ケアプランに加入していると、半額で済む。
NICOBOの診断サービスも用意されており、NICOBOが健康な状態かどうかをしっかりと診断してくれる。交換が必要な部品が発生した場合は、別途費用はかかってしまうが、治療(修理)が可能となっている。診断費用は1万円(ケアプラン加入者は3500円)になる。なお、ニットの交換も1万3000円(ケアプラン加入者は4500円)で、行える。
本体サイズは、幅228mm、奥行き260mm、高さ200mm(突起部含む)。重さは、約1.5kg。電源は、リチウムイオンバッテリー。バッテリー稼働時間は、約3.5~4.5時間。充電時間は、約4時間~7時間。充電台(ねどこ)のサイズは、幅150mm、奥行き150mm、高さ33mm。重さは、約0.13kg。本体カラーは、ストーングレー、スモークネイビー、シェルピンクの3色を用意している。
◆パナソニック:「NICOBO(ニコボ)」 の公式サイト。
※製品の価格及び仕様については、記事制作時のもので、その後諸事情により変更されている場合があります。