〈大幅カットも?〉スマホ料金の見直しは値上げラッシュの今こそ検討!大手キャリア契約中の人は要チェック

スマホ

電気や卵など値上げラッシュで家計が厳しい昨今。少しでも支出を減らしたいなら、スマホの通信費を見直してみましょう。最低でも1年に1度は確認するのがおすすめです。特に、ドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリアを契約している人は、大幅カットが実現できるかもしれません。この記事を参考にして検討してみてください。

データ通信の容量でプランが決まる

まずスマホ料金の仕組みをおさらいしましょう。

この中で、最も注目すべきは基本料です。高速データ通信容量(ひと月どれぐらいのデータが使えるか)の違いで複数のプランが用意されています。容量はGB(ギガバイト)で表され、はっきりとした定義はありませんが、大容量が20GB超、中容量が7~20GB程度、小容量が5GB以下といったところが目安です。当然ながら、大容量が高く小容量は安く設定されています。通信料が最も割高なのは、大手キャリアで大容量プランに加入している場合です。

データ通信容量によって基本料が異なる。

店頭でサポートが受けられるUQ mobile、ワイモバイル、楽天モバイル

通信料を下げるには、料金プランの変更が最も有効です。料金プランの変更は、大きく3通りの方法があります。

まずは、大手キャリア同様、店頭で契約の相談やサポートが受けられる「UQ mobile(ユーキューモバイル)」 「ワイモバイル」 「楽天モバイル」の3ブランドです。UQ mobileとワイモバイルは、それぞれauとソフトバンクのサブブランドとも呼ばれ、大手3キャリアよりも割安な料金を店頭で相談しながら導入することができます。ちなみに、ドコモにはサブブランドはありません。

一人でも安く使えるUQ Mobile

データ容量3GBまでの「くりこしプランS +5G」なら月額1628円。

UQ mobileの主力は「くりこしプランS/M/L +5G」で、データ容量はSが3GB、Mが15GB、Lが25GBまでとなっていて、小容量から中容量を中心にカバーしています。容量3GBのくりこしプランSなら月額1628円と、ライバルのワイモバイルよりもさらに安価に利用できるのがメリットです。

プランMで月間15GBの利用ならドコモの「5Gギガホ プレミア」(月額7315円)に比べて"4587円"も安い。

また、プランMとLでは容量を超過した場合の通信速度が1Mbps(プランSでは300kbps)と、メールや通常のウェブであればあまりストレスを感じず使える速度なのもメリットです。通話については、合計60分以内が550円、1回10分以内通話無料が880円、国内通話し放題が1980円のオプションパックを用意。割引については、対象のネット接続サービスまたは「auでんき」とセットで契約すると、くりこしプランSの場合、月額料金が990円となる「自宅セット割」を用意しています。

家族いっしょに使うと安いワイモバイル

データ容量3GBまでの「シンプルS」を2人加入で月額合計3168円。

ワイモバイルの主力は「シンプルS/M/L」で、データ容量はSが3GB、Mが15GB、Lが25GBまでとなっていてUQ mobileと同内容ですが、容量3GBのシンプルSで月額2178円と、全体にワイモバイルよりも少し高めの設定になっています。

シンプルMで月間15GBの利用ならドコモの「5Gギガホ プレミア」(月額7315円)に比べて"4037円"も安い。

また、シンプルMとLでは容量を超過した場合の通信速度が1Mbps(シンプルSでは300kbps)と、メールや通常のウェブであればあまりストレスを感じず使える速度なのもUQ mobileと同様です。通話については、1回10分以内通話無料が770円、国内通話し放題が1870円のオプションパックを用意。割引については、家族割引が充実しており、2回線め以降は1回線につき月額1188円が割り引かれます。シンプルSの場合、2回線以上であればUQ mobileよりも安く利用できます。

データ無制限で最安の楽天モバイル

データ無制限&通話し放題で月額3278円。

楽天モバイルは本来3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)と同様の位置づけですが、エリアやつながりやすさで少し及ばない部分があるため、ここでは3大キャリアとは別に紹介します。楽天モバイルの特徴は、なんといっても料金の安さ。プランは「Rakuten UN-LIMIT VII」のみで段階制をとっていて、3GBまで1078円からデータ無制限3278円までどの容量でもお得ですが、特に、大容量を使いたい人にはおすすめです。

データ無制限でもドコモの「5Gギガホ プレミア」(月額7315円)に比べて"4037円"も安い。

【UQ mobile、ワイモバイル、楽天モバイルのまとめ】

【メリット】
・店頭で説明やサポートが受けられつつ、料金は大手キャリアより割安
・サブブランドの場合、通信品質は大手キャリと同等

【デメリット】
・用意されている端末が大手キャリアほどは多くない
・動画視聴などサービスのラインアップが少なめ

3大キャリアからも!オンラインのみのサービス展開の別ブランド

オンラインのみでサービスが展開されるahamo、povo、LINEMO

次の選択肢としてオンライン専用のプランがあります。ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアはいずれもオンラインで契約からサポートまでが完結する別ブランドを擁しています。それが、「ahamo(アハモ)」「povo(ポヴォ)」「LINEMO(ラインモ)」です。料金面でメインブランドよりも割安な点は共通していますが、それぞれ特徴が異なりますので以下で紹介していきましょう。

100GBの大容量プランも用意されるahamo

データ容量20GB&5分通話し放題で月額2970円。

ドコモがオンライン専用で展開する「ahamo」は、データ容量20GBのみのシンプルなプラン構成です。しかし、オプションで80GBもの大容量が用意され、合計100GBの「ahamo大盛り」として使えるのが大きな特徴でしょう。80GBのオプション料金は1980円で、通常のオプションでは1GBあたり550円なので、きわめて割安な設定といえいます。

同じドコモの「5Gギガホ プレミア」(月額7315円)に比べて20GB利用で"4345円"も安い。

ahamoは1回5分まで無料の音声通話が含まれている点もメリットです。支払いをdカードで行えば1GB、dカードゴールドで行えば5GBのデータ容量が追加されます。なお、端末を新規に購入する(機種変更を含む)場合は、ドコモオンラインショップを利用する端末が多く、いったんドコモと契約し、ahamoにプラン変更する手順が必要になります。

基本料、事務手数料すべて無料のpovo

初期費用も基本料も無料で維持できる!

auのオンライン専用プランである「povo」は非常に個性的です。最大の特徴は、現時点で基本料、事務手数料とも無料なことです(auでは「当面の間」としています)。契約しただけでは高速通信はできず(音声通話は可能)、データ容量はトッピングと呼ばれる付加機能を購入することで追加できます。トッピングは豊富に用意され、データ通信3GB30日間有効で990円、20GB30日間有効で2700円など、価格もリーズナブルです。au以外の回線を利用する人向けに、通信障害が発生したときのための予備や、サブ回線として利用するのにも最適といえます。

ドコモの「5Gギガホ プレミア」(月額7315円)に比べて20GB利用で"4615円"も安い

トッピングはデータ容量だけでなく、通話かけ放題(月額1650円)やサポート、コンテンツもラインアップされているので、自分好みのスマホプランを作り上げることができます。また、「#ギガ活」といって、対象のショップで一定額の買い物をし、au PAYで支払うことで3日間300MBなどのデータボーナスがもらえるお得なサービスも用意されます。なお、トッピングを180日間購入しないと順次利用停止になるとありますので、ずっと無料で使い続けられるわけではありません。

3GBで月額990円のプランを用意するLINEMO

データ容量20GBと3GBの2プランを用意。

ソフトバンクのオンライン専用ブランドである「LINEMO」は、20GBのプランがあるのはahamoやpovoと同じですが、3GBの小容量プランも用意しているのが特徴です。しかも、月額料金は990円と、同じソフトバンク回線網を使う「ワイモバイル」のシンプルSプラン(月額2178円)の半額以下でお得です。

ドコモの「5Gギガホ プレミア」(月額7315円)に比べて20GB利用で"4587円"も安い。

LINEMOのメリットはLINEのトークで問い合わせができたり、LINEのトークや通話でデータ容量が消費されなかったりなど、LINEとの組み合わせで便利なことでしょう。月額990円のプランも用意されていますので、気軽に使い勝手などを試してみることができます。

【ahamo、povo、LINEMOのまとめ】

【メリット】
・店頭でのサポートなどがないぶんコストがカットされ、料金が割安
・通信品質は大手キャリアと同等

【デメリット】
・契約やサポートがオンラインに限定される
・会社により異なるが留守番電話が利用できないなどサービスが限定的

MVNO(格安スマホや格安SIMとも呼ばれる)も選択肢のひとつ

料金が安いだけでなく独自サービスも楽しめるMVNO

もう一つの選択肢として、大手キャリアの通信設備を借りて割安に携帯回線を提供するMVNO(格安スマホや格安SIMとも呼ばれる)があります。MVNOは料金の安さが特徴ですが、特に小容量のラインアップが豊富なのでライトユーザーには最適です。安さだけではなく、独自のプランやサービスを展開する事業者も多くあります。参入が容易なため、事業者の数も多く選びにくいと感じるかもしれませんが、ここでは代表的な事業者・プランを紹介していきます。

ドコモショップで契約が可能なエコノミーMVNO

OCN モバイル ONEでは月額550円のプランを用意

MVNOはオンラインでの契約が主流で店頭での契約ができる事業者は少ないのですが、ドコモショップで契約できるのが「エコノミーMVNO」と呼ばれるブランドです。現在、「OCN モバイル ONE(ワン)」「TONE(トーン)モバイル」「LIBMO(リブモ)」の3ブランドが用意されています。それぞれ料金プランは異なりますが、通信回線はドコモ回線網を利用し、ドコモのプランよりは割安になっています。

LIBMOのなっとくプランなら、ドコモの「5Gギガホ プレミア」(月額7315円)に比べて20GB利用で"5324円"も安い

例えば、「OCN モバイル ONE」ではデータ容量550MB(=0.5GB)で月額550円、「TONEモバイル」では動画以外のデータ通信が使い放題(動画は1GBまで)で月額1100円、「LIBMO」ではデータ容量3GBで月額980円といったお手ごろなプランが用意されています。「OCN モバイル ONE」は小容量プラン中心、「TONEモバイル」はTONEモバイル1プランのみ、「LIBMO」は小容量から30GBまでの大容量まで豊富なラインアップといったプラン構成の違いがあります。MVNOで注意したいのは、昼休み時間帯や夜など通信が混雑する時間帯では通信速度が遅くなる傾向にあることです。

ドコモ、au、ソフトバンク回線が使える「mineo(マイネオ)」

mineo「マイそく」はお昼の利用を控えることで格安無制限を実現。

次に、ドコモ回線以外も利用できるMVNOも紹介しましょう。まずドコモ、au、ソフトバンクのすべての回線が利用できるのが「mineo(マイネオ)」はプラン、サービスとも個性的で、料金プランでは「マイそく」がユニークです。通信速度が遅くなる12~13時の時間帯をあえて最大32kbpsと制限するかわりに、そのほかの時間帯は実用的な速度でデータ無制限かつリーズナブルに利用できるというものです。例えば、最大通信速度が1.5Mbpsの「マイそく スタンダード」なら月額990円で利用できます。

「mineo」のマイピタプランなら、ドコモの「5Gギガホ プレミア」(月額7315円)に比べて20GB利用で"5137円"も安い

主力となるのは「マイピタ」で、小容量の1GBから中容量の20GBまで4コースを用意しています。オプションとして最大通信速度を1.5Mbpsとするかわりに使い放題となる「パケット放題 Plus(プラス)」(月額385円。10GB以上のコースは無料)が選べるのも便利です。

先進的なサービスと多彩なプラン展開のIIJmio

2回線以上の利用者はデータのシェアができるなど多機能なIIJmio。

インターネットプロバイダー(ISP)の老舗であるインターネットイニシアティブ(IIJ)が提供する「IIJmio(アイアイジェーミオ)」は、ドコモとau回線が利用できます。音声通話が使えないデータ専用タイプも多くのプランが用意されており、タブレット端末やサブ回線としての利用にもぴったりです。また、オンラインではもちろん、家電量販店やショッピングモールなどMVNOの中では契約可能な店舗が多めです。

IIJmioのギガプランなら、ドコモの「5Gギガホ プレミア」(月額7315円)に比べて20GB利用で"5315円"も安い。

主力となるのは「ギガプラン」で小容量の2GBから中容量の20GBまで5プランを用意しています。また、提供する端末もMVNOとしては豊富で乗り換え購入者向けの割引も用意されます。

なお、MVNOでは通話料金は11円/30秒が基本になっている場合が多く、大手キャリアよりお得に通話が可能です。また、1回5分以内通話無料などのオプションパックも、ここで紹介した各社をはじめ多くの事業者で用意されています。

【MVNOのまとめ】

【メリット】
・自前での通信設備が不要なため、料金が割安
・業者やプランが数多く選択肢が豊富

【デメリット】
・時間帯や場所によって通信速度が遅くなる場合がある
・端末の品ぞろえやサポート、サービスが限定的

まとめ

料金プラン変更時はここに注意!

料金プランの変更時は同じ会社の中での変更ならそれほどハードルは高くありませんが、会社を変更する場合は注意しなければならないポイントがいくつかあります。

【プラン変更時に知っておきたいこと】
・電話番号を使い続ける場合、MNP(番号持ち運び)の手続きが必要
・新しい会社への事務手数料などの初期費用がかかる
・キャリアのメールアドレスを使い続ける場合は手続きと手数料が必要
・オンライン契約ではSIMカードの装着やSIMの初期設定は自力で行う
・キャリアと紐づいたサービスなどは解約になる場合がある
・家族割やネット回線とのセット割引がなくなる場合がある

細かい手順は会社によって異なるためウェブサイトなどで確認しましょう。

なお、料金を見直すには、自分の通信料と使い方を把握する必要があります。利用料金は「My docomo」(ドコモ)、「My au」(au)、「My Softbank」(ソフトバンク)という名称のサイトやアプリでいつでも確認できます。利用料金は必ず内訳まで見て、データの使用量を確認しましょう。ぜひ自分の使い方に合ったプランへの乗り換えを検討してみてください。

◆執筆/野田英利(Editor)
マキノ出版企画編集部の編集者。かつて商品情報誌「特選街」ではパソコンやスマホ、デジカメなどの記事を担当。スマホは3大キャリアは使わず、ahamo、povo、LINEMO、UQmobile、ワイモバイル、IIJmioといった格安SIMを渡り歩いている。

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