甘いものも、お酒も、ごはんも大好きで、気づくと暴飲暴食をしてしまう……。そんな私がささやかな努力として実践しているのが、スロージョギング。おしゃべりしながら走れる程度のスピードで、ゆっくり、長く走る方法です。そして、週末に甘いものを食べたいときは、スロージョギングで目的のお店まで行きます。スイーツの中でも、特に私が好きなのが「モンブラン」。今回は、私が勝手に決めた、走って食べに行く価値のある珠玉のモンブラン・ベスト3をご紹介します。
星の数ほどある東京の美味しいモンブラン
ここ数年、人気急上昇のモンブラン。週末ともなると、長時間並んだり、オンラインだけでしか予約を受け付けなかったり(しかも予約時間開始後すぐにSOLD OUT!)、会員制にしていたり、朝から整理券配ったり……。
とまあ、そのようなハードルが高いお店はさておき、今回は、「食べたい!」と思ったときに食べられる気軽さを兼ね添えた、かつ「走ってでも食べに行く価値がある」モンブランをご紹介したいと思います。
ちなみに、なぜ「走って」かというと、私は週末のスイーツは走って食べに行くことにしているからです。
お酒、甘い物、ごはんが大好きで、ちょっと油断するとすぐに体重が増加するので、その対抗策というか罪悪感を減らすためとでも申しましょうか。はっきりいって、私の走りでは、まったくやせません。焼け石に水。
でも、走ると気持ちがよいし、悩みやストレスも霧散していくので、続けています。
というわけで、もちろん、走らずとも普通に電車に乗って食べに行ってもOK!
そして今回、選んだモンブランの基準はこちら。
(1)予約が不要で、並んでもせいぜい1時間程度
(2)筆者が繰り返し何度も食べて、いつなんどきでも美味しいと感激している
(3)上京してきた人・海外在住の人を連れて行くと、感激される店
(4)走ってでも食べに行く価値がある
第3位 ラプレシューズ
紀尾井町と四谷駅にお店を構える「ラプレシューズ」。
紀尾井町店は、土日祝日は、朝8時からオープン。
イートインのできるケーキ屋さんで、どのケーキも普通に美味しいのですが、なんといっても、お勧めは和栗のモンブラン(季節限定)。
ほどよい甘さの栗のクリームが甘みのない生クリームと相まって、栗本来の味が引き出されており、底にはサクサクのメレンゲ。
ちなみに、モンブラン好きの友人にラプレシューズのモンブランを紹介したところ、いたく感激してくれ、毎年、クリスマスケーキまでここのモンブランに変えたほど。
ラプレシューズ紀尾井町店は、私の家からは直線距離だと6kmほど。
距離を稼ぐため、皇居まで行って、トータルで9kmほどにして、ゆっくり1時間強かけて走ります。
初訪問は2年前、その日は今にも雪が降りそうな朝でした。
真冬のときは、リュックに山用の軽いダウンジャケットを持っていきます。走り終わると体が冷えますし、帰りは電車なので防寒具は必須です。
ラプレシューズ
https://lemilieu-kamakurayama.com/free/kioi(公式HP)
第2位 アトリエ・コータ
神楽坂と虎ノ門ヒルズの2カ所にお店を構える「アトリエ・コータ」。
虎ノ門店は、カウンター席に座ると、スイーツを作っている様子が見ることができます。スタッフが手際よくスイーツを作り上げていく様を見るのは、ワクワク感を高揚します。
こちらのモンブランは、見た目の美しさもさることながら、酸味の利いたカシスのシャーベットと、濃厚な栗の甘いクリームとの調和が最高なうえ、食べ応えもあります。
アトリエ・コータ虎ノ門ヒルズ店は、私の家から直線だと9kmの距離。
ですが、少し寄り道をして皇居まで行って11kmほど走ります。
ちなみに、皇居の周りを走るランナーは、いわゆる「ガチ勢」が多く、私のようにゆっくり走る人はあまりいません。
そのため、数多くのランナーにピュ~ッと抜かれていきます。
若い人の走りは、重力がないみたいに軽く飛ぶように走るので、それを眺めるのも楽しみの一つです。
アトリエ・コータ
https://www.atelierkohta.net/(公式HP)
第1位 和栗や
東京の下町・千駄木にある、しぼりたてモンブラン発祥の店。
姉妹店の「モンブラン・スタイル」は会員制のため一般の人は入店できませんが、千駄木の店は、予約なしで入店できます。
※ただし、9~11月頭は朝に整理券をもらい、決められた時間にお店に行かないといけません。それ以外の季節は、並んだ順に入店する仕組み。
私の初訪問は2年前ながらも、もうすでに20回以上は来ています。そして、スイーツ好きな人が遠方からお越しのときは、必ずお連れします。
和栗やでは、飲み物とスイーツがセットになったメニューになっているのですが、ラインナップは、ほうじ茶、煎茶、カフェオレ、紅茶、日本酒(!)。
コーヒーはありません。
おそらく、和栗の繊細な味を堪能するには、コーヒーは強すぎるのでしょう。
和栗やは、私の家からは直線距離だと9kmほどですが、遠回りして大手町、お茶の水、湯島、根津、千駄木……と、地下鉄千代田線沿いに進むコースにして17kmを2時間20分ほどかけて走ります。途中、上野公園にある不忍池を横切るのですが、春には桜が、夏はハスの花が満開になり、季節の移ろいを楽しむことができます。
最後に、和栗やの斜め向かいにある酒屋さんでは、昼間から立ち呑みもできます。
土日になると、午前中からビールや日本酒を片手に、家族連れやカップル、お一人様が集って、気持ちよさそうに過ごしています。
帰りがけにここで一杯ひっかけるのも、和栗やまで行く楽しみの一つです。
和栗や
https://www.waguriya.com/(公式HP)
https://www.instagram.com/waguriya/(Instagram)
◆執筆/中村曜子(Editor)
健康雑誌編集歴22年。あらゆる健康法を実践するのが趣味で、スロージョギング、骨盤ネジ締めは現在も継続中。常に食べ過ぎ、飲み過ぎなのが悩み。かつてはオカルトも好きで、サイババや前世療法のワイス博士に会いにインドやアメリカに行ったことも。