2023年の「ボジョレー ヌーヴォー」が、11月16日に解禁された。今回飲んだのは、フランスの公式コンクールで毎年最高位を受賞し、日本国内でのフランス産新種ワイン売上No.1を誇る名門ワイナリー、ジョルジュ デュブッフ社の『ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー2023』だ。
名門ワイナリー「ジョルジュ デュブッフ」社が広めた「ヌーヴォー解禁」というイベント
「ボジョレー ヌーヴォー」の解禁日は、毎年11月の第3木曜日となっているので、2023年は11月16日(木)が解禁日だった。今年の特徴を飲みながら紹介していく。
「ボジョレー ヌーヴォー」とは、フランスの中部ブルゴーニュのボジョレー地方で収穫されたばかりのぶどうを使ってつくられた新酒のことで、「ヌーヴォー」は、フランス語で「新しい」という意味がある。
サントリー『ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー2023』(750ml・オープン価格※参考価格は税込3,256円程度・2023年11月16日より数量限定発売)は、フランスのジョルジュ デュブッフ社から輸入した新酒ワインだ。サントリーは日本国内で唯一の正規輸入元で、今年は10年ぶりにパッケージをリニューアルして華やかなデザインで登場。
ジョルジュ デュブッフ社とは、創業1964年の歴史あるフランス南部ブルゴーニュ地方のボジョレー地区を拠点とする生産者で、フランスの「リヨン・ボジョレー ヌーヴォー ワインコンクール」で2002年の第1回開催以来、毎年最高位の受賞歴がある名門ワイナリー。昔、ボジョレー地区で飲まれていた地元のお酒を「ヌーヴォー解禁」というイベントを通じて世界的に広めたのが、創業者の故・ジョルジュ デュブッフ氏だったという。
2023年のボジョレー・ヌーヴォーは、まるで香りを飲んでいるみたいな華やかさ! フレッシュな”ガメ”の味わいが活きている
ボジョレー・ヌーヴォーのぶどうは、「ガメ(Gamay)」種という品種で、「ガメイ・ノワール」とも呼ばれ、大きめの粒で皮は薄く、果実味あふれるフレッシュな味わいが特徴だ。ジョルジュ デュブッフ社では、おいしさのために「手摘み」で収穫を行っているという。
2023年版の『ボジョレー ヌーヴォー』の味の特徴は、「まるで摘みたての赤い果実をそのまま口にほおばったようなフレッシュな味わいで、いちごやラズベリーを思わせる赤い果実の甘やかな香りや瑞々しさが口の中で広がる」とアナウンスされている。
今年の作柄は、酸味と糖度のバランスがとれた良質のぶどうが収穫され、比較的小粒ながらも房の数自体は多く、収穫量は去年よりも多いという。
いざ、飲んでみよう。軽く冷やして飲むのがおすすめのようだ。スクリュー栓をひねると、きれいなルビー色のワインに見惚れてしまう。ほの甘くフレッシュな香りがする。飲むと、エレガントな花のような、いちごやラズベリーのような甘さと酸味が瑞々しくフルーティ!
まるで香りを飲んでいるみたいな華やかさ。
赤ワイン特有の渋味も後から控えめながら感じられた。アルコール度数は13%で、ライトボディ。飲みやすい!
なるほど…これが、収穫後すぐに仕上げた新酒の味わいなのか。何年も寝かせたワインにはない、いきいきとした味わいこそが『ボジョレー ヌーヴォー』の魅力なのだ。こうやって、昔からぶどう農家さんは今年のぶどうの収穫に感謝しながら、ワインを飲んで祝ってきたのだろう。
なお、ソーセージや豚肉の煮物などとも相性がいいそうで、サントリーでは旬同士のレシピを掛け合わせ、時間や空間まで一緒に楽しむ食スタイル「ボジョ飯」 を提案している。今年の「ボジョ飯」は「秋の香りの豚大根」で、ボジョレーワインに合う豚肉と旬の大根、そしてにんにくも一緒にしっかり炒め、たれを絡めた、秋の香り溢れる1品。
新酒ラインナップは他に『オレンジ ヌーヴォー』や日本限定の『ロゼ ヌーヴォー ルーゼ』などもある。
入手は取り扱い酒販店、スーパー、コンビニなどで可能だが、店舗によっては即売り切れるようなので、早めが良さそうだ。
【お酒は20歳になってから】