1860年米国生まれ、禁酒法時代を乗り越えた歴史ある定番バーボンウイスキーの名品『アーリー・タイムズ』。その魅力を『ゴールド』を飲んで、バーボンのおいしさを再認識したい。
バーボン・ウイスキーとは?
バーボンという言葉の響き。ウイスキーの中でもことさら特別感のある存在だ。ウイスキーが飲みたいとはまた違う、ハードボイルドなかっこよさがそこにはある。
日本ではバーボンの定義は存在しないが、米国では「米国製造」「51%以上のコーンを原材料に使用」「新品の炭化皮膜処理されたオーク樽の使用」「着色料不使用」など、厳しく制限されているバーボン・ウイスキー。
その特徴はコーン由来の香ばしさやほのかな甘み、水色の琥珀色の美しさなどがあり、「アーリー・タイムズ」以外にも、「ジム・ビーム」「I.W.ハーパー」「フォアローゼズ」「ワイルドターキー」などの銘柄がバーボンに属する。
日本でも”アーリー”は1980年代のカフェバー全盛時代にも、バーボンの定番の位置を固めていたので、懐かしく思う人も多いのではないだろうか。ただその当時の「アーリー・タイムズ・イエローラベル」はすでに終売となっている。
近年の日本では2022年9月に、明治屋が米国サゼラック社より「アーリー・タイムズ」の販売権を獲得した。米国ではすでに製法が変わり、「アーリー・タイムズ」はバーボンではなくテネシー・ウイスキーとして販売されているので、2022年9月に明治屋第1弾として登場したのは、アメリカン・ブレンデッド・ウイスキーとしての「アーリー・タイムズ ホワイト」だった。
つまりこの『アーリー・タイムズ ゴールド』は、あらためて登場したバーボンとしての「アーリー・タイムズ」なのである。
初心者でもおいしさがはっきりわかるバーボンとしての『アーリー・タイムズ ゴールド』をおいしくいただいた
2023年9月からあらためてストレート・バーボン・ウイスキーとして登場したのが、明治屋『アーリー・タイムズ ゴールド』(700ml瓶/アルコール度数40%・明治屋オンラインショップ 税込2,530円・2023年9月1日発売)だ。まずはロックで飲んでみよう。
キャップをひねるとふんわりと立ち上がる『ゴールド』の香りは、バニラ、アプリコット、シトラスなどのほの甘い優しいハーモニー。ロックで飲んでも口当たりはマイルド、桃やプラムを思わせるフルーティーさと、キャラメル&メイプルシュガーのほのかな甘みを残していく。
もちろん余韻として広がるのは、バーボンらしいスパイシーな香ばしさ。ライ麦由来の朴訥なフィーリングが光る。よくよく味わえば、ぼんやり見えてくる焦がしたオーク樽のシルエット。
ただもう少し気軽にバーボンを味わいたいなら、ソーダで割ったハイボール・スタイルがいいはず。炭酸のキレで上品なほの甘さがより引き立って、気の置けない仲間とのひとときにもよく似合う。
ハードボイルド小説的なフィーリングをどこかに持ちつつ、誰もがおいしく楽しめるバランスのとれた『アーリー・タイムズ ゴールド』のおいしさ。米国の古き良き開拓者精神(フロンティア・スピリット)を感じさせるボトルも素敵だ。
ちなみに明日2024年2月11日(日)が締め切りになってしまうが、X(旧・Twitter)の「アーリー・タイムズ公式アカウント(@Early_Times_)」にて「#アーリーバック」キャンペーンを開催中。「昔のなかまと話したいこと」を「X」で投稿した方の中から抽選で4組に、”素”の自分で語り合える夜としてホテルやコテージなどの宿泊施設が当たるという(ちなみにバックというのはウイスキーカクテルで、ジンジャーエールで割って飲むもの)。