運動不足をなんとかしたくてスマートウォッチを使い始めた
コロナ禍以降、不規則な時間にインドアな仕事をする筆者がいま心がけているのは、運動不足をできるだけ解消すること。筆者がいくらスポーツの習慣がない意識低い系の「やわらかアウトドア派」ではあっても、体を動かしたい。
気分の問題だけではありません。体重の増加、血圧の高さをはっきりと数値で見せつけられるとあせります。おのれの不摂生ぶりに対して申し開きができません。主治医の先生に診てもらうたびに「運動をしなさいね」といわれるのも申し訳ないですし。
なによりも加齢による筋力低下もあり、体重が減りにくいのです。加齢ってやーねー。
ところが「運動しよう」程度のふんわりと漠然とした目標を立てても、筆者の場合は実際には行動しづらいのですね。「なにをどのくらいどうするか」と具体的な数値目標を立ててその達成を可視化しないと、続ける自信がありません。「やらない理由」を瞬時にたくさん作れる自分の理屈っぽさが、いやになりますね。
そう思っていたところに、スマートウォッチ『Mibro GS Active(ミブロ ジーエス アクティブ)』を使う機会を得ました。非常に多機能なスマートウォッチです。スマートフォン単体よりも、移動距離や消費カロリー、ペース配分などの計測がより正確にできます。
『GS Active』の内容物
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そこで「最低でも1日1万歩歩く」という具体的な目標を立て、それをスマートウォッチで計測して記録することで、自分をアゲて運動不足を解消しようと思い立ったわけです。ちなみに、走るのはどうしても好きではないので……根性がなくてすみません。ランニングシューズは履いていますが、歩きます。
この「1日1万歩」という数字もいまは根拠がないとか、万歩計を売るためのコピーだったなど、賛否両論のようです。筆者はそれを専門的に論じる知識に欠けているのでコメントしづらいですが、いろいろな記事を読んで思うことがあります。だらだらと歩くのでは1万歩でも運動強度が低い。したがって、歩くならば歩行ペースを上げるタイミングも設けるなど、運動強度も上げるべきということ。
そういえば主治医にも、1日に少なくとも一度は心拍数を120拍にする運動をしないといけないといわれていました。
『Mibro GS Active』とは
アウトドア向けスマートウォッチ『Mibro GS Active』は上海に本社があるZhenshi Information Technologyが本年4月に発売した製品です。本稿執筆時点でMibroブランドの公式サイト(https://mibrofit.jp/)で取り扱いがあるのは全5製品あり、そのうちこの『GS Active』は最上位機種『GS Pro』に次ぐ製品という位置づけのようです。
ディスプレイのデザインを変えてみました
『GS Active』のベゼル(文字盤周りに取り付けられるリング状の時計部品)は強化プラスチックで、ケースにはブラック/ホワイト/グレー/ゴールドのカラーバリエーションがあります。ベルトはシリコン製のものとナイロン製のふたつが付属します。重量はシリコンバンドを使うと約51.5gで、ナイロンバンドに交換すると約41g。最上位機種『GS Pro』はベゼルにステンレスを使用し、ペアリングしたスマホの通話機能も備えます。筆者が最上位機種ではなく『GS Active』を選んだのはケースの色にホワイトを選べることと、少しだけ軽量だからです。
シリコンバンドでは約51.5g、ナイロンバンドでは約41g
ケースは約47mm×約47mm×約11.8mm、バンド幅は約22mm
5気圧防水で150種類のスポーツモードを持ちバッテリーも大容量。でも2万円を切る!
最大の特徴は150種類のスポーツモード、通常モードで約20日間、GPS機能を使い続けても約15時間使用できる400mAhの大容量バッテリー、5衛星(GPS・BDS・GLONASS・GALILEOGPS・みちびき)測位と気圧高度計、10軸センサー、LINEやメール、インスタグラムに対応したアプリ通知機能、「座りがちリマインダー」、血中酸素レベル、呼吸数、睡眠の測定のほか、ストレス測定のほか、月経周期トラッキングなどができます。スマホに入れてある音楽の再生や早送りもできます。
一生懸命短く書きましたが、ものすごく多機能に筆者には思えます。
1,000nitの日光可読性を持ち、直射日光下でもとても表示の視認性が高いところも見逃せません。装着中は手首を傾けるだけで点灯します。また防水レベルは5ATM(5気圧防水)とあります。水泳やサーフィンのさいにも使用できるようです。
ホワイトといってもほどよく落ち着いた色です
これだけいろいろなことができて、希望小売価格は18,800円というのは驚かされます。上位機種のGS Proも19,800円です。有名ブランドの本格的なアウトドア対応スマートウォッチの半額以下で多機能を楽しむことができるというわけです。
ないのはwallet機能くらいかな。でも、筆者はスマートウォッチにwallet機能は求めないので、なくても困りません。
『GS Active』が楽しくて運動が継続できそう
そういうわけで、2週間ほど『GS Active』を使ってみました。まず、スマホに専用アプリ「Mibro Fit」をインストールし、スマホとペアリングします。
バンドはシリコンのまま使っていましたが、ナイロンベルトにしてみると肌触りがよく蒸れなくて快適です。交換も簡単にできます。
ディスプレイ(テーブル)の絵柄もスマホアプリを使って好みのものに変更できます。絵柄によっては消費電力が多いものもあるようです。文字盤はカスタマイズもできます。
付属のナイロンベルトは軽くてかつ蒸れにくいので気に入っています
こうして「1日ぜんぶで1万歩を目指す」くらいのゆるい計画で使い始めたのですが、計測し始めるとおもしろくなってきました。日没後に気温が下がってからウォーキングをしているのですが、ときどき心拍数を上げるようにペースを変えてみたり。いままで速度やペースを考えて歩くことをしていなかったようなレベルの低い筆者ですが、ペースを上げてみるとどうなるのかと思うと興味深いです。
Mibro Fitホーム画面とある日のウォーキングの記録。ペース配分を考えたくなります
もしかしたら、『GS Active』を使うことが楽しくなっているということかもしれません。変化を見るのが楽しくて、飽きないのです。それでも、1万歩歩くための立派な理由ではないでしょうか。
専用アプリMibro Fitのホーム画面と機能カード選択画面。表示項目を減らすこともできます。睡眠を計測していないので変な数値が表示されています
ディスプレイ(テーブル)のデザインも豊富にあります。カスタマイズもできます
事前の想像通りに目的や行動を可視化してみると、目標を立てやすくなります。さらには食事の量も調整して、間食を減らし、会食以外の飲酒をやめて……などと、いろいろとやってみた結果もあるのでしょうが、体重のほうは2キロほど減りました。でも、元の数字が大きくてはずかしいので……お目にかけるのがはばかられます。ごめんなさい。
『GS Active』は睡眠の計測もできるのですが、筆者は睡眠時に腕時計をしているとどうしても入眠しづらいので、試していません。そのうちこれも使ってみたいと思います。
暗いところではもちろんですが、日中でも視認性が高いのもありがたいです
好みのディスプレイにもでき、明るくて視認性が高い、Apple Watchよりも電池の持ちがよさそう、そして十分すぎるほど多機能。2万円を切るお値段でこれだけ楽しめるのは結構いい、いやはや、すごくイケてるというのが筆者の結論です。もっとゴツい感じが好みならばステンレスベゼルのフラッグシップ『GS Pro』もよさそうです。
こんなに楽しめるならばみなさんにもお話ししたい。そう思って本稿を書きました。みなさんのスマートウォッチ選びのひとつにMibroのスマートウォッチを加えてもらえたら、と思います。