加熱式タバコ・デバイスは現在「アイコス イルマ i(アイ)」(PMJ)、「グローハイパープロ」(BAT)、『プルームエックス アドバンスド』(JT)の3種類。今回は『プルームエックス アドバンスド』で使えるスタンダードな味わいが特徴のJT謹製『メビウス』全12種をヘビースモーカーが吸い比べてみます。
加熱式タバコ・デバイスで『プルームエックス アドバンスド』を選ぶ理由は?
現行機種JT『プルームエックス アドバンスド/Ploom X ADVANCED』(約44mm×89mm×24mm/95g・税込1,980円・発売中)の構造は、約320℃に到達する最高加熱温度をコントロールしながら、空気の流れを制御する加熱技術「パワーヒートフロー」を搭載、旨味と吸い応えを際立たせる工夫がされています。
喫味は「アイコス・イルマi」用が平均して一番重め。新「グロー・ハイパー」もニオイは強めですが、濃厚でキツい喫味。その中で『プルームエックス アドバンスド』は良い意味で中庸ですが、タバコ葉が持つ本来の旨味が際立ち、JTブランドの信頼感もあるのが特徴です。
「プルームエックス アドバンスド」用『メビウス』全12種吸い比べ実感レビュー
それでは実際に吸っていきましょう。ちなみに「プルームエックス アドバンスド」をよりおいしく味わうには、紙巻きの時よりも、蒸気の加熱が間に合うようにゆっくりめに吸い、しっかり蒸気を舌の上にため込んでから、一気に肺に入れる「クールスモーキング」方式が、おすすめです。
『メビウス・アロマティック・レギュラー』
ふんわりと沸き立つアロマは、海外製シガー(葉巻)のような香ばしさがあります。甘みと酸味と香水感あるアロマのバランスが絶妙な「メビウス・アロマティック・レギュラー」は、高級感のあるおいしさ。キツいというより雰囲気強めな仕上がりで、本革の重厚な社長の椅子に座ってくゆらしたくなる味わいです。
旨味たっぷりなのは、タバコ葉の葉の部分だけでなく葉肉の部分(ラミナ)をブレンドしているから。吐き出すときの蒸気に辛味があって、紙巻きケムリのような感覚もあります。
『メビウス・ディープ・レギュラー』
芳醇でコクのある深い味わいが特徴ですが、ロースト感が強く、好き嫌いが分かれるかもしれない「メビウス・ディープ・レギュラー」。タバコに濃厚な旨味とスモーキーさを求める人、ほんのりした甘さを求める人に。重厚なおいしさですが、連続で吸うとちょっとクセが気になるかも。
『メビウス・スムース・レギュラー』
加熱式タバコ初心者が最初に選ぶなら「メビウス・スムース・レギュラー」が最適です。紙巻きタバコで日本のホワイトカラーの定番として人気を集めてきた「マイルドセブン」を源流に持つ「メビウス」の味わいを引き継ぎ、紙巻きタバコと多少ニュアンスは違うものの王道のおいしさがあります。
スムーズな蒸気とラミナ使用による旨味とコク、酸味と苦味のバランスも絶妙で、うまいタバコのど真ん中。日常的な相棒として、長く付き合いたい味わいです。
(上段左から)
『メビウス・ブラック・コールド・メンソール』
メビウスの中で頂点、最高強度のスースー感を味わえるのが、「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」です。「マールボロ・ブラック・メンソール」から始まったハーバルな辛口強冷メンソールの「ブラメン」系の役割です。
ただ、冷感を極めた天然メンソール100%の清涼感は、辛みはあってもハーブ感は強くなく、誰もが吸いやすい自然な冷涼感を感じることができます。吐き出す蒸気のキリッとした苦みがおしゃれ!
『メビウス・ミックス・ミント・メンソール』
ハーブ系の香りで引き締めているところは「ブラメン」タイプ。どちらかというと、「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」よりこっちの方がブラメンっぽいと思う人もいるかもしれません。
天然メンソール100%使用で、喉奥で辛み、舌の奥で苦みを感じるハーブ感たっぷりの爽快蒸気の後味。意外と強すぎないスースー感がジェントルマン!
(下段左から)
『メビウス・コールド・メンソール』
加熱式タバコ入門編としても適した、ちょうどいい冷感メンソールとタバコ葉の旨味をバランスした「メビウス・コールド・メンソール」。辛さは控えめで、素直においしいと感じやすいと思います。個性が強くないところが持ち味かも。
『メビウス・シャープ・コールド・メンソール』
突き抜ける強冷メンソールが特徴の「メビウス・シャープ・コールド・メンソール」。喉奥が辛いペパーミント感もすごい。スースー感をメインに感じたい人なら、これがおすすめ。天然メンソールを100%使用しているだけあって、冷感も自然。ケミカルさを感じさせないのがさすがです。
(上段左から)
『メビウス・ベイズ・オプション』
洋梨の甘さをフィーチャリングした「メビウス・ベイズ・オプション」。カプセルを潰さない段階では、清涼感あふれる辛口メンソール。カプセルを弾けさせると一気にフレッシュでジューシーな甘酸っぱい洋梨の味わいとクールな清涼感が口の中一杯に広がります。
『メビウス・パープル・オプション』
近年ブームのベリー系メンソール・タイプ。ともするとケミカルな味わいの製品も少なくないけれど、この「メビウス・パープル・オプション」は安定した品の良い紫色のブルーベリーを思わせるフレーバーが心地いい。
カプセルを潰した方が圧倒的にジューシーでおいしいので、早めに潰しておくのがおすすめです。
『メビウス・レッド・オプション』
レッドはりんごフレーバー。カプセルを潰すとジューシーな甘酸っぱさが包み込んで、加熱式特有の風味の違和感をマイルドに包み込んでくれます。甘さが際立つ分、ベイプ感もあり。タバコ感をあまり強く感じたくない人向きかも。
(下段左から)
『メビウス・マスカットグリーン オプション』
ベイプ界隈で根強い人気を持つマスカット味。そこにナチュラルなグリーン感を加えて、仕上げてます。カプセルを潰すと、甘さを主体に、冷涼感がふわっ。ジューシーさよりもふんわりとした香りが際立つけれど、味が抜けやすいかも。
『メビウス・イエロー・オプション』
イエローはシトラス(柑橘)系という意味。カプセルを潰すとジューシーな酸味とクールな清涼感のハーモニーがおいしい。ケミカル感も少なく、吸いやすいのがポイント。
[タバコは20歳になってから]
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