【買うならどっち?】ダイソー「スリーピー」のガラスティーポット2種を比較レビュー!

100円ショップ

100均で買えば税込1,000円以下で、さまざまな商品が入手できるガラスティーポット。見栄えもよく、ティーブレイクをより楽しいものにしてくれます。そんなガラスティーポットをダイソーの300円ショップ・スリーピーで2種類発見! どちらも購入して、その違いを徹底比較してみました。

同じダイソー・スリーピーのガラスティーポット

価格も同じで税込770円だが見た目から……

「ガラスティーポット(460mL)」は、ちょっと小ぶりなサイズですが、シンプルで実用性重視な印象です。

仕事や家事の合間にお茶やコーヒーなどを飲む方は多いのではないでしょうか? 筆者も水分補給や気分転換のためにお茶を飲みます。このときに例えティーパックの紅茶であっても、マグカップでいれるのと、ガラスティーポットでいれるのでは、味ではなく気分がかなり違います。

 

おそらくいれた紅茶の味は変わらないのですが、ガラスティーポットを使うだけで、心理的な充足度がまったく違うのです。非常に精神的なコストパフォーマンスが高い。毎日、少しでも自分を機嫌よく過ごさせたいと思っている筆者は、毎日自分の気持ちを少しよくしてくれるガラスティーポットが大好きです。

「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」はカボチャをモチーフにしたと思われるかなりデコラティブなデザインになっています。

そして、先日ダイソーの300円ショップであるスリーピーでみつけたのが、2つのガラスティーポット。「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」と「ガラスティーポット(460mL)」、どちらも価格は税込770円

 

ただし「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」はかなりデコラティブなカボチャのようなデザインなのに対して、「ガラスティーポット(460mL)」はかなりシンプルで実用性重視な印象です。

 

どちらの方向性も筆者には「あり」なので、とりあえず両方入手して、その使い勝手と満足度を比較してみました。

 

600mlと460mlの容量の違いはどう影響するのか?

2人以上で使うなら「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」

どちらにもティーカップ2杯分400mlのお茶を入れてみたのですが、容量の差は歴然としています。

それぞれの商品名にも明記されているのですが「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」と「ガラスティーポット(460mL)」は容量の差が140ml、約1.3倍となっています。そこで、まずは筆者はティーカップ2杯分400ml(ティーカップ1杯を200mlとして計算)のお茶をそれぞれのティーカップに注いでみました。

 

結果は写真のとおり。「ガラスティーポット(460mL)」は400mlのお茶を注ぐとほとんど容量の余裕はありません。これに対して「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」は記載されている容量以上に余裕が感じられます。

 

筆者の場合はですが、仕事中に飲むお茶は、かなり大ぶりなマグカップに入れて、いまもそうですが、原稿を書きながら、資料に目を通しながら、長い時間をかけて飲んでいます。そのため、200mlといった小さなティーカップを使うことはほぼありません。

「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」(左)と「ガラスティーポット(460mL)」(右)。単純に並べても大きさの違いが結構あります。

1人のときは最低でも300ml、場合によっては400mlを超えるような大容量のマグカップでお茶をするわけです。これに対して複数人でお茶をするときには、さほど大きくないカップで、比較的頻繁にお茶を差し替えながら飲むので1度にいれられる1人分の量はさほど多くなくても平気です。

 

とはいえ、1人200mlとしても3人なら600mlの容量は必要なので、「ガラスティーポット(460mL)」はやや小さすぎる印象です。1人用なら十分、複数人だとちょっと容量不足といえるでしょう。これに対して「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」は3人くらいまでのお茶会なら十分に対応できるといえます。

 

お茶をいれたときの使い勝手は?

実用性と見た目のどちらを優先するかが判断の分かれ目

同じような量のお湯を茶葉に注いだのですが、お湯の中で茶葉が自由に動き回れるか、にはかなりの差があります。

「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」と「ガラスティーポット(460mL)」の使い勝手にはかなり大きな差があるといえるでしょう。「ガラスティーポット(460mL)」はステンレスとシリコーンでできたフタにステンレスの網が付いており、ここで茶葉をストップさせる構造。ポットの内部に茶こし部分がある構造ではないので、茶葉を入れ、お湯を注ぐとポット全体を使って茶葉が動き回ることでき、対流します。

 

このため、茶葉の成分がしっかりとお湯全体に抽出される印象。これに対して「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」はポットの内部に、ポットと同じような材質のガラス製の茶こしをセットして使用する構造です。

 

このガラス製の茶こしは、底面に3本のスリットが4組、計12本入っており、ここから抽出されたお茶の成分などがお湯全体に浸透する構造。残念ながら、お湯の対流はスムーズとはいいがたく、お茶の成分がポット全体に均一に拡散するにはかなりの時間がかかります。

実際にお茶をいれると、使い勝手の差はかなり感じますが、それでもいれたお茶の味の差を明確に感じることはありませんでした。

また、ポットの底面からガラス製の茶こしまでの高さの差が意外とあり、少量のお湯を入れた場合、茶こし内のお茶に十分な量のお湯がかからず、お茶がうまく抽出されないこともあります。

 

はっきりいってしまうなら「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」はあまり使い勝手がよくない。ですが、すべてがガラス製で見栄えがよい、しかもガラス製の茶こし部分を外してもフタが閉まり、茶こしのいらないフルーツティーやティーバッグをいれる際も見た目が美しいのです。

 

使い勝手と実用重視の「ガラスティーポット(460mL)」に対して、見栄え重視の「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」といえますが、筆者は見栄えも機能の1つだと思っています。そのため、1人のときは「ガラスティーポット(460mL)」、複数人でのお茶は「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」と使い分けています。

 

電子レンジや食器洗い乾燥機への対応は?

この部分にもそれぞれの差があるのが事実

使った後は、手洗いなのか? それとも食器洗い乾燥機なのか? といった点はガラスティーポットの使い勝手に大きな影響を与えます。

実際に使っていると、気になるのが食器洗い乾燥機や電子レンジが使えるかなどです。食器洗い乾燥機については「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」は「食器洗い乾燥機を使用する際は、茶こしをはずしてください」と明記されていますので、対応ということで間違いありません。

 

一方「ガラスティーポット(460mL)」は食器洗い乾燥機についての記載がないのです。ただし電子レンジについては「電子レンジで加熱する際は、フタを外してください。」を明記されているので、電子レンジは対応「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」は電子レンジ使用不可です。

「ガラスティーポット(460mL)」はフタを外せば、電子レンジでの使用が可能です。この点も使い勝手に影響します。

「ガラスティーポット(460mL)」は耐熱温度が120度なので、食器洗い乾燥機で洗っても問題ないかと筆者は思っているのですが、このあたりは自己責任ということになりそうです。しっかりと明記してほしい要素といえます。

 

筆者は、あくまで自己判断で「ガラスティーポット(460mL)」を食器洗い乾燥機で洗っていますが、それによる影響は感じていません。ただし、シリコーンパーツのあるフタはいっしょに洗わないほうがいいのかもしれません。

 

「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」には、食器洗い乾燥機への対応を明記されている点を考慮すると、大創産業株式会社の意図的な情報操作といった印象が拭えません。この点はとても残念。

 

使った後の片付け、洗いやすさはどちらが上?

洗いやすさは「ガラスティーポット(460mL)」だが……

後片付けが面倒だと、自然と使わなくなるので、使用後の洗いやすさは重要な要素なのですが……。

ガラスティーポットの使いやすさを決定づける大きな要素といってもよいのが、使った後の片付けやすさだと筆者は思います。片付けが面倒だとわかっていると使うのがイヤになるのですから。

 

そういった意味で「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」の洗いづらさは特筆に値すると思います。フタや本体、注ぎ口のくびれの多いデザイン、縦に入ったラインを入れるためのガラスの凹凸への汚れの付着など、洗いづらくて、汚れが付着しやすいポイントが満載されているのです。

「ガラスティーポット(460mL)」は茶こしパーツ部分がないので、構成パーツは2つと少ないのです。これも後片付けのしやすさの大きな要素といえます。

実際、使い終わった後、スポンジと食器洗剤で手洗いしようと考えるなら「ガラスティーポット(460mL)」の倍以上の時間がかかる印象。見た目はいいけど、後始末は面倒な食器の典型といった感じです。これに対して茶こしパーツすらない「ガラスティーポット(460mL)」は後始末もとても簡単。

 

ただし「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」は、食器洗い乾燥機に対応しているので、手洗いはしないと割り切れば、この差は考慮する必要はありません。美しいデザインによる使用満足度の高さが「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」の大きな特徴なのですから。

 

ガラスティーポットになにを求めるのか? が重要なポイント

ティータイムの「映え」なのか「実用性」なのか?

どんな風にお茶を楽しみたいかで、ガラスティーポット自体を選択するのも、お茶を楽しむ1つの要素といえるかもしれません。

「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」と「ガラスティーポット(460mL)」を比較する、この記事を書きながら、筆者は夜中に1人「ガラスティーポット(460mL)」でいれたお茶をすすっています。

 

「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」と「ガラスティーポット(460mL)」だけでなく、いくつかのガラスティーポットを筆者は所有しているのですが、最近は1人分のお茶をいれるときは「ガラスティーポット(460mL)」の使用頻度がとても高いです。

 

これに対して、1人のときはまったく使わないのが「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」。1人分のお茶をいれるには、やや大きすぎるのと、見た目を機能に加えないと、お茶をいれるのも、後片付けのしやすさも、いまひとつなのです。

ティーポットバリエーションが増えることで、お茶の楽しみ方のバリエーションも増えるように筆者は感じるのです。

ただし、ちょっと時間に余裕があって妻といっしょにお茶を楽しむといったシーンでは、我が家では「耐熱ガラス製ティーポット(600mL)」の出番。当然、来客の際にも活躍してくれます。

 

最近では、さまざまな100均やプチプラから、コストパフォーマンスの高いガラスティーポットが発売されているので、使用シーンに合わせて、複数個のガラスティーポットを所有するのもありだと筆者は思っているのです。

 

 

<公式サイト>
ダイソー https://www.daiso-sangyo.co.jp/

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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