キッチンペーパー徹底比較!「洗って使える」「3倍長持ち」どう使い分ける?

レビュー

今やキッチンになくてはならないキッチンペーパー/ペーパータオルですが、形状や価格、吸水性や耐久性、コスパの違いが気になります。そこで今回は人気ブランド「スコッティ ファイン」『洗って使えるペーパータオル』『3倍長持ち キッチンタオル』の2商品を実際に使ってどう使い分けたらいいかをレポートします!

キッチンペーパー、キッチンタオル、ペーパータオル……、いろいろ呼び方はあるけど何か違うの?

一般的にはキッチンペーパーは調理用途に使われるもので、食品衛生法などの基準をクリアしているものが多いのが特徴です。ペーパータオルは正確に言うと、キッチンにとどまらず、トイレや洗面所の手拭きに使われるのが一般的です。

 

名称「キッチン」が入っている場合は、ペーパーでもタオルでも食品に使っても問題ないように作られていると考えて良いでしょう。

 

経験上、「タオル」という名前のものは、不織布であったり、紙製であっても布のように丈夫になるよう仕上げられている感覚があります。

 

コラム:キッチンペーパーの「巻き」問題は解決していた!
数年前にキッチンペーパーのコンパクト化ブームが巻き起こり、「○倍巻き」を謳う商品が増えるなど、ちょっとしたキッチンペーパー倍巻競争になりました。経験上、一般的に巻きが少ない製品(1倍巻)を買うと、2本セットでも安いので、最初は得したような気になりますが、3倍巻の1/3な分、なくなるのも早いため、買う頻度が増えてしまいます。

そのためしょっちゅう、「キッチンペーパーがなくなりそう→そろそろ買わなきゃ→無くなった→ほんとに買いに行かなきゃ→買いに行く」というように、“キッチンペーパー”を意識し続けている生活に、イヤ気がさしてしまいました。現在筆者は心配期間が1/3になる「3倍長持ち」ユーザーです。4個セットを買えば1倍巻製品の2個パックを6個買ったのと同じだからです。取り替え頻度も減りますし、収納スペースも少しで済みます。

 

わが家では上記の通り、3倍巻に落ち着いていました。ところが近年、もう一つ悩みの種が発生。それが従来の使い捨てタイプとはまた違う「洗って使える(繰り返し使える)」タイプのキッチンペーパー/ペーパータオルの存在に気付いてしまったのです。

 

今回試した『クレシア スコッティファイン 洗って使えるペーパータオル』は2010年に発売されたロングセラー商品というので、発売から15年も経っていることになります。とにかく、見た目はそんなに変わらないので、使い分けがちょっと「?」。そこでそれぞれの用途を使って考えてみました。

 

『クレシア スコッティファイン 洗って使えるペーパータオル』とは

布のように丈夫な「洗って使えるペーパータオル」の特徴

日本製紙クレシアの『クレシア スコッティファイン 洗って使えるペーパータオル』(240mm×275mm/70カット・1ロール 参考価格 税込472円/4ロール 参考価格 税込1,860円※編集部調べ・発売中)は、1ロールタイプと4ロールタイプがあります。また近年では「強力厚手」や「プリント付き」などラインナップも増えています。

 

「洗って使えるペーパータオル」の主な特徴は:

・日本製の丈夫な、マスクでおなじみの不織布(繊維を圧着させたもの)タイプで、名前はペーパーと付きますが、まさに布のように使える優れた耐久性。

・水に濡らしても破れにくく、繰り返し使用が可能。

・調理台や食器の拭き取り、食材の水切りまで多用途。

 

『スコッティ ファイン 3倍長持ち キッチンタオル』とは

たっぷり使える「3倍長持ち キッチンタオル」の特徴

一方の日本製紙クレシア『スコッティ ファイン 3倍長持ち キッチンタオル』(206mm×220mm 2枚重ね150カット・1ロール 参考価格 税込218円/4ロール 参考価格 税込667円※編集部調べ・発売中)は、1ロールと2ロール、4ロールがラインナップされています。

 

「3倍長持ち キッチンタオル」の主な特徴は:

・通常ロールの約3倍長持ちする大容量タイプ(「3倍」とは、一般的な50カット商品との比較)。

・ハーフサイズのミシン目付きなので、用途に合わせて無駄なく使用できる。

・水きりや拭き取りなど幅広いキッチンシーンで活躍。

・日本製ピュアパルプ100%(ピュアとは、初めて加工されたパルプのこと)。つまり紙です。

コラム:「スコッティファイン」ブランドについて
「スコッティファイン」は日本製紙クレシアが展開する家庭用ペーパーのブランド。環境や使いやすさを追求し、日常のキッチン作業を快適にする製品を数多く展開しています。

2種類を目視で比較

「洗って使えるペーパータオル」と「3倍長持ちキッチンタオル」本体を並べてみると、けっこう高さが違うことに驚きました。

紙質・質感は、左のデコボコしている方が「洗って使える」で、右のオルゴールの中身のような模様が「3倍長持ち」です。こうして並べてみると、大きく違うものですね。

一枚の大きさを比べてみても、「洗って使える」方は、縦横ともにひとまわり大きいことがわかります。

「キッチンペーパーの種類」と「キッチンペーパーホルダー」

キッチンペーパーには、主に「ロールタイプ」と「ボックスタイプ(ティッシュ式)」があります。今回使うのはロールタイプなので、「キッチンペーパーホルダー」があると便利です。なくても使えはしますが、ないとロールタイプの使い勝手の良さが最大限に発揮できないため、キッチンペーパーホルダーはオススメです。

 

軸にペーパーを差して使う「置き型ホルダー」タイプもあり、筆者も使ったことはありますが、わが家で使っているのが、冷蔵庫に磁石でくっつく「マグネットホルダー」なので、ここにペーパーをセットして使います。

 

ロールタイプは空間設置が可能なので場所も取らないし、片手でカットできるので、料理中で手が汚れていてもペーパーだけ触ればいいので、清潔で便利なところも気に入っています。

 

「洗って使えるペーパータオル」を使った感想

まずは紙質を見ていきます。こんな感じで、紙全体に同じ凹凸模様が羅列しています。手をかざしてみると、肌色がなんとかわかる程度の透け感です。

炒める前の豆腐の水切りや、解凍したお肉の余分な水気を吸わせてみたところ、ぐんぐん水分を吸っていき、しっかり水が切れました

エスプレッソマシンを使った後の掃除にも重宝しました。使用後はマシンに残っているお湯も熱いため、冷めてから掃除するようにと注意書きがあるのですが、素早く掃除して片付けたい筆者は冷め切る前に掃除してしまうため、普段ならペーパーから熱い水分が染みてきて「熱っ!」となるのですが。

「洗って使えるタイプ」ではそれがなく、一気に隅々まできれいに清掃できてしまい、快適でした!とは言え、マシンの掃除は冷めてからやりましょう。

凹んでるところも掃除すると、豆のカスと一緒に水気も拭えます

拭いても「まだ使える感」があったら、水洗いして何度でも使えます。ギュッと絞っても破れないタフさに驚きました。布感覚の丈夫さなので、「水切りヨーグルト作り」など、しっかり水切りしたい料理にぴったりだと思います。

 

そんなに汚れていないところなら、これ一枚であちこち拭けちゃいます。ドリンクを大量にこぼしたときも「洗って使えるタイプ」なら、洗いながら何度も使えるのでオススメです!

 

ただし“まだ使える”と思い、「洗って乾かしてまた使う」こともやってみたのですが、場所を取るし、乾いたらひらひらして落ちてしまうので、オススメしません。洗って使うなら一気使いがオススメです。

公式サイトより

そう言えば以前、「くらしのマーケット」で換気扇清掃を依頼した際にそのプロの方が、業務用の洗って使えるペーパータオル(メーカー同じかは不明)を使っていて、「しつこい油汚れにも繰り返し使えていいよ」とオススメされたことを思い出しました。

 

確かに、しっかり清掃したいときに「洗って使えるペーパータオル」はピッタリだと思いました。それこそ使い捨てキッチンペーパーがなかった時代には、雑巾(ぞうきん)をバケツに汲んで、洗いながら使っていたわけですから。換気扇掃除など、大掃除のときにあったら重宝するはずです。

 

『3倍長持ち キッチンタオル』を使った感想

一方、「3倍長持ち」の見た目は、よーく見ると凹凸があるという程度で、触ってもあまりでこぼこは感じられません。でもこれ、2枚重なっているということなので丈夫なんですね。

吸水力は、『洗って使える』に及ばないものの、野菜の軽い水切りに使えます。

カイワレ大根もほどよく水が切れるので、パサパサにならず、水気を保てます。他にも、フライパンの油を拭いたり、食器を拭いたり、食卓を拭く台ふきんとしても使えて、とにかく便利なんです。

別に「台ふきん」もありますが、食品に近いものを拭く場合はキッチンペーパーを使っています。

ミシン目を生かして「ハーフカット」すれば、節約にもなるのでうれしいです。

 

まとめ:普段の調理や掃除は『3倍長持ち』で気軽に、しっかり水切りや掃除したいときは『洗って使える』がオススメ!

『洗って使えるペーパータオル』は価格が1ロール500円近くするので、買うのに躊躇しちゃいます。ただ、一本あるとほんとに重宝するので、『3倍長持ちキッチンタオル』(4ロール)と『洗って使えるペーパータオル』(1ロール)を併用して使い分けるのが理想的だと思います。実際、この使い比べをしたときは両方あったので、本当に便利で快適でした。

 

・普段の調理や掃除『3倍長持ちキッチンタオル』で気軽に使える

軽く水切りしたい場合や、フライパンに残った油を吸い取るとき、お皿に盛った後まわりを拭く際は繊維が付かない「3倍長持ちキッチンタオル」がおすすめ。

 

・たっぷり吸水・耐久性重視『洗って使えるペーパータオル』で安心

「水切りヨーグルト」などの料理でしっかり水切りをしたいときに安心。また、大量の飲み物をこぼしたときや、換気扇などのひどく汚れたところを掃除するときは『洗って使えるペーパータオル』の方がコスパが良いでしょう。

 

2種類を使い分けることで、キッチン作業はぐっと効率的になり、コスト面でもバランスが取れた使い方ができると思います。

 

『クレシア スコッティファイン 洗って使えるペーパータオル』のみ、製品サンプル提供●日本製紙クレシア

洗って使えるペーパータオル公式サイト

3倍長持ちキッチンタオル公式情サイト

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