知らない番号からの営業電話、しつこい勧誘、不安をあおる詐欺電話……。迷惑電話は、スマホの着信拒否機能や迷惑電話の警告機能を活用して備えられます。ただ、知らない番号をすべて拒否すると、宅配業者、学校、病院、仕事先など、連絡先に入っていない正規の電話を受け損なうことも。そこで今回は、必要な電話をできるだけ逃さずに、迷惑電話を遠ざける設定と対処法を紹介します。
迷惑電話対策で最初にすること
知らない番号からの電話対応・3つの鉄則 ①すぐ出ない ②すぐ折り返さない ③個人情報を伝えない。

迷惑電話への対策は、スマホの設定を変える前から始まっています。知らない番号からの電話に、すぐ出ない、すぐ折り返さない、個人情報を伝えない。この3つをまず徹底しましょう。
とくに注意したいのは、電話口でお金の話を急がせるケースです。「還付金がある」「未納料金がある」「口座が不正利用されている」「暗証番号を確認したい」「キャッシュカードを預かる」といった話が出た場合は、迷惑電話というより、詐欺電話を疑うべきです。
相手が警察、銀行、役所、通信会社などを名乗っても、その場で情報を伝えたり、指示された番号へ折り返したりしてはいけません。
公式サイトを自分で確認
それでも連絡したいときは、相手が名乗った組織の公式サイトを自分で確認し、掲載されている代表電話番号へかけて事実を尋ねるのが安全です。家族や身近な人に相談して、ひとりで判断しないことも大切です。
iPhoneで迷惑電話を着信拒否する方法
繰り返しかかる番号は個別にブロック
同じ相手から何度も営業電話や不審な電話があるなら、iPhoneの『電話』アプリから番号を個別にブロックできます。
『電話』アプリで着信履歴を開き、対象番号の詳細画面を表示して、「連絡先を着信拒否」または同様の項目を選びます。これで、その番号からの電話やメッセージなどを受けないように設定できます。

まず繰り返し迷惑行為をする番号を個別に登録する方法をおすすめします。必要な初回連絡まで止めることがなく、もっとも影響が少ない対策だからです。
未登録番号には「通話の理由を尋ねる」
現行のiPhoneには、連絡先へ保存していない番号への対応として、通話を通常どおり受ける「しない」、電話が鳴る前に用件を確認する「通話の理由を尋ねる」、着信音を鳴らさない「消音」といった選択肢があります。
設定は、『設定』→『アプリ』→『電話』→「不明な発信者をスクリーニング」から行います。

「通話の理由を尋ねる」は、iPhoneが着信前に発信者へ名前と電話の目的を尋ねる機能です。不要な営業電話を避けつつ、用件を確認して必要な通話に対応できるため、知らない番号からの電話を完全に拒否することに抵抗がある人にも向いています。
仕事や通院、配送などで初めての相手から連絡を受けることが多い人なら、「消音」よりも「通話の理由を尋ねる」を先に試すのがよいと考えます。
未登録番号の「消音」は便利だが注意も必要
「消音」を選ぶと、連絡先に登録していない番号からの着信は鳴らずに留守番電話へ送られます。作業中や就寝中に迷惑電話で中断されにくくなる、便利な設定です。
一方で、宅配便、病院、学校、修理業者、取引先など、まだ連絡先へ保存していない正規の電話も鳴らない可能性があります。重要な相手からの電話を待つ時期は、消音設定を一時的にオフにするか、あらかじめ関係先の番号を連絡先へ登録しておくと安心です。
Androidで迷惑電話をブロックする方法

Androidは、スマホのメーカー、OSのバージョン、利用する電話アプリによって操作方法が異なります。「Androidはこの手順で設定すれば大丈夫」とは言い切れないため、まずは使っている『電話』アプリの設定画面で、「ブロック」「着信拒否」「迷惑電話」「スパム」といった項目を確認しましょう。

Googleの『電話』アプリで番号をブロック
Googleの『電話』アプリを使っているスマホでは、通話履歴から迷惑電話の番号を選び、「ブロック」または「迷惑電話として報告」を選択できます。
特定の番号からの電話を止めたいときは「ブロック」、同時に迷惑電話の疑いがある番号として報告したいときは「迷惑電話として報告」を選びます。繰り返し着信する勧誘や、不審な番号への基本的な対処として役立ちます。
また、設定から「発信者番号とスパムの番号を表示」を有効にすると、連絡先にない発信者の名前や会社名が表示されたり、迷惑電話の可能性がある場合に警告が出たりすることがあります。
「スパムの疑いがある通話をフィルタ」をオンにすると、迷惑電話と疑われる着信をブロックできます。ただし、この種の機能は完全ではありません。必要な電話が誤って対象となる可能性も考え、通話履歴やボイスメールを確認する習慣をつけるとよいでしょう。
Androidで不明な番号を一括制限するとき
Googleの『電話』アプリでは、「ブロック中の電話番号」にある「不明」の設定をオンにして、非通知または番号を識別できない着信をブロックできる場合があります。
ここで注意したいのは、「非通知」と「連絡先に未登録の番号」は別物だという点です。番号が表示されない非通知着信だけを止めるなら比較的使いやすい一方、未登録の番号を広く制限する設定は、必要な初回連絡まで対象にするおそれがあります。
非通知と未登録番号は混同しない

迷惑電話対策では、「非通知」と「未登録番号」を同じように扱わないことが重要です。
非通知は、発信者が電話番号を表示しない状態です。対して未登録番号は、番号そのものは表示されているものの、自分の連絡先には保存していない相手を指します。
iPhoneの不明な発信者対策では、未登録番号もスクリーニングや消音の対象になり得ます。これを知らずに設定すると、「知らない電話を止めたつもりが、病院や配送業者からの大事な連絡も気付かなかった」ということになりかねません。
まずは個別の番号ブロック、迷惑電話の警告表示、スパム判定のフィルタリングから始め、必要に応じて未登録番号のスクリーニングや消音へ進むのが、失敗しにくい順番です。
キャリアの番号拒否サービスも活用できる
スマホ本体の機能では対処しにくいときは、通信会社のサービスを利用する方法もあります。ただし、「キャリアの迷惑電話対策」といっても、すべてがAIなどで自動判定して着信を止めるものではありません。
多くは、迷惑電話を受けたあとに利用者が番号を登録し、次回以降の着信を拒否する仕組みです。料金、申込方法、登録できる件数、対象回線などは会社と契約内容で異なるため、申し込み前に公式情報を確認しましょう。
『迷惑電話ストップサービス』(NTTドコモ)※申込不要・月額無料
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『迷惑電話ストップサービス』(NTTドコモ)は、あらかじめ登録した番号からの着信を、ガイダンスで応答して自動終了する仕組みです。迷惑電話を自動検知するサービスではないため、しつこくかかってくる相手を明確にブロックしたい場合に適しています。
『迷惑電話撃退サービス』(KDDI/au)※税込110円/月
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『迷惑電話撃退サービス』(KDDI)も、かかってきた迷惑電話を登録して次回以降の着信を拒否する方式です。非通知でかかってきた電話を登録できる点は、非通知による迷惑電話に困っている人には役立つでしょう。
『ナンバーブロック』(ソフトバンク)※2026年8月1日以降月額無料
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ソフトバンクとワイモバイルでは、『ナンバーブロック』(ソフトバンク)が利用できます。登録した電話番号からの着信に、お断りガイダンスを流してブロックするサービスです。
詐欺電話が疑われるときの相談先

電話で金銭の支払いや送金、ATMの操作、口座番号や暗証番号の提示、キャッシュカードの受け渡しを求められたら、いったん電話を切ってください。
「今すぐ」「今日中に」「誰にも言わないで」と急がせるのは、詐欺で使われやすい手口です。慌てて判断せず、家族、友人、警察、金融機関、消費生活センターなどに相談しましょう。
緊急ではないが警察へ相談したいときは、警察相談専用電話「#9110」が利用できます。全国どこからでも、電話をかけた地域を管轄する警察本部などの相談窓口につながります。
商品・サービスの契約や請求など、消費生活に関する困りごとは、消費者ホットライン「188」へ相談できます。迷惑電話の対策そのものについて相談したいときは、総務省の迷惑電話対策相談センター「でんわんセンター」も利用できます。

よくある質問
着信拒否すると、相手にはどう聞こえる?
相手側の聞こえ方は、iPhoneやAndroid本体のブロックなのか、通信会社のサービスなのかによって変わります。
たとえば『迷惑電話ストップサービス』(NTTドコモ)では、登録した番号からの着信に「おかけになった電話番号への通話は、おつなぎできません。」というガイダンスで応答し、通話を終了します。auの『迷惑電話撃退サービス』やソフトバンクの『ナンバーブロック』も、登録後の電話にお断りガイダンスを流して着信を拒否する方式です。
一方、スマホ本体で個別にブロックした場合の相手側の挙動は、端末、OS、通信環境などにより一律ではありません。相手に確実に通知されないとは断言できないため、必要な相手を誤って登録しないよう注意しましょう。
もし大切な電話まで止めてしまったら?

iPhoneで未登録番号の消音やフィルタリングを設定している場合は、『電話』アプリ内の「不明な発信者」や「迷惑電話」のリスト、留守番電話を確認します。
Androidでも、迷惑電話の疑いがある通話をフィルタリングした場合、通話履歴やボイスメールに記録が残ることがあります。大切な連絡だったと判明した番号は連絡先へ登録し、今後の着信を受けやすくしておきましょう。
ただし、着信履歴に残った知らない番号へそのまま折り返すのは慎重に行うべきです。相手の会社名などを確認できたら、公式サイトに掲載されている連絡先を使って問い合わせる方法が安心です。
まとめ:自分が必要とする連絡を受けられる範囲で対策を強めていくことが大切

迷惑電話対策は、すべての知らない番号を拒否することではありません。怪しい電話には出ない、折り返さない、個人情報を伝えないことを基本に、繰り返しかかってくる番号を個別にブロックするのが第一歩です。
iPhoneでは、未登録番号への対応として「通話の理由を尋ねる」や「消音」を選べます。Androidでは、Googleの『電話』アプリなどで、個別番号のブロック、発信者番号の表示、迷惑電話の警告やフィルタリングを使える場合があります。
通信会社のサービスは、迷惑電話の番号を登録し、次回以降の着信を拒否するものが中心です。スマホの設定と組み合わせ、自分が必要とする連絡を受けられる範囲で対策を強めていきましょう。
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