アップルが9月に発売したiPhoneの最新モデルで、iPhone史上最大の6・5型ディスプレイを搭載。パフォーマンスを大幅に向上させたA12チップを搭載し、カメラ性能も進化したiPhone XS Maxを徹底テストした。
画面の視認性は抜群!カメラはセンサーを一新
アップル iPhone XS Max
実売価格例:13万4784円(64GB)
●プロフィール
アップルが9月に発売したiPhoneの最新モデルで、iPhone史上最大の6・5型ディスプレイを搭載。パフォーマンスを大幅に向上させたA12チップを搭載し、カメラ性能も進化。IP68等級の防塵・防水性能も備えている。
ここがマル〇 画面の見やすさは、iPhone史上最良といえる。カメラの撮影画質も大幅に向上しており、撮った写真・動画の見る楽しさもアップしている。
ここがバツ✖ 現在、iPhone7などを使っている人は、ホームボタンがなくなることにより操作方法が変わるので要注意。端末価格の割高感も否めない。
iPhone Xの後継モデルとして、iPhone XSとiPhone XS Max の2モデルが発売された。XSは、Xと同じく5・8型の画面を採用しているが、XS Maxは6・5型の大画面を搭載している。数値を聞くと、かなり大きい印象があるが、狭額縁を採用したことで横幅は77・4ミリに抑えられており、5・5型のiPhone8Pulas(78・1ミリ)よりも、わずかに細くなっている。
また、XS Maxは、画面の拡大表示も利用できる。これは、画面のレイアウトを変えることなく、アイコンや文字を大きく表示する機能だ。実は、XSにはこの機能がないため、文字が読みづらい場合は、文字サイズを調整したり、ズーム機能を使ったりなど、操作にやや手間がかかる。その点、XS Maxは、画面の見やすさを重視する人には好適といえそうだ。
カメラの有効画素数はXと同じだが、センサーを一新し、画像処理エンジンを改良するなど、中身は大きく進化したという。実際に撮影してみると、夜景を撮影した際に、白い部分が飛ばずにディテールまで描写できるようになり、また、フラッシュなしで夜景+人物をバランスよく撮影できるようにもなっている。
■スマートHDRで夜景もキレイに!
F値を調整してボケ具合を調整できる機能は、ふだんデジタル一眼を使っている人には親しみやすいだろう。背景ボケは、他メーカーのスマホでも導入されているが、iPhoneのボケは非常にナチュラルだ。
■デュアルカメラのボケ効果が進化
内蔵スピーカーは厚みのある再生音
XS/XS Maxは、いずれも内蔵スピーカーの音質が向上しているという。聴き比べたところ、XSの音質は前モデルからの進化はさほど感じられなかったが、XS Maxは、より大きく厚みのある音で再生できるようになった印象だ。動画を見ることが多い人には、うれしい進化といえよう。
バッテリーのスペックは、「インターネット利用:最大13時間」となっていて、実使用では、ほぼ1日だと考えておいたほうがいいだろう。
●テキスト/村元正剛 (ITライター)
※価格は記事制作時のものです。