最近、街中や電車の車中で、ケーブルがつながっていないイヤホン、いわゆるワイヤレスイヤホンを使っている人を見かけることがとても増えている。一般的なイヤホンに比べて何が違うのか。どうすれば使えるのか。今回はその基本を踏まえつつ、おすすめ製品についても紹介しよう。【2019年5月4日更新】

ケーブルが存在しないワイヤレスイヤホン

ちょっと前まで、屋外でスマホ、またはiPodやウォークマンといったデジタルオーディオプレーヤーで音楽を聴くときには、本体と有線ケーブルでつながっているイヤホンが必須だった。

また、端末には、そのためのヘッドホン出力端子も搭載されていた。

ところが最近は、端末とイヤホンの間を無線技術で接続して、ケーブルが接続しない、いわゆる「ワイヤレスイヤホン」というタイプのイヤホンが人気を呼んでいる。

まだ自分で使ったことはなくても、周りで使っている人を見たことがあるかもしれない。

ケーブルを引っ掛けることがない!

ワイヤレスイヤホンの最大の特徴は、当たり前のことだが、端末とイヤホンの間にケーブルが存在せず、邪魔にならないことだ。

たとえば、イヤホンを耳に挿し、スマホをポケットや鞄に入れて歩いているとき、ケーブルをどこかに引っ掛けてしまったという経験がある人は多いはず。

ワイヤレスイヤホンなら、そもそもポケットや鞄の中へ伸びているケーブル自体が存在しないので、引っ掛けることはない。

ワイヤレスでの接続距離は最大10m程度で、実際には製品や環境によってはもう少し短くなるものの、少しくらい端末から離れても使える。

たとえば机の上にスマホを置いておき、部屋の中をちょいちょい移動しながらでも、まったく問題なく音楽が楽しめる。

なお、ワイヤレスイヤホンはバッテリーを内蔵しているため、使うには充電が必要だ。
一回充電すれば一日の外出に不自由を感じない程度はバッテリーはもつが、イヤホン側のバッテリーが切れてしまうと音楽が聴けなくなるので注意しよう。

最近人気の完全ワイヤレスイヤホン

ワイヤレスイヤホンにも、左右イヤホンをケーブルで繋いだもの、しっかりしたネックバンドからイヤホンが伸びているもの、左右が完全に独立していてケーブルがまったく存在せず超小型なもの、などさまざまなタイプが存在する。

特に左右が独立していてケーブルが存在しないイヤホンを「完全ワイヤレス」や「トゥルーワイヤレス」などと呼ぶこともある。ケーブルが存在しないので、首を動かしてどこかにケーブルが触れたときの雑音、いわゆるタッチノイズが入ることもない。まだ高額な製品も多いが、優れた使い勝手やスマートな見た目で人気も高い。

ただし製品によっては音が途切れてノイズが入る、左右のどちらかだけが途切れてしまう、といったこともあるようだ。まだ成長中のジャンルなので、評判も確認しつつ製品を選びたい。

Bluetoothという規格に対応している

ワイヤレスイヤホンの大部分は、Bluetooth(ブルートゥース)という無線通信規格に対応している。

そのため、Bluetoothイヤホンと呼ばれることもあり、Bluetoothに対応した機器とワイヤレスで接続して、音楽などを聴くことができる。

現代のスマホはBluetoothに標準対応しているので、ワイヤレスイヤホンを準備すれば、すぐに使うことができる。

また、大部分のデジタルオーディオプレーヤーはもちろん、パソコンもBluetoothに対応しているため、さまざまな機器とつないで活用できる。

Bluetoothはメーカーなどの垣根を超えた技術なので、端末とワイヤレスイヤホンのブランドを揃える、といったルールもない。

ワイヤレスイヤホンを初めてつなぐときは、「ペアリング」と呼ばれる初回設定操作が必要だが、難しくはない。

また、Androidスマートフォンでは、ワイヤレスイヤホンとタッチするだけで簡単にペアリングできる「NFC」という技術に対応している。

音質はちょっと不利だが、それ以上に便利

音楽を聴くためのイヤホンなので、気になるのは音質だろう。

Bluetoothイヤホンは音声を圧縮して伝えているため、仕組みとしては原音そのままにはできず、少し劣化する。ただし「激変」というほどのものではなく、気にならない人も珍しくないレベルだと考えよう。

Bluetoothイヤホンの音質を示す指標のひとつがコーデック。対応コーデックにより音質の違いがあり、全製品が対応しているSBC→AAC→aptX→LDACという順番で高音質になる。iPhoneはAAC、Android端末の多くはaptXに対応し、一部にはハイレゾ相当のLDAC対応端末もある。スマホとBluetoothイヤホンの両方が同じコーデックに対応していないとSBCでつながってしまうため、注意しよう。

音質を気にする人にとっては弱点がゼロではないが、端末とつなぐケーブルが存在しないことは、人によっては音質のことが気にならなくなるほど便利に感じられるポイント。一度試しに使ってみて、ワイヤレスイヤホンが手放せなくなった、という人も増えているようだ。

また、近年はiPhoneをはじめとして、そもそもヘッドホン端子が非搭載のスマホも出てきた。

同梱される変換アダプタを使うことで一般的なイヤホンもつなげるが、見た目や使い勝手がスマートでなく気に入らない、ということもあるだろう。

そんなときは、ぜひともワイヤレスイヤホンを試してみてほしい。
最近は安価な製品も増えており、従来型のイヤホンとそれほど変わらない価格でも十分役立つものが入手できる。また防水や、騒音が目立たなくなるノイズキャンセリングなど、便利な付加機能を備えた製品も多い。

初心者におすすめのワイヤレスイヤホン

Apple
AirPods with Charging Case (最新モデル)

高価だが人気の高いAppleの「AirPods」が、2019年3月にモデルチェンジし第2世代へと進化した。新型のH1チップを搭載して機器とのワイヤレス接続が速く、バッテリー駆動時間が最大50%長くなり、イヤホンや端末に触らず話しかけるだけで音声アシスタントのSiriがコントロールできるように。イヤホンのバッテリーは付属のケースで充電。ケーブルを繋いで充電する従来のケースに加え、Qi互換充電器に対応しワイヤレスで充電できる「Apple AirPods with Wireless Charging Case (最新モデル)」も選べる。

おすすめポイント

イヤホンをケースから取り出し耳に装着するだけですばやく端末との接続が完了し、とても使い勝手に優れている。iPhoneを中心としたiOS機器やMacと組み合わせればさらに快適、複数機器での切り替えも早い。バッテリーの保ちもよく、1回の充電で約5時間の音楽再生が可能。充電ケースに入れての充電が高速なことも特徴だ。なおiPhoneやApple製品のイメージが強いが、BluetoothイヤホンなのでAndroidスマホやWindowsパソコンで使うことももちろん可能だ。

画像: Apple AirPods with Charging Case (最新モデル)

Apple AirPods with Charging Case (最新モデル)

SoundPEATS
Q30 Plus

「SoundPEATS(サウンドピーツ) Q30 Plus」は左右のイヤホンがケーブルでつながったタイプ。耳から外れにくい形状のイヤーチップが付属しているので、身体を動かしても付け心地が安定している。IPX6相当の防水・IP6X相当の防塵仕様なので汗や水濡れ、砂埃なども気にせず使える。低音域を重視した迫力ある音質も特徴だ。

おすすめポイント

お手頃な価格のワイヤレスイヤホンで入門用にも最適、防水防塵仕様なので使うシチュエーションを選ばない。付属品も充実、さまざまなサイズや形状のイヤーチップが交換できるのでフィット感も個人に合わせて調整できる。本体カラーもベーシックなブラック以外にブルーやレッド、ホワイトなど豊富に用意、ファッションや端末色に合わせて選べる。

画像: 【防水進化版 IPX6対応】SoundPEATS(サウンドピーツ) Q30 Plus Bluetooth

【防水進化版 IPX6対応】SoundPEATS(サウンドピーツ) Q30 Plus Bluetooth

Beats by Dr.Dre
BeatsXイヤフォン

アップルの関連企業であるBeats by Dr.Dreが発売するワイヤレスイヤホンの中で、シンプル&ベーシックな製品。左右のイヤホンがケーブルで繋がっている。独自のApple W1チップを搭載し、iPhoneやiOS機器との接続がスムーズで速い。

おすすめポイント

Beats by Dr.Dreらしいデザインと、迫力ある低域重視のサウンドを、比較的手頃な価格で手に入れられる。カラーリングも3色を用意。充電が高速なFastFuel機能を搭載しているため、5分充電するだけで2時間の音楽再生ができ、出かける前にバッテリー切れに気づいてもすぐ対応できる。充電用端子がLightning端子なのも、iPhoneユーザーには使いやすいポイントとなるだろう。

画像: Beats by Dr.Dre BeatsXイヤフォン

Beats by Dr.Dre BeatsXイヤフォン

ソニーSONY
ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WI-C600N

首周りにフィットするフレキシブルネックバンドとイヤーピースを組み合わせたネックバンド型のワイヤレスイヤホン。デジタルノイズキャンセリング機能を搭載し、周囲がうるさい電車や飛行機のなかでも騒音が気にならず、音楽が楽しめる。スマホアプリを使い、音質を自分好みに調整することも可能。音声アシスタントのGoogleアシスタントにも対応している。

おすすめポイント

効果が高いデジタルノイズキャンセリング機能を搭載しているので、周囲の環境を問わず、音量を上げすぎずに好きな音楽に没頭できる。人の声など外音を取り込める「アンビエントサウンド」モードも搭載、状況に合わせて使い分けられる。ネックバンド型は装着感が安定していて根強い人気。AACとapt-Xコーデックに対応しているので、様々な端末で高音質にワイヤレス接続できるのも頼もしい。

画像: ソニー SONY ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WI-C600N

ソニー SONY ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WI-C600N

Bose
SoundSport Free wireless headphones

イヤホンやヘッドホンで常に人気の高いボーズが初めて送り出した完全ワイヤレスタイプのイヤホン。ボーズ独自のデジタル信号処理や、音量に合わせて音質を最適化するイコライザー機能、独自の音響設計により、完全ワイヤレスイヤホンでもボーズらしいサウンドを実現。汗や水が気にならない防滴仕様であることも特徴。

おすすめポイント

サイズが大きめに見えるが、StayHear+ Sportチップは優しいフィット感と、独自のウイングによる安定した装着感を両立。長時間でも疲れずに聴き続けられる。完全ワイヤレスで防滴仕様、かつ安定した装着感で運動しながらでも安心して使えるイヤホンだ。スマホアプリには紛失したイヤホンを見つけるための「Find My Buds」機能も用意されている。個性的なカラーリングが用意されているのも楽しい。

画像: Bose SoundSport Free wireless headphones

Bose SoundSport Free wireless headphones

まとめ

ワイヤレスイヤホンはBluetoothという技術を利用していて、スマホやパソコンと簡単につながる。端末とイヤホンの間のケーブルが存在しないというシンプルなものだが、使い勝手に優れ、一度使った人のリピート率はとても高い。特にヘッドホン端子が存在しないいまのiPhoneシリーズにはベストマッチで、おすすめだ。

◆大坪知樹
オーディオやPCといった記事を多く手がけてきたが、ガジェットはもちろん白物家電、クルマ・バイク、模型や玩具、時計に服・靴など基本的にモノが好きな物欲系フリーランスライター。

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