食べる点滴ともいわれるほど多くの健康効果がある「甘酒」には、米麹で作るものと、酒粕で作るものがあります。ダイエットや風邪予防、美肌効果などが研究でも明らかになり、米麹を使った甘酒を勧めています。ここでは甘酒の効果を詳しく解説しましょう。さらに、米麹を使った甘酒の作り方や効果を高める甘酒の摂り方をご紹介しましょう。【解説】桑島靖子(桑島内科医院副院長)

プロフィール

桑島靖子(くわじま・やすこ)
桑島内科医院副院長。日本内科学会内科専門医。日本東洋医学会漢方専門医。日本抗加齢医学会専門医。30代に悩まされ続けた不定愁訴を、漢方と栄養療法で自ら克服した経験から、漢方、栄養療法、点滴療法を取り入れた複合的なアプローチで内科疾患、不定愁訴の治療・予防に当たる。共著に『子宮を温める食べ方があった!』(青春出版社)などがある。

「甘酒」が大ブーム

私が、たびたび紹介してきた「甘酒」は、大きなブームを巻き起こしました。
米麹(米こうじ)と水だけで簡単に手作りでき、アルコール分を含まないので誰でも安心してとれるのがうれしいところです。
最大の魅力は、やはりその多彩な健康効果にあります。

・20kgや10kgの大幅ダイエットに成功した
・糖尿病が改善した
・抜け毛が減った

雑誌で特集すると上記のような体験談が寄せられ多くの反響を呼んできました。

老人ホームでの臨床研究で明らかになった「甘酒」の効果

私が「甘酒」を勧めるようになったのは、私たちのチームが実施した、特別養護老人ホームでの臨床研究がきっかけです。認知症が進んでいる患者さんに、甘酒を毎日とってもらったところ、以下のような効果が実証されたのです。

・便秘や下痢、食欲不振、夜間の興奮などの症状が改善
・ホーム内で風邪がはやったときも、甘酒を飲んでいたグループは重症化せず、数日で回復。

私たちはこの研究成果を、日本抗加齢医学会で発表し、大きな注目を浴びました。

酵素やビタミンB群が豊富な「飲む点滴」

温度を60度程度に保って手作りした甘酒は、こうじ菌が発酵する過程で作られた酵素や、ビタミン(特にB群)を、豊富に含みます。「飲む点滴」といわれるほど栄養価が高いので、栄養補給源に最適です。

生命活動の維持に重要な酵素を豊富に含む

酵素は、食べ物の消化・吸収を助けたり、代謝を高めて血行を促進したりと、生命活動の維持に重要な役割を果たします。

ビタミンB群の効果で美容・美肌になる

また、ビタミンB群も、糖や脂質の代謝を促します。ビタミンB群が疲れ取りに効くとされるのは、優れた代謝促進機能のためです。肌や髪、ホルモンの合成に欠かせないため、美容にも効果的。「甘酒を飲み続けたら色白美肌になった」という話も、よく耳にします。

水溶性食物繊維がダイエットやうつ予防など様々な健康効果をもたらす

さらに、甘酒に含まれる水溶性食物繊維の役割に注目です。胃や小腸で消化吸収されずに大腸まで届き、腸内で「短鎖脂肪酸」という脂肪酸の産生を増やします。短鎖脂肪酸は、大腸で細胞のエネルギー源となり、その活動を活性化。腸粘膜を修復してバリア機能を高めたり、悪玉菌の増殖を抑えてガンの発生を防いだり、アレルギー反応を抑制したりと多くの機能を持ちます。

血糖の調整や、血圧の降下、脂肪の取り込みを抑制するのでダイエットにも有効。加えて、慢性腎不全の進行を抑制、セロトニンという神経伝達物質の産生を助けてうつ病を予防するなど、数え切れないほどの優れた健康効果があるのです。

簡単!基本の「甘酒」の作り方

■炊飯器を使った作り方

エネルギー:114kcal 塩分:0.0g(各100g当たり)

画像: 【材料】(出来上がり目安量=500ml) 米こうじ…200g(乾燥でも生でも同量)、約60度のお湯…400ml

【材料】(出来上がり目安量=500ml)
米こうじ…200g(乾燥でも生でも同量)、約60度のお湯…400ml

画像: ❶炊飯器に、ほぐした米こうじとお湯を入れ、さっと混ぜる。

❶炊飯器に、ほぐした米こうじとお湯を入れ、さっと混ぜる。

画像: ❷炊飯器のふたを開けたままふきんをかけ、保温モードにし、そのまま6時間保つ。 ※途中で、1~2度かき混ぜるとよい。その際に温度を確認し、下がっていたら炊飯器のふたを閉め、温度が上がっていたら一時的にふきんを外すなどして、60度前後を保つようにする。

❷炊飯器のふたを開けたままふきんをかけ、保温モードにし、そのまま6時間保つ。
※途中で、1~2度かき混ぜるとよい。その際に温度を確認し、下がっていたら炊飯器のふたを閉め、温度が上がっていたら一時的にふきんを外すなどして、60度前後を保つようにする。

画像: ❸ほんのりと黄色みを帯び、甘みが出ていたら出来上がり。 【監修・栄養計算】舘野真知子(料理研究家・管理栄養士)

❸ほんのりと黄色みを帯び、甘みが出ていたら出来上がり。
【監修・栄養計算】舘野真知子(料理研究家・管理栄養士)

甘酒の保存方法と摂取目安量

●粗熱を取り冷ましてから、保存容器や、ジッパー付きの食品保存用袋に入れる。よく洗って乾かしたペットボトルに入れてもよい。
●常温で放置しておくと酸味が出るので、冷めたらすぐに冷蔵庫または冷凍庫で保存する。冷蔵庫なら2~3日、冷凍庫なら1~2ヵ月は保存が可能。
●冷蔵で保存する場合、容器に入れる量は8分目までにとどめ、1日1回はふたを開閉する(発酵が進んで発生するガス抜きのため)。
●1日に大さじ4杯(60ml)程度を、食後にとるのがお勧め。

甘酒の効果を高めるおすすめの摂り方は「甘酒寒天」

甘酒の効果をさらに高める機能的な食べ方として、新たにお勧めするのが、甘酒と寒天を併せてとる、「甘酒寒天」です。

寒天も食物繊維が豊富

テングサという海藻を主原料とする寒天は、甘酒以上に食物繊維が豊富な食品です。
甘酒と寒天を併せてとることで、この作用が相乗し、短鎖脂肪酸から享受できる健康効果を、さらに高めることができるのです。

寒天と一緒にとれば、美肌効果がさらにアップ

寒天の有効成分は、食物繊維だけではありません。寒天だけに含まれる独自成分・アガロペクチンには、抗ガン作用やコレステロール低下作用が認められています。さらに、寒天のアガロペクチンを摂取することで、肌のシワが減少したという研究報告があります。紫外線によるコラーゲンの破壊も抑制するので、甘酒といっしょにとることで、美肌効果がさらにアップ。甘酒と寒天は、女性には非常に魅力的な組み合わせといえるでしょう。

おいしくて健康・美容効果抜群の甘酒寒天を、ぜひ新習慣として取り入れてください。

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