画質はもちろんのこと、画面サイズ、対応チューナーの有無、表示パネル、ネット動画対応など、4Kテレビ選びで注意すべきポイントは多い。まずは、基本をしっかりと押さえておこう。
チューナー
4Kチューナー非内蔵も多いので、4Kテレビ+外付け4Kチューナーも検討しよう
新4K8K衛星放送はスタートしたが、対応チューナーを内蔵していない4Kテレビも数多い(8Kチューナー内蔵はシャープのみ)。新放送を見たいなら、チューナー内蔵機がおすすめだが、現状では4K対応テレビに外付けの4Kチューナーの組み合わせも検討したい。
画面サイズ
10年前に42V型テレビを買った人なら、49V型が同じスペースでOK!
テレビの大画面化は着実に進んでいるが、テレビ本体のサイズは意外に大きくなっていない。10年前のテレビからの買い替えなら、一まわり、二まわり大きい画面が導入可能だ。例えば、10年ほど前の42V型モデルと現行の49V型モデルがほぼ同サイズだ。
画質
各種HDR対応や地デジのアップコンできれいに見せる映像エンジンなどを確認
ほとんどのモデルがHDR対応だが、実力は千差万別。HDRでも、4K放送が採用するHLGという規格に対応しているか確認しよう。また、地デジや従来のBS/CS放送の視聴では、2K→4K変換が必要となるため、その画像処理の出来が、画質を大きく左右する。
●4Kの高画質化
●地デジの高画質化
パネル
有機ELがシェア拡大中で液晶はVAとIPSにタイプが分かれる/8Kはシャープのみ
4Kテレビは大きく有機ELと液晶に分けられ、高コントラストな有機ELの人気が高まっている。コストパフォーマンスに優れる液晶は、さらに正面コントラストに優れたVAタイプと、視野角の広いIPSタイプに分かれる。8Kテレビは、シャープ製のVA液晶のみ。
ネット&IoT機能
AI機能やネット動画対応/Googleアシスタントなどの先進機能にも注目したい
「YouTube」や「Netflix」などの動画配信サービスへの対応はもはや常識だが、その対応度合いは機種によって異なる。また、「Googleアシスタント」機能に対応したり、独自のIoTサービスを搭載したり、各社で内容が異なるので、購入前に確認しておこう。
音質
画質と並び実は重要な音質/スピーカーや独自の高音質技術も見逃せない
テレビの場合、画質が主役で音質は脇役と見られがちだが、実際は、その重要度はフィフティ・フィフティであることが望ましい。音に対する考え方は機種によって大きく異なり、東芝のバズーカや三菱のDIATONEなど、往年のブランドを冠したモデルもある。
解説/藤原陽祐(AV評論家)