OPPO「Find X」は、AIカメラ搭載スマホだ。本体からスライドしてせり出すカメラ部分が特徴。撮影はAIが自動的に最適な仕上がりに設定してくれる。さらに、エキスパートモードにも注目。ホワイトバランスやISO感度など細かく設定できるなど、カメラスキルを持つユーザー向けのモードもあり、写真愛好家でも納得できるスマホだといえるだろう。そんな個性派カメラで実際に撮ってみた!
OPPO Find X
実売価格例:11万9730円
OPPOは、意欲的なスマホをリリースする中国の新興メーカー。今回紹介するFind Xは、そのフラッグシップモデルだ。カメラ部分がボディ本体からせり出すギミックが特徴。6.4型有機ELディスプレイを搭載し、画面専有率は93.8%に達する。さらに、1600万画素と2000万画素の二つの背面カメラを搭載し、AI技術と合わせ、手軽にプロ並みの写真が撮れるとしている。
AIが自動的に最適な仕上がりに設定してくれる
Find Xの背面カメラは2000万画素+1600万画素のデュアル、前面カメラは2500万画素。特徴的なのは、カメラアプリを起動すると、スマホ上部からカメラ部がスライドしてせり出してくることだ。しかも、収納時はすっぽり本体に隠れるため、指紋や傷の付着を心配する必要がない。
背面カメラを使った撮影では、AIシチュエーション機能により、自動的に撮影シーンを認識し、最適な仕上がりに設定。実際、風景を撮るとメリハリある仕上がりになる。「ポートレート」モードでは、背景をボカし、あたかもイメージセンサーの大きなカメラで撮影したような写りも楽しめる。
また、前面カメラで自撮りした画像でも、AIによる自動加工が行われ、被写体に適した仕上がりを手軽に得ることができる。
エキスパートモードを使うとホワイトバランスやISO感度など細かく設定できる
AIを徹底的に活用した撮影機能など写真愛好家も納得できるスマホだ
前面部を覆い尽くすほど大型で美しい画像を再生する有機EL画面に、AIを徹底的に活用した撮影機能など、写真愛好家も納得できるスマホだ。メカ的にスライドするカメラ部の動作時間は1秒ほどで、緩慢なところがない。SIMフリーなので、データSIMを使い、通信もできるコンデジとして活用するのもありだろう。
Photo & Text by 大浦タケシ:宮崎県都城市生まれ。スマホによる縦位置動画撮影を毛嫌いする向きもあるが、スマホのデフォルトは縦位置であり、これまでの動画とは異なる新しい表現なのだと前向きに考えたい。
※価格は記事作成時のものです。