一昔前は「ちょっと変わっったダイエット法」というくらいの認識でしかなかった「糖質制限」。糖質(炭水化物)の摂取を控える食事制限法のことですが、今では、医学的根拠を元に効果的なダイエット法として一般に知られるようになってきました。ダイエットといえば、女性には気になるワードです。今回「糖質制限」生活をするに当たり、生活家電のプロから見たおすすめの家電・グッズをご紹介します。
糖質制限とは
糖質制限とは、糖質(炭水化物)の摂取を控える食事制限法のことですが、近年では医学的根拠を元に、糖尿病をはじめとする生活習慣病への効果、または肥満の改善、ダイエット対策として一般に知られるようになってきました。
糖質(炭水化物)は、人に不可欠な栄養素で、主食=糖質と考えてもらって間違いありません。
日本でいうお米、西洋でいうパンがこれに当たります。
このため、例えば、白米から玄米に変えた所で、糖質のもとになるデンプンを含む胚の部分はそのままですから、健康によいとされる玄米でも、ほぼ同等の糖質があることになります。
パンも同じです。小麦を使う限り、低糖質化は難しいといえます。逆な言い方をすると、お米を使わないご飯、小麦を使わないパンを探すようなものです。
ブランパンが作れるホームベーカリーでダイエット用おやつを
この手の食品で一番有名なのは、「ブランパン」でしょう。
通常、小麦粉を作る時に捨てる小麦の「外皮」の部分で作ったパンのことです。ローソンが販売する様になり、有名になりました。
普通の小麦粉(強力粉)と違うので、ほとんどのホームベーカリーで作ることはできません。
が、ツインバード工業のホームベーカリー『PY-5634W』 は、ブランパン用のプログラムを持っており、家でブランパンを作ることができます。
ツインバード
ブランパン対応ホームベーカリー(1.5斤)
PY-5634W
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推奨粉は、鳥越製粉と一緒に作り上げた『低糖質ブランパンミックス』。糖質が84%カットされます。3斤分1200円(税抜)です。
また、ブランパンまで行かなくても、通常食パンを作るときに、添加する10g程度の砂糖を抜く方法もあります。その意味でもホームベーカリーは使えるひと品です。
糖質オフのご飯を専用の炊飯ジャーで
お米の方は、タイガー魔法瓶の『米粒状加工食品 とらひめ』がおすすめです。
こちらは手作りコンニャクの加工品で、糖質:47%オフ。
専用プログラムが付いた炊飯ジャー『JPE-A10Z』で炊きあげることができます。
米粒状加工食品(とらひめ)
でん粉加工食品(仕上げ粉)
JPE-TH08
『とらひめ』は、10食分で3800円と高級ブランド米と似たお値段です。高めですが、かなりお米の食感に似せてあり、中々のものといえます。
通常のお米を糖質カットできる炊飯器
「ブラン」と「とらひめ」の2つは素材自体を変えているので、確実な糖質制限が可能です。
ここまでカットできないですが、通常のお米でも糖質カットできる炊飯器もあります。
サンコー「糖質カット炊飯器 LCARBRCK」(糖質:33%カット)です。
サンコー 炊飯ジャー
糖質カット 炊飯器 6合
LCARBRCK
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炊飯の途中で糖の一部は水に溶け出すのですが、その水を炊飯中に取り替えてしまい、溶け出した分だけ糖質カットする仕組みです。
こちらは気温・湿度などの条件により、溶け出し具合が変わってきますので、33%カットは最大値と考えてください。
今、紹介した家電は、通常のホームベーカリー、炊飯器としても使用できますので、糖質制限が終わっても使うことが可能です。
まとめ
糖質制限は、元々糖尿病患者のための対処法。病人食ということが言えます。
このため味は二の次。このため、よく考えてトライしてください。
メーカーも試食会などを行っていますので、そこでチェックするのもお勧めです。
また各メーカー共、普通のホームベーカリー、炊飯器に、低糖質材料に対応した形を取っています。低糖質食に興味がある人は、家電の買い換え時に、そのことを考慮して選択するのも一つの手です。
「使うことができる状態にある」というのは、生活に余裕をもたらします。
◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オ
フィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があ
り、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京散歩とラーメンの食べ歩き。
生活家電.com
http://www.seikatsukaden.com/