ギンナンには、血流を促して体を温める強い効果があります。近年、この効果が「ギンコライド」というギンナン特有の成分によって、もたらされることもわかってきました。緊張したときにトイレに行きたくなる心因性の頻尿にもギンナンは有効でした。【解説】柴田佳一(柴田接骨院院長)

解説者のプロフィール

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柴田佳一(しばた・よしかず)
柔道整復師。ケガの痛みはもちろん、さまざまな痛みや不調を取り除くため、ごしんじょう療法(気の流れを正しく整える)や、独自の三導療法(3点のみ刺激し鎮痛を促す)など、痛みを取り除く施術にも力を入れている。

薬の効かない頻尿にも効果てきめん

ギンナンは、頻尿など尿のトラブルに即効性があります。最初に知ったのは36年前でした。

当時、私は研修で中国を訪れていました。そのときに現地の人から「おしっこが近いときは、ギンナンがいい。結婚式の前に食べると、トイレに立たなくて済む」と教わったのです。

本当なのか確かめたくなった私は、自分の結婚式の前にギンナンを11個食べてみました。すると次々とお酌されたにもかかわらず、3時間の披露宴で、一度もトイレに立つことなく過ごせたのです。

以来、尿のトラブルを訴える患者さんに、ギンナンをお勧めするようになりました。すると私と同様、すごい効果が見られたのです。

症例をご紹介しましょう。5年前から頻尿だという80代男性。夜中は5回ほどトイレで目が覚めるそうで、寝不足で非常につらいとのこと。

「薬も効果がない」とおっしゃるので、施術とともに「寝る前に炒ったギンナンを5個食べてみてください」とお伝えしました。翌日には10個に増やしてもらいました。

すると、2~3日後には夜中のトイレが1回に激減。「よく眠れて、体がらくになりました」と、非常にお喜びでした。

ギンナンは子どもの夜尿症にも効果的です。まだおねしょが続いている、という中学生が修学旅行に行くときにも、炒ったギンナンを持たせました。

それを毎晩3個ずつ食べたところ、おねしょをすることなく過ごせたそうです。もっと幼いお子さんの場合、ギンナン1~2個で効果はてきめんでした。

画像: 写真は、蓮如上人が植栽したイチョウの木(ぎんなんの里)で採れたギンナン。殻の色が白く、ツヤがある

写真は、蓮如上人が植栽したイチョウの木(ぎんなんの里)で採れたギンナン。殻の色が白く、ツヤがある

フライパンで炒ると香ばしくておいしい

ギンナンには、血流を促して体を温める強い効果があります。近年、この効果が「ギンコライド」というギンナン特有の成分によって、もたらされることもわかってきました。

緊張したときにトイレに行きたくなる心因性の頻尿にもギンナンは有効でした。

女性に多い腹圧性尿失禁(おなかに力が入ると尿がもれる症状)の場合は、ギンナンを食べると同時に、内転筋を鍛えるとより効果的です。

ちなみに、前立腺肥大症などで起こる尿が出にくい症状の場合は、ギンナン以上にいい方法があります。

お尻の割れ目の上あたりには尿の出をよくするゾーンがあり、放尿中にそこを軽くかくように刺激すると、尿の出がよくなります。

さて、ギンナンの食べ方ですが、私はフライパンで炒る調理法が最も気に入っています。ペンチで殻を軽く割り、フライパンでコロコロと両面が焦げるくらいまで炒ります。実が黄色から緑色の透き通る色に変われば、焼き上がりです。この方法で加熱したギンナンは香ばしくて、とてもおいしいのです。

ギンナンは殻をむくのが面倒という声もありますが、電子レンジを使う方法もあります。紙製の封筒にギンナンを入れて、封筒の口を二重に折り、1~2分レンジにかけてください。パンパンッと殻が破裂して、すぐに食べられる状態になります。 

食べる時間は夕食時か寝る前がいいでしょう。初めて食べる人は3個程度から様子を見て、徐々に増やすことをお勧めします。症状が改善したら、その量を毎日続けるといいでしょう。

コンサートや観劇、結婚式など、席を立ちにくいイベントの場合は、その前に多めの量を食べる方法もあります。

ただし、なんであっても食べすぎはよくありません。

私自身は10~20個食べても大丈夫ですが、体質に合わせて量は調整しましょう。また、妊娠中の女性に対するギンナンの安全性はまだ確かめられていないので、控えたほうがいいでしょう

画像: フライパンで炒ると香ばしくておいしい
画像: この記事は『安心』2019年1月号に掲載されています。

この記事は『安心』2019年1月号に掲載されています。

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