【スマホ決済比較】LINE Pay・PayPay・楽天ペイの最新比較はコレ!使える店やポイント、キャンペーンは?クレカや現金よりお得?

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LINE Pay、PayPay、楽天ペイ、Origami Pay、d払いといった、スマホを使ったQR決済、バーコード決済といったいわゆる「スマホ決済」が使える店が急拡大している。今回はこの5サービスのキャンペーンやポイント付与率、決済限度額、支払方法、使えるお店、送金機能の有無まで詳細に比較してみた。

スマホを使ったQR決済/バーコード決済
が可能な主要サービス比較

サービス名 LINE Pay PayPay 楽天ペイ Origami Pay d払い
運営母体 LINE ソフトバンク、
ヤフー
楽天 Origami NTTドコモ
URL https://line.me/ja/pay https://paypay.ne.jp/ https://pay.rakuten.co.jp/ https://service.smt.docomo.ne.jp/keitai_payment/
支払い方法 銀行口座、
クレジットカード
銀行口座、
クレジットカード、
Yahoo!マネー
クレジットカード 銀行口座、
クレジットカード
クレジットカード、
電話料金合算払い
決済限度額 条件によって異なる 条件によって異なる 1回当たり3万ポイントまで。
ローソンでは1回1日当たり4000ポイントまで
1回あたり100万円まで 1万円/月、3万円/月、5万円/月の設定が可能
(条件によって10万円/月)
決済可能な
コンビニ
ローソン、
ファミリーマート、
ミニストップ、
セイコーマート
ローソン(3/26から)、
ファミリーマート、
ミニストップ、
ポプラ
ローソン、
ファミリーマート、
ミニストップ、
ポプラ
ローソン ローソン、
ファミリーマート、
スリーエイト、
ポプラ、
生活彩家
決済可能な
家電量販店
ジョーシン ビックカメラ、ヤマダ電気、
コジマ、ソフマップ、
ツクモ、ベスト電器、
ジョーシン、パソコン工房など
決済可能な
ドラッグストア、
外食チェーンなど
ウエルシア、ドラッグ新生堂、
サンドラッグ、ツルハドラッグ、
ロフト、ビッグエコー、
和民、白木屋ほか
ドラッグ・イン・キムラヤ、
ドラッグ新生堂、
ビッグエコー、
魚民、白木屋ほか
白木屋、和民、
魚民ほか
吉野家、KFC、
ドラッグ新生堂、
和民、ロフトほか
ウエルシア、ドラッグ新生堂、
ハックドラッグ、ツルハドラッグ、
タワーレコード、和民ほか
送金・割り勘 × ×
(ドコモユーザー対象)
ポイント
付与・割引率
支払い額の
0.5~2%のポイントを付与
支払い額の
0.5%のポイントを付与
支払い額の
0.5%のポイントを付与
銀行口座からの
即時払い利用で
支払い額を1%オフ
支払い額の
0.5%のポイントを付与
期間限定
キャンペーン
の一例
初めての銀行チャージ(1000円以上)
で500ポイントを付与。
マイカラープログラム
によってポイント付与率が3%アップ。
2/12~5/31支払い額の20%を付与
(1回につき1000円相当が上限。
付与合計上限は5万円相当)。
初回利用で300ポイント付与。
楽天の店舗によって、
楽天ペイでの支払いで
楽天ポイントの付与が3倍になるなど。
店舗によって支払いが
即時半額になるキャンペーンあり。
そのほか、店舗ごとにクーポンあり。
利用設定で200円分、
初めての利用で800円分のポイントを付与。
※データは2019年2月中旬現在。各サービスの利用可能店舗やポイント付与率、機能などは変更になることがあります。

LINE Pay、PayPay、楽天ペイ……大規模なキャンペーンが話題!
スマホ決済はどれがお得?

使える店が急拡大している理由は?

諸外国と比べ、キャッシュレス化が遅れているといわれる日本だが、その解決策としてにわかに注目を集めているのが「スマホ決済」だ。
もともとAndroidはおサイフケータイに対応しており、iPhoneもApple Pay開始以降は非接触決済に対応していたが、さまざまな理由で、利用できる場所が限られていた。特に個人が経営するような規模の小さい店舗では、いまだに支払い手段が現金のみということが多い。
理由はさまざまだが、決済手数料の高さや、決済端末を導入するコストの高さ、入金までの時間の長さなどが挙げられることが多い。

こうした問題点を解決し、今、急速に伸びているのがスマホ決済だ。ここでいうスマホ決済とは、ユーザーのスマホの画面に表示したQRコードやバーコードをレジで読み取って決済する仕組みのこと。小規模な店舗の場合は、レジに掲示してあるQRコードを、ユーザーがスマホのカメラで読み取ってから金額を手動で入力し、決済を行うこともある。

後者の方法だと、店舗側はQRコードを紙などに印刷しておくだけでよく、専用端末を導入しなければならない非接触IC決済と比べると、かなり敷居が低い。また、期間限定ながら、決済手数料を無料にしている事業者も存在する。

こうした手軽さが受け、QRコード決済を導入する店舗は急速に拡大中。当然、ユーザー側から見れば、スマホ決済の利用シーンが広がることを意味する。

さらに、「対応するスマホを選ばない」という点も普及に拍車をかける。従来の「おサイフケータイ」と呼ばれる機能は、iPhoneにしろAndroidにしろ搭載している機種とそうでない機種が混在していたため、誰もが使える機能ではなかった。その点、QR/バーコード決済であれば、アプリをインストールするだけで済むので、誰もが気軽に使えるようになるというわけだ。

支払い時にはQRコードを見せる/読み取るだけ

支払い方法はシンプル。画面に表示させたQRコードをレジで読み取ってもらうか、レジに掲示してあるQRコードを読み取るだけだ。アプリを起動する必要があるため一手間かかるが、小銭がいらず、支払いがスムーズになる。

スマホに表示させたQRコードを、対応店舗のレジで読み取ってもらうのが主流。画像は「LINE Pay」。

レジが非対応の小規模店舗では、印刷されているQRコードをスマホで読み取って金額を自分で入力するケースも。

QRコードが読み取られると、すぐに通知が届く。「LINE Pay」の場合は、LINEで金額などが送られてくる。

現金に払い戻せないサービスが多い

現在、スマホ決済でシェアが高いのは、LINEの「LINE Pay」、ソフトバンクとヤフーが合弁で設立した「PayPay」、楽天の「楽天ペイ」あたり。ほかには、ドコモが携帯電話料金と合算で支払える「d払い」を導入しているほか、ベンチャー企業のOrigamiが運営する「Origami Pay」も存在する。

一見、同様に見えるこれらのサービスだが、実は詳細が微妙に異なっている。例えば、「LINE Pay」や「PayPay」は、銀行口座から残高を直接チャージできる仕組みだが、「楽天Pay」や「Origami Pay」は現状、登録したクレジットカードや銀行口座でしか支払いができない。「LINE Pay」については、コンビニでの入金にも対応する。「d払い」は、クレジットカードのほか、ドコモのユーザー限定で、毎月の携帯電話料金に合算して支払えるといった特徴もある。

銀行口座やクレジットカードをひもづける

サービスにもよるが、スマホ決済は先払いと後払いのどちらにも対応していることが多い。前者の場合、銀行から残高を事前にチャージする。後者は、登録したクレジットカードで支払うことができる。「d払い」は携帯電話料金への合算も可能。

画面の「PayPay」や、「LINE Pay」などはプリペイドに対応。銀行などから残高をチャージすることが可能だ。

「PayPay」の場合、残高をチャージするのがめんどうという場合は、ひもづけたクレジットカードで後払いにすることもできる。

「LINE Pay」のみだが、チャージした残高は登録した銀行に払い戻しが可能。セブン銀行では現金も引き出せる。

また、利用できる店舗もサービスごとに分かれている。コンビニエンスストアだと、ローソンはここまで挙げてきた5サービスのすべてに対応しているが、ファミリーマートは「Origami Pay」には非対応。セブンイレブンは、QRコード決済に非対応だ。「PayPay」以外は、オンライン決済にも対応しており、一部のネットショップでの支払いにも利用できる。本稿執筆時点では非対応だが、「PayPay」も「ヤフーショッピング」や「ヤフオク」などで、支払いに使えるようになる予定だ。

「LINE Pay」や「PayPay」に関しては、店舗での支払いだけでなく、個人間送金にも対応する。同じサービスを利用しているユーザーと一緒にご飯を食べたり、タクシーに乗ったりしたときに、現金不要で割り勘できるのが便利だ。小銭のやり取りをする必要がないため、均等に割っても手間が少ない。特に「LINE Pay」の場合は、LINEでメッセージをやり取りする感覚で気軽に個人間送金できる。「PayPay」は登録してある電話番号を利用。その場に居合わせているときは、画面に表示させたQRコードで送金することも可能だ。

個人間送金は振込代わりにも使える

「LINE Pay」と「PayPay」は、残高をほかのユーザーに送金可能。手数料もかからないため、銀行振込の代わりに使えそうだ。「LINE Pay」はLINEの友だちにメッセージ付きで送金できる。「PayPay」は、送金に登録した電話番号を利用する。

プリペイド型で残高をチャージして使えるサービスは、送金に対応することも多い。画面は「LINE Pay」。

「LINE Pay」は、LINEの友だちにメッセージ感覚で送金できる。スタンプも添えることが可能だ。

「PayPay」は登録した電話番号を利用。QRコードを使って、対面で送金する仕組みも用意されている。

ただし、一度チャージした残高を、銀行に現金として戻せるサービスは、ここで挙げた中では「LINE Pay」のみとなる。それ以外は、払い戻しができないので注意が必要。チャージしすぎて、いざというとき現金が足りない、なんてことも起こりうる。その点、「LINE Pay」はひもづけた銀行に払い戻せるほか、セブン銀行から現金を引き出すことも可能。手数料が216円かかるのはネックだが、飲み会などで幹事があらかじめ「LINE Pay」で費用を集め、まとめて現金で払うといった使い方もできる。

キャンペーンの活用でかなりお得に使える

スマホ決済は、当然ながら現金よりも使える店舗は少ないが、それを補う魅力的なキャンペーンがあるのも特徴だ。中でもインパクトがあるのは「PayPay」。2018年12月に開催した「100億円あげちゃうキャンペーン」は大きな話題を呼び、社会現象にもなった。「PayPay」は現在、100億円を投じたキャンペーンの第2弾を展開中(5月31日まで)。1回1000円まで、合計5万円まで、使った金額の20%がポイントとして還元される。10回に1回、1000円まで全額返還される抽選も行われる。

「LINE Pay」も、定期的に「Payトクキャンペーン」を実施しており、その際は還元額が大きくなる。1月のキャンペーンは、コンビニやドラッグストア限定で、利用額の20%が最大5000円まで還元された。月ごとに内容は異なるが、還元額が大きいため、利用しない手はないだろう。それ以外でも、7月31日までは3%還元のキャンペーンを行っている。

「LINE Pay」は、毎月の利用額に応じて0.5%から2%まで、4段階で還元率が決まるが、キャンペーン期間中はここに3%が上乗せされる仕組みだ。普及期ということもあり、ここで挙げた「PayPay」や「LINE Pay」以外にもさまざまなキャンペーンを行っているため、内容は小まめにチェックしておいたほうがいいだろう。

いずれにせよ、現状では、QRコード決済のほうが現金やクレジットカードよりお得になることが多い。利用も簡単なため、まだ使っていない人は、小額の決済からでも始めてることをおすすめしたい。利用できる店舗に違いがあるため、複数サービスを併用するのも手だ。

※価格は記事作成時のものです。

解説/石野純也(ジャーナリスト)

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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