ビジネスにおける「お金の気持ち」に着目し、主に女性起業家向けのコンサルタントとして業界では群を抜く実績を持つ、モゲ氏(本名・森瀬繁智)。現在、2児のパパとして東京と長崎のデュアルライフを満喫するモゲ氏は、クライアントが無意識に抱える長年の「思い込み(=ブロック)」を摧破できるかどうかが成功の条件、と指摘する。ここでは、同氏初の著作『お金持ちスイッチ、押しちゃう?』(うさんくさいけど効果バツグンの成幸法則)より、「幸せなお金持ち」になるための考え方、そして読者からよく受ける質問をQ&Aで紹介する。
モゲ
多くのクライアントを月収100万円超えに導く、幻のコンサルタント。お金の気持ちの専門家。長崎在住。5歳のとき、事故で脳みそに骨が刺さったが奇跡的に助かり、そこから性格がめちゃくちゃ明るくなる。人気の「お金セミナー」に参加した人の8割は、半年以内に10万円から1000万円の臨時収入があるという。仕事と妻と笑いが大好きな2児のパパ。
お金持ちスイッチとは?
「お金持ちスイッチ」って知っていますか?
貧乏だったぼくが、こうして「幸せなお金持ち」になるための本を書けるようになったのは、いつも笑っていて、幸せそうな両親のおかげです。
ぼくは、男だけの3人兄弟の末っ子。
兄弟、みんな違う仕事をしていますが、誰からも仕事の愚痴を聞いたことがありません。それは、父が昔からいつも楽しそうに仕事をしていたからでしょう。ぼくが覚えている限り、父はず〜っと幸せそうでした。
今、75歳の父は、定年まで砂積み船の船長をやっていました。
朝3時ぐらいに起きて出かけることもしょっちゅうだったし、台風が来ているときの海なんて命がけです(実際、2回ぐらい台風の日に海に落ちて、奇跡的に助かったことも)。
父が働いていたのは、祖父(父の父)が創業した建材会社。そこで、砂積み船で働いていたけれど、ぼくが物心つくまでは超貧乏だったんです!
洋服も年に1回、正月前に買ってもらえる程度でした(でも、それがすごくワクワクする瞬間だった♪)。
ぼくが高校を卒業する頃から、その会社は地元の長者番付に載るぐらい急成長して、お金も回るようになりましたが、それまでは本当に貧乏そのもの。
それでも、父の愚痴は今まで一度も聞いたことがないんです。
逆に、父は仕事と海が好きすぎて、定年後は地元のフェリー会社から声をかけられて働くし、その後は自分で漁船を買って釣りをする日々。75歳の今では、漁協組合にまで入っています。
たぶん、そうした在り方が、ぼくたち兄弟にも無意識に浸透しているんだと思います。
父は「オレは学校一、頭が悪かった!」と自慢するくらい、頭がよくなかったらしいんです。
でも、そんな父がなぜ今では幸せに成功しているのかというと、それはたった2つのことをしていたから。
1つは、「いつも仕事を楽しんでいる」。
もう1つは、「いつも徳を積んでいる」。
父は自分で漁船を出して1人で魚釣りに行きますが、釣った魚はいつも近所や友人に配っています。「どうして、いつもそんなことをするの?」と聞くと、答えはシンプル。
「みんなが喜ぶから」
どうやら、ぼくの祖父も、よく周囲の人に小遣いをあげていたらしいのです。それを見て育った父にも、その精神が自然に刷り込まれたのかもしれません。
そりゃあ、「成幸」するはずですよね♪
楽しく仕事をしながら徳を積んでいれば、それが「お金持ちスイッチ」となって確かに起動し、神様はあなたのところに必ず回ってきてくれますよ。
「お金持ちスイッチ」を入れるために、実際にどう考え、具体的に何をすればいいか。クライアントさんからよく聞かれる質問です。ここでは、ぼくがよく受ける質問をいくつかまとめてみました。
【Q1】お金持ちスイッチが入ると、宝くじは当たりますか?
そもそも、幸せなお金持ちの多くは、宝くじを買いません。だって、宝くじを当てるより、仕事したほうが稼げるって知っているから。
ジャンボ宝くじで1等に当せんする確率は、1000万分の1と言われているけど、仕事で年収1億を稼ごうと思えば、大きな賭けに出るようなビジネスだって10回に1回くらいは当たるもの。
ちなみに、1000万分の1っていうのは、隕石に当たって死ぬよりも低い確率みたいです。つまり、ほとんど当たらないってこと。そもそも、宝くじは「空くじが多い」=「多空くじ」とぼくは思っています(笑)。
仕事で稼いだほうが効率はいいことを知っている人こそ、お金持ちスイッチが入っている人だよね。
「そんなこと言われても、年収1億円なんて簡単に稼げない!」と思うなら、お金が好きなわけじゃない、働きたくないだけだと思います。
だって、そういう人に「宝くじで1億円当たったら、なにする?」って聞くと、たいていは、「会社をやめて南国のリゾート地でゆっくりしたい」とか「一軒家を買って優雅に暮らしたい」……なんて妄想するんです。
それは、お金が好きなのではなくて、稼ぎたくない、ラクしたいだけですよね。残念ながら、そういう人にはお金持ちスイッチは入りません。
逆に、「怠け者スイッチ」が入ってしまうかもしれません。
もちろん、お金が好きで、ラクが好きな人もいます。
ぼくは両方好き♪
でも、ぼくはそれ以上に稼ぐことが好き。稼ぐってことは、相手が喜んでくれるってことだから。
お金が好きな人の多くは、人を幸せにしようと思っています。でも、ラクが好きな人は自分がラクをしたいだけ。だから、神様も応援しないんだよね。
ちなみに、「宝くじで高額当せんをした人は破産する」ってよく言われるけど、それはお金の器が小さいからです。
例えば、年収300万円の人に1億円が当たったら、お金の使い方がわからないから、うまい儲け話にだまされたり、あやしい投資に手を出したりしそうでしょ?
そもそもお金の器が小さい人は、大金を使いきれません。だから、どうしても宝くじに当たりたいと思うなら、まずはお金の器を大きくしておくことが大事なんです。
【Q2】金運アップの神社にお参りしたほうがいいですか?
ぼくも神様にはまだ会ったことがないので正直わからないけど(笑)、お参りしないよりは、したほうがいいと思います。
なぜなら、お賽銭の額に比例して、お金持ちになる決意が固まったりするから。
例えば、お賽銭箱に100円を入れるときと、1万円を入れるときでは、気持ちがまったく違います。
「1万円も入れたんだから、絶対にいいことがあるはず!」って思うでしょ?
つまり、1万円を入れるってことは、「今から幸せにフォーカスします」っていう神様との約束なんです。
だから、今までもいいことはたくさん起こっていたはずだけど、1万円を入れたことでいいことだけが目につくようになって、「幸せになった」という、よい勘違いを起こしているだけなんだよね(実際、ぼくも毎日お参りしてるし 笑)。
だから、お参りすることはすごくいいことだと思うけど、神社に行ったからといって必ず開運するわけではありません。運気を上げるのも、下げるのも自分次第。ということは、毎日が開運のチャンスってことだよ♪
ちなみに、神様は魔法使いじゃないからね。
多くの人は、神様にお願いしたら、いきなり目の前に臨時収入がボンッと現れると思っているけれど、そんなはずはありません。
お金は、仕事や人を介して回ってくるものです。だから、神様に「収入がアップしますように」とお願いしたからといって、お金が入る努力をせずに待つだけだったら、いつまでたってもお金は入ってこなくて当然。
それと、「お金持ちになりたければ、金運に御利益のある神社がいい」などと言われるけど、ぼくは全然こだわりません。
参拝すると気持ちのいい神社とか、落ち着く神社であれば、金運に関係ない神様でも、あなたをバックアップしてくれるはず♪
ぼくは、毎朝の散歩のついでに、子どもの頃から親しんでいる神社に手を合わせています。そこでするのは感謝、そして自分ではなく、皆さんの幸せのお願いごとだけ。
「今日もおかげさまで幸せです。この世の皆さんが幸せに気づきますように。いつも、ありがとうございます」ってね。
そうすると清々しい気持ちになるし、神様だって感謝されたらうれしいはず。
そういう人には、「お〜こいつ、わかってるな〜」って、お金の神様が目をつけてくれるはずですよ。
【Q3】お金に好かれるには、どんな財布がいいですか?
これも、クライアントさんからよく聞かれる質問です。
そんなとき、ぼくは「あなたが成功したときに持っていたい財布を買うといいよ」とアドバイスしています。
そう思うようになったきっかけは、あるお金持ちの社長夫人と一緒に、ぼくのメガネを買いに行ったときのことです。
ぼくが3万円くらいのメガネを選んだら、その社長夫人から「モゲちゃん、なんでそれを選んだの?」って聞かれたので、「好きだから」と答えました。
すると、「今の自分に合っているものを買おうとするからダメなのよ。成功したときにかけていたいメガネを買いなさい」って言われたんです。その言葉にすごく納得して、8万円のメガネを買ったことがありました。
その社長夫人が教えてくれたこと、それは、「ぬるま湯に浸かっていても成長しない」っていうこと。
成功している自分をイメージして財布を買うのは、壁を1つ越える感じでドキドキすると思います。でも、そのドキドキは、「この財布を買ったら、どうなるんだろう!」という喜びなので、お金の器も広がっていくんです。
ちなみに、財布の色を気にする人もいるけれど、何色でも大丈夫。手にしたときに、自分のエネルギーが上がる感じがすれば、その直感を信じてくださいね♪
【Q4】財布に入れるお札は、新札に替えたほうがいいですか?
できれば新札にしたほうが、お金のエネルギーがアップしますよ。
ぼくは毎月、銀行で1万円札を新札に替えてもらっています。だから、財布の中の1万円札はすべて新札。
銀行に行くと、いつも銀行員のかたに「お祝いごとですか?」って聞かれるんだけど、「新札=お祝いごと」と思われるってことは、それだけ新札は相手に喜ばれる証拠です。
自分だって新札を持っていたほうが気分がいいし、渡したときも相手に喜んでもらえるので、一石二鳥です。
それに、新札には他人のエネルギーが入っていないんです。苦労して稼いだエネルギーとか、血と汗がにじむ思いで手にしたエネルギーとか……その重たいエネルギーを感じると、気持ちよく使えなくなってしまいます。
ちなみに、以前に仲良くなった銀行員のかたに、こんなテクニックを教えてもらいました。
新札に両替するのに手数料がかかる場合がありますが、一度ATMにお札を預け入れて、窓口で新札でおろしてもらうと、手数料がかからないそうです。
もちろん、銀行によってそれぞれ対応が違うかもしれないので、確認してみてくださいね。
まとめ
ぼくにとって、お金は神様なんです。
神様は好きなことをさせてくれるし、好きなものを食べさせてくれて、自分や好きな人を幸せにしてくれる存在です。
お金も同じように、お金があるから好きなことができるし、好きなものを食べることができるし、自分や好きな人を幸せにできるんです。
そんな神様に応援されるためにも、お金に対する思い込みのブロックを外しましょう。
あとは、「TY(とりあえず、やってみる)」!
そうすれば、「DU(どうせ、うまくいくから)」!
とびっきり幸せなお金持ちになってくださいね♪
あなたがますます「成幸」しますように!
モゲ(森瀬繁智)
お金の気持ちと成幸のコンサルタント。一般社団法人お金の気持ち研究所代表理事。株式会社WaLife 代表取締役。
長崎在住。5 歳のとき、事故で脳みそに骨が刺さったが奇跡的に助かり、そこから性格がめちゃくちゃ明るくなる。長崎と東京のデュアルライフを満喫し、旅費だけで年間2000万円超えのハーフリタイヤ生活を送る。個別セッションは超高額にもかかわらず、リピート率は90%超え。「1回のセッションで人生20年分を飛び越える効果が出る」と言われ、クライアントの長年の思い込み(ブロック)を笑いで一刀両断。そのアドバイスは予想のはるか斜め上から飛んでくると言われる。主に女性起業家をコンサルし、年商2000万超えのクライアントを多数輩出。人気の「お金セミナー」に参加した人の8 割は、半年以内に10万円から1000 万円の臨時収入があるという。仕事と妻と笑いが大好きな2 児のパパ。海外セミナー(香港、マカオ、シンガポール、バリ、ラスベガス、ハワイ)も大盛況。
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