靴を履いて硬いアスファルトを歩いていると、足のアーチがつぶれ全身のバランスが崩れるとともに、さまざまな箇所に痛みやゆがみが現れます。そこでお勧めなのが、足の中指の感覚を回復し全身のバランスを取り戻す「足指ゴム」です。【解説】藤本靖(環境身体学研究所代表・ボディワーカー)

解説者のプロフィール

画像: 解説者のプロフィール

藤本靖(ふじもと・やすし) 
環境身体学研究所代表・ボディワーカー。東京大学経済学部卒業後、政府系国際金融機関で政府開発援助(ODA)の業務に関わる。東京モード学園ファッションスタイリスト学科修了。その後、東京大学大学院で身体教育学を専攻し、脳のシステムや心と体の関係について研究。米国Rolf Institute認定ロルファー™、ソマティック・エクスペリエンス認定プラクティショナー™。「神経系の自己調整力」に基づく「快適で自由な心と身体になるためのメソッド」を開発。簡単で、効果が高い疲労回復のためのワークが注目され、Google米国本社の研修プログラムでとりあげられる。心身の健康の専門家としてTV・雑誌など掲載多数。著書に、ベストセラー「『疲れない身体』をいっきに手に入れる本」(講談社)など。

足の中指にゴムを巻くとまっすぐ立ちやすくなる

私は、身体感覚に意識を向けて、体をケアする「ボディワーク」を指導しています。

外反母趾やO脚、X脚、ふくらはぎのむくみ、ひざの痛みなどのトラブルに悩むかたは多いものですが、実はその原因は生活環境にあります。

靴を履いて、硬いアスファルトを歩いていると、5本の足指が1枚の板のように固まってしまうのです。

本来、私たちの足には3つのアーチがあります(下図参照)。そして、内側のアーチを形成する3本指(親指・人さし指・中指)と、外側のアーチを形成する2本指(薬指・小指)の二手に分かれて、足指が働いています。

《全身を支える3つの「足のアーチ」》

画像: 【外反母趾を改善】足のアーチを取り戻すには「輪ゴム」を使う方法がおすすめ!O脚・X脚の痛みにも

足は体全体の土台で、3つのアーチで全身を支えている。足指は「内側の3本指」と「外側の2本指」に分かれて働いており、それぞれがアーチを形成している。

「内アーチ」(土踏まず)を形成するのは、足の親指・人さし指・中指の3本指。「外アーチ」を形成するのは、足の薬指と小指の2本指。さらに5本の足指の付け根の骨が「横アーチ」を作る。

足指ゴムで「足の中指」に意識を向けると、つぶれがちな3つのアーチが回復し、全身のバランスが整う

しかし、5本の足指が1枚の板のようにくっついてしまうと、足のアーチがつぶれ、全身のバランスが崩れるとともに、さまざまな箇所に痛みやゆがみが現れます。

そこでお勧めなのが、足の中指の感覚を回復し、足と全身の適切なバランスを取り戻す「足指ゴム」です。

足の中指の第1関節に、締めつけない程度に輪ゴムを二重か三重で巻きます。最初は片足だけに輪ゴムを巻いてみてください。すると、巻いた足のほうがまっすぐに立ち、動かしやすいことが実感できます。

足指ゴムの効果を確認できたら、外出や運動するとき、両方の中指にゴムを巻いてみましょう。全身の動きがスムーズになるのを実感するはずです。

足のアーチを取り戻す「足指ゴム」のやり方

画像: 足のアーチを取り戻す「足指ゴム」のやり方

基本のやり方
両足の中指の第1関節に、輪ゴム(またはヘアゴムなど)を締めつけない程度に二重か三重で巻く。
この状態で歩いたり運動したりすると、体が動かしやすくなる

応用
両足に輪ゴムを巻いたら、まっすぐ立って、「自然な呼吸の波が足の中指に届く」イメージで呼吸を繰り返す(鼻でも口でも可)。大腰筋(体の中心・深部に位置する筋肉)と横隔膜がしっかり動き、全身がいっそう理想的な状態に整いだす!

長時間巻いていると痛くなることもあるので、自宅でくつろぐときはゴムをはずすなど、メリハリをつけましょう

外反母趾の手術を回避できた例も

特に外反母趾には、足指ゴムの効果はてきめんです。

外反母趾は足の内側のアーチが崩れ、親指の付け根が圧迫されて起きる症状です。手術をするしかないほど強い痛みがあった女性は、足指ゴムを始めると、すぐ痛みが解消。変形も徐々に改善され、手術を回避しました。

ふくらはぎがパンパンにむくみ、毎晩木槌でたたいてほぐさないと眠れなかった70代の女性も、足指ゴムだけで、むくみを解消しました。

なぜ足の中指のゴムが、ふくらはぎのむくみに功を奏したのでしょうか。

足の内側3本指は、すねの脛骨、外側2本指はすねの腓骨という骨につながっています。

足指ゴムで、内側・外側の指が分かれて働くようになると、すねの2本の骨の間に、正しい隙間が回復します。すると骨の間の血液やリンパの流れが促され、その結果、むくみが解消したわけです。

すねの2本の骨の隙間を取り戻すと、ふくらはぎやすねのむくみばかりか、O脚・X脚や、ひざ・股関節・腰・肩・首などの体のさまざまな部位の痛みも改善します。

足指ゴムは、もう10年以上前からクライアントさんに勧めていますが、「たいへん手軽なのに、効果がすぐ実感できる」ということで、好評です。

最終的に、足指の感覚が目覚めれば、ゴムを巻かなくても、快適な立ち方・歩き方が保てるようになります。ぜひ試してみてください。

画像: この記事は『ゆほびか』2019年4月号に掲載されています。

この記事は『ゆほびか』2019年4月号に掲載されています。

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