原因不明のめまい、耳鳴り、難聴、気象病(天気痛)……、つらいですよね。そんなときに道具不要で気軽に実践できるのがモリタ整体院総院長 森田茂人先生考案の「耳たぶあんま」(正式名称:「耳もみ整体」)。そのやり方を紹介します!
モリタ整体院総院長 森田茂人もりた・しげと◎1990年モリタ整体院を開院。MCメディカル系列院の総院長。延べ28万人の施術を行う。手技により筋肉・骨格のこわばりを取り、ゆがみを整えて自然治癒力を高めている。『膝痛解消!神の手を持つ13人』(現代書林)で紹介される。
まじめながんばり屋ほど不調を起こしやすい

原因不明のめまい、耳鳴り、難聴などの耳の不調を訴える人が増えています。
実は同じような状況は、東日本大震災のときもみられました。共通する背景が、ストレスです。強いストレスを受けると、自律神経(内臓や血管の働きを調整する神経)のバランスがくずれて平衡感覚が乱れたり、耳の奥の内耳がむくんだりして、耳鳴りやめまいといった耳の症状が出やすくなるのです。
私の分析では、まじめでがんばり屋の人ほど、その傾向が強いようです。大変な状況のなかで、一人でがんばってストレスをため込んでしまうと、心労(脳疲労)が積み重なって、めまいや耳鳴りが起こってしまうのです。緊張の糸がプツンと切れたときが、特に危険です。
私は東日本大震災後にこうしためまいや耳鳴り、難聴を治す方法はないかと試行錯誤し、「耳たぶあんま」(正式名称は「耳もみ整体」)を考案しました。
腎につながる耳をもみ、水分を排出させる

耳をもむと、なぜこれらの症状の改善に役立つのでしょうか。理由は以下のとおりです。
血行がよくなり、内耳のむくみが取れる
私は、原因不明のめまいや耳鳴りの多くは、内耳の血行不良で起こると考えています。
血流が悪いと、内耳や聴覚細胞に酸素が届かなくなり、細胞の代謝が低下して、機能が落ちます。
また、リンパ液(体内の余分な水分や老廃物、毒素などを運び出す体液)の流れも悪くなるので、三半規管に水がたまり、内耳がむくんできます。これが西洋医学でいう「内リンパ水腫」です。この内リンパ水腫の治療法として、利尿剤が処方されます。
耳をもむと血流が改善されるため、内耳の酸欠の改善に役立ちます。さらに、耳は脳の近くにありますから、耳をもむと脳の疲れも緩和され、自律神経を整える効果も期待できます。
また、東洋医学では、耳は五臓のひとつである「腎」と深い関係があると考えます。
腎は尿を作るところですから、耳をもむと腎が刺激されて利尿作用が高まります。腎に由来する耳たぶを刺激することにより、間接的に腎臓からの水分の排出作用が働き、内耳のむくみの解消につながると考えられるのです。これも、耳の不調の改善に役立つでしょう。
周囲の筋肉や血管が緩む
頭部を横から見ると、耳は首につながっており、頭と顔に隣接しています。つまり、耳は首、頭、顔の境目にあり、その真ん中に位置しているのです。
耳の周囲には、重要な筋肉や血管、リンパ管が集まっています。耳をもむと、それらを一気に緩めることができ、血流がよくなります。
耳は、ちょうどきんちゃく袋の口のような存在と考えることができます。きんちゃく袋の口を緩めれば、周囲の布も一気に広がります。そんなイメージを持ちながら、耳をもむといいでしょう。
耳たぶあんまのやり方 指導/森田茂人


「耳たぶあんま」4つのポイント
片方ずつ行っても、両方一度に行ってもOK。笑顔をつくりながら行うと効果がアップします。1日に何回でも、いつ行ってもよい。入浴中やお風呂上がりに行うと、血流がよりよくなります。症状が片方の側にしかない場合も、両側に行います。気圧の変化で頭痛がするなどの気象病の改善にも、非常に効果的です。

今回の記事の抜粋元「耳をもむとやせる!不調が消える」(ブティック社・税込定価 1,430円・ 2025年09月29日発売)公式サイト https://www.boutique-sha.co.jp/39211/
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