私が考案した「こうじ水」を、いちばん最初に『壮快』で紹介していただいたのは、2017年10月号の「食べる甘酒」特集のなかでした。次第に注目度が高まり2019年の12月には、TBSのテレビ番組(『名医のTHE太鼓判!』)でも紹介されました。若いお客様が興味を持ってくださるようになったので、とてもやりがいがあります。【解説】山崎京子(山崎糀屋女将・糀コンシェルジュ)
老眼鏡がなくても新聞を楽々読める
私が考案した「こうじ水」を、いちばん最初に『壮快』で紹介していただいたのは、2017年10月号の「食べる甘酒」特集のなかでした。
その後、しだいに注目度が高まり、昨年は1月号と5月号の二度、「こうじ水」を特集していただきました。
さらに9月には、その集大成ともいえるムック本『こうじ水で病気が治る!肌ツルツル!』(マキノ出版)が刊行されただけでなく、12月には、TBSのテレビ番組(『名医のTHE太鼓判!』)でもこうじ水が紹介されました。
多くの皆さんにこうじ水を知っていただけて、ほんとうにうれしい限りです。それ以来、お店にはこうじの注文が殺到しています。なんとかお客様へお届けしようと、スタッフを増やして増産しているところです。
以前に比べると、若いお客様が興味を持ってくださるようになったので、とてもやりがいがあります。
これほどまでに、こうじ水が評判になるのは、手軽に作れること、サラリとした甘さがあっておいしいこと、そして、実にさまざまな健康効果があることだと思います。
かくいう私自身、毎日こうじ水を飲んでいるので、72歳になる現在まで一度も便秘をしたことがありません。そのおかげで、この年にしてまだまだ美肌をキープしていると自負しています(笑)。
私はふだん、新聞を読むときもほとんど老眼鏡は使いません。そればかりか、なんと視力がアップしていることがわかったんです。何年か前は0.7だったのに、最近、県立病院で測定したら、1.0あったので正直びっくりしました!
そのほかに実感しているこうじ水の効果は、二日酔い解消です。ここ最近のブームのために、酒宴に誘われる機会も増えたんですが、飲み過ぎた翌朝、コップ一杯のこうじ水を飲めば、ムカムカがスッと治まります。
入浴剤として使えばアトピーや乾燥肌にも
私の店では、昔ながらの製法を守り、新潟県米のコシイブキを蒸し、特別配合の糀菌をまぶして繁殖させ「糀」を作っています。
糀は、本来さまざまな健康効果を持っていますが、それは生きたまま腸に届かないと、きちんと発揮されません。1gのこうじには、1.7億個の乳酸菌と、4千万の酵母が含まれています。
また、新潟薬科大学で実施された実験結果では、こうじ水の抗酸化作用(有害な活性酸素を撃退する働き)は、米の10倍以上だというデータが得られています。
その強力な抗酸化力が、生活習慣病の改善に役立つというわけです。
こうじ水を作るのに必要なのは、糀とミネラルウォーターだけ。化学物質も不純物もいっさい含まない、天然の健康ドリンクです。
こうじ水は、必ず冷蔵庫に入れて、加熱しないで飲んでください。熱を加えると、酵素の働きが失われてしまいます。
ただし、冷たい飲み物が苦手なかたは、電子レンジで30秒ほど温めていただいてもけっこうです。40度くらいのぬるめになるようにしてください。こうじの酵素は、60度を超えると死んでしまいます。
こうじ水は、飲むだけではなく、化粧水として使うのもお勧め。さらに、こうじ水を作るのに使った糀は、袋のまま浴槽に入れると、入浴剤としても重宝します。
肌を美しくするだけではなく、アトピーや乾燥肌の解消にも役立つと評判です。
私のお店がある新潟県阿賀町に春が訪れるのは、とてもゆっくりになります。そんな厳しい冬も、こうじパワーを注入した温かいお風呂で、乗り切っていくつもりです。
一晩漬けるだけ!甘くておいしい「こうじ水」の作り方
【材料】
・こうじ(糀)…100g
・ミネラルウォーター…500ml
【作り方】
❶ポットとだし用パックを用意する。
❷だし用パックに、こうじを入れる。
❸ポットに(2)を入れ、水を注ぐ。冷蔵庫で約8時間ほど寝かせたら出来上がり。
●3日以内に飲み切ること
●必ず冷蔵庫で保存!
●こうじは3回ほどくり返して使える