ネガフィルムやポジフィルムなどの35ミリフィルムを最も高解像度・高画質でデジタル化するには、パソコンに接続するオートフィルムスキャナーを使う方法がおすすめだ。ここではサンワサプライの「400-SCN034」を使ったデジタル化の手順を紹介する。
35ミリフィルムを高解像度&高画質でデジタル保存
35ミリフィルムを最も高解像度&高画質でデジタル化するには、サンワサプライの400-SCN034のような、パソコンに接続して使うオートフィルムスキャナーを用いるのがいい。
高画質で保存できるポイントは、センサーとしてCCDを用いていることと、高解像度でスキャンできることにある。近年のスキャナーはセンサーにCISという方式を採用していることが多いが、本体をコンパクトにできる半面、ピントが合いにくい。その点、CCD方式はスキャナー本体が大型化してしまうが、正確なピントが得られるというメリットがある。
また、フィルム1枚を1回でスキャンするのではなく、センサーをずらしながら複数回スキャンすることで高解像度を得ることも可能。最大で3600dpiだが、35ミリフィルム1コマを4986ドット×3468ドットの48ビットカラー(約281兆色)でデジタル化することができる。ホルダーを自動的に動かすオートタイプなので、操作も簡単だ。
オートフィルムスキャナーによるデジタル化の手順
使用した製品はコレ!
サンワサプライ 400-SCN034
実売価格例:3万9800円(サンワダイレクト限定商品)
USBでWindowsパソコンに接続して使う35ミリフィルム専用のスキャナー。35ミリスリーブ(6コマ)用と、35ミリマウント(4枚)用のホルダーが標準付属しており、ネガ/ポジのデジタル化が可能。
ここがポイント!
本体側の操作だけで、USB接続したパソコンに自動でデータを保存してくれるため、大量のフィルムをデジタル化したい場合に最適。解像度や保存形式の選択もできる。
(1)ドライバーやアプリをパソコンにインストール
(2)付属のUSBケーブルでパソコンと接続
(3)本体の電源ボタンを押して起動させる
(4)フィルムをホルダーにセットする
(5)フィルムホルダーを本体正面から差し込む
(6)「Positive」または「Negative」のボタンを押す
(7)フィルムのスキャンが自動的に実行される
(8)デジタル化した写真をパソコンで確認
※価格は記事作成時のものです。
解説/福多利夫(フリーライター)