いつから子供にスマホを持たせていい?利用時間やアプリの制限方法を解説

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子供にスマホを持たせるなら、親子でよく話し合って「スマホルール」を決めておくのが一番。初めて自分専用のスマホを持った子供の使い過ぎたり、思わぬ被害に遭わないように、スマホの機能やアプリを活用して子供のスマホを管理しよう。iPhoneは「スクリーンタイム」、Androidなら「Googleファミリーリンク」が便利だ。

<疑問と悩み>子供にスマホを持たせるとき、気をつけるべき点は?

⇒⇒最も注意すべきは、使いすぎとプライバシーの漏洩

初めて自分専用のスマホを持った子供は、夢中になって時間を忘れてしまう。また、インターネットの危険性もよく知らないため、年齢にふさわしくないアプリを使ってしまう可能性もある。そこで、スマホの機能やアプリを活用して子供のスマホを管理しよう。

親子ともiPhoneなら、iOSの「スクリーンタイム」が便利。「ファミリー共有」でつながっている子供のスマホ利用時間や利用アプリ、アプリごとの利用時間を管理できる。子供がAndroidなら、「Googleファミリーリンク」アプリだ。子供の年齢に合わせて2種類提供されているので、インストールするといいだろう。なお、このアプリは親のスマホはiPhone、Androidのどちらでも利用できる。
また、時間制限機能をサポートしているSNSアプリもある。特定のアプリだけを制限したい場合は活用するといい。もし、通信そのものを制限したいなら、特定の端末の利用時間を設定できるWi-Fiルーターを使う手もある。

利用時間や、どのアプリを使わせるかは、親子で話し合って決めるのがいちばん。その際、スマホルールとして紙に残しておくと、うやむやになることを防げる。

iPhone
●使いすぎの管理には「スクリーンタイム」が有効

子供のApple IDをファミリー共有で登録すれば、子供のスマホの管理ができる。利用状況の確認や課金の制限も可能だ。

スマホ自体の利用時間は、「休止時間」で設定。「休止時間中にブロック」にしておけば、指定時間になると、休止画面が出て、何も利用できなくなる。

Android
●使用時間の制限やペアレンタルコントロールを設定

「YouTube」はアカウントでログインし、「視聴時間」の「一定時間ごとに休憩をリマインド」をオンにすると、時間の警告を受けられる。

「TikTok」は「マイページ」の「設定」にある「デジタルウェルビーイング」で、使用時間の制限やペアレンタルコントロール機能を利用できる。

<疑問と悩み>いつから子供にスマホを持たせてもいい?

⇒⇒中学生からが多い。最近は小学生高学年からという例も少なくない

内閣府が発表した平成30年度の「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、小学生の35.9%、中学生の78.0%、高校生の99.4%が自分専用のスマホを持っている。中学生になると、塾や習い事で夜遅くまで外出したり、部活の連絡が「LINE」のグループで来たりなど、スマホが生活に必要となるからだろう。

しかも、この年齢は年々下がってきており、小学生のスマホ所有は、今後増えていくといわれている。キッズケータイの次に何を持たせるかと考えたとき、スマホを選択する家庭が多いからだ。

とはいえ、小学生にいきなり高校生と同じ道具を与えてしまうことは心配だ。最初は、家のリビングで利用する、外に持ち出すのは習い事のときだけなど、制限しておくべきだ。
なお、親が学校で持たせたいと考えていても、学校で禁止していることもある。学校へ持ち込むときは許可制、または先生に預けるなど、学校ごとに取り決めがあるので、確認しておきたい。

●小学生でもスマホユーザーが増加

スマホを持つ年齢は下がってきている。中学生はもちろん、小学生にも所有が広がりつつある。むやみに与えず、家庭できちんと使用範囲を決めておこう。

<疑問と悩み>「フィルタリング」ってあるけど、必要なの?

⇒⇒18歳未満にはフィルタリングが義務づけられている

フィルタリングサービスとは、子供に有害な情報やサービスを制限する機能だ。2018年から、使用者が18歳未満の場合は、キャリアが購入時にフィルタリングサービスを説明し、導入することが義務づけられている。フィルタリングのレベルは、小学生、中学生など年齢によって区切られており、小学生が最も厳しい。

NTTドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイル、UQモバイルでは「あんしんフィルター」を無料で提供している。細かな機能は各社で異なるが、iOSよりAndroidのほうがきめ細かな設定が可能だ。

格安SIMでは、「i-フィルター」などのフィルタリングサービスをオプションで提供しているケースが多い。料金がかかるのを避けるなら、前述のスクリーンタイムや「ファミリーリンク」を活用する手もある。なお、フィルタリングは、保護者の申告があれば外すこともできる。

●フィルタリングは格安SIMでも必須

Googleファミリーリンク
提供元:Google
対応OS:Android、iOS(無料)

保護者と12歳以下の子供は「Googleファミリーリンク」アプリ、13~18歳未満は「18歳未満のお子様向けGoogleファミリーリンク」アプリを利用する。

親が契約者でも子供が使うなら
フィルタリングが必須よ

<疑問と悩み>子供がSNSを利用する際の注意点は?

⇒⇒不適切な行為をしないようにしっかりと注意しておきたい

子供はいくつものSNSを使って友達と交流する。「LINE」「ツイッター」「インスタグラム」を併用しているケースが多い。

LINEは、メッセージのやり取りが中心。閉じた世界のため、仲間をグループから勝手に退会させるなど、悪ふざけからいじめに発展することもあるので注意。

一方、ツイッターとインスタグラムは、仲間以外にもやり取りが見られるSNSだが、知り合いを中心につながっているため、他人から見られているという意識は低い。そこで、仲間に見せるつもりで不適切な動画をアップし、炎上してしまう。不適切な行為をしないことや、他人からも見られていることを注意しておきたい。

また、インスタグラムの「ストーリー」機能や「TikTok」といった動画コンテンツは、データ通信量が多くかかることも説明しておくといい。

●「ツイッター」の利用には特に注意したい

「インスタグラム」や「ツイッター」はアカウントを非公開にしよう。それでも拡散する可能性はあるので、動画アップ自体をしないよう話しておこう。

中学生もよく利用する「LINE」。「タイムライン」は公開にして投稿すると、全LINEユーザーに見られてしまうので、チェックを入れないこと。

<疑問と悩み>親の使う端末は、ケータイとスマホ、どっちがいい?

⇒⇒今後も考えるとスマホ。シニア向けと一般的なスマホの違いを知るべし

使い慣れたケータイを使い続けたいシニアは多い。しかし、2022年にauが3Gの停波を予定しており、au以外のキャリアも同様の展開が考えられる。そこで、3Gケータイの利用者はそろそろ買い替えを考える時期。LTE対応のケータイを利用することもできるが、これをきっかけにスマホへ切り替えるのがおすすめだ。

では、どんなスマホを選べばいいのか。「らくらくスマートフォン」などのシニア特化型か、一般的なスマホかだが、操作性が独特なシニア用よりも、ユーザーが多いiPhoneのほうが周囲の人に操作方法を聞けるメリットがある。一方、シニア用はサポートセンターに無料で何度でも聞ける特典がある。フィッシング詐欺などの被害を防ぐためにも、サポート面に着目して選ぶべきだ。

●らくらくタイプとiPhoneのいずれかがおすすめ

ドコモ(富士通製)
らくらくスマートフォン me(F-01L)
実売価格例:4万3416円

スマホのタッチパネルに慣れていなくても、ボタンを押す感覚で操作できる。無料で何度でもサポートセンターに問い合わせできるので、安心。

アップル
iPhone 8
実売価格例:8万8776円
(64GB)

iPhoneはユーザーが多いので、操作を周りの人に聞いて覚えられる。8は最近のスマホの中ではコンパクトな機種なので、ケータイからの買い替えにも向く。

※価格は記事作成時のものです。
解説/鈴木朋子(ITライター)

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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