エプソンの4Kプロジェクター「ドリーミオ EH-TW8400W」をテスト!

家電・AV

エプソンの家庭用プロジェクター「ドリーミオ」。最新モデル EH-TW8400Wは、基本デザインは変わらないものの、前モデルのクオリティを向上させた意欲作だ。筆者は付属のトランスミッターによる4Kワイヤレス伝送で、映画「グレイテスト・ショーマン」(4K UHD)を見てみた。

今回のテストアイテムはこちらエプソン EH-TW8400W

実売価格例:33万9030円

●プロフィール
エプソンの家庭用プロジェクター、ドリーミオの最高峰となる4Kプロジェクター。前モデルの基本設計を踏襲しながら、クオリティに磨きをかけた意欲作で、レンズシフト機構、ワイヤレス伝送と、充実した設置性も健在だ。

レンズを本体の中央に配置し、その両脇に給排気口を配したシンメトリーデザイン。2600ルーメンという明るさは数ある4Kプロジェクターでもトップレベル。

<SPEC>
●方式/3LCD
●液晶パネルサイズ/0.74型(16:9)
●パネル解像度/1920ドット×1080ドット
●コントラスト比/100万:1
●投写レンズ/2.1倍電動ズームフォーカスレンズ F:2.0-3.0 f:22.5-46.7mm、対角60〜300型
●映像入力端子/ミニD-Sub15pin、HDMI×2(HDCP2.2対応)
●サイズ/幅520mm×高さ170mm×奥行き450mm
●重量/11.4kg

2600ルーメンと明るさは前作から向上

基本デザインは、前作のEH-TW8300Wと変わらない。フルHD仕様の透過型高温ポリシリコンTFT液晶パネルを3枚配置(RGB用)し、フレーム単位で、半画素分、斜め方向にずらすことで4K化を図る独自の4Kエンハンスメントテクノロジーも従来どおりだ。
プロジェクターの基礎体力となる明るさは、2500ルーメンから2600ルーメンに向上。HDR(ハイダイナミックレンジ)表示についても、従来のHDR10(主に4K UHD BDで採用)に加え、新4K8K衛星放送で採用されたHLG(ハイブリッド・ログガンマ)もサポート。SDR、HDR10、HLGの自動切り替えが可能になった。

投写レンズは2.1倍ズームで、上下96%、左右47%というシフト機能を備える。しかもレンズシフト、ズーム、フォーカスと、すべて電動制御なので、手軽に精緻な調整が可能だ。

■自照式リモコンを採用

暗い場所でも使いやすい自照式リモコン。「HDR」ボタンが追加され、4K/HDR映像の視聴時、よりきめ細かな明るさの調整が手軽にできるようになった。

■ワイヤレストランスミッターが付属

付属のワイヤレストランスミッターを使えば、本体とのケーブル接続なしに視聴が可能。

ワイヤレス伝送でも4Kの優位性を実感

焦点距離が短く、設置範囲も広いため、6畳間程度のスペースでも80~100型の投写が可能。また、前面排気のため、背面を壁の直前に設置できるのも大きな強みだ。さらに、ワンタッチで特定の調整パターンが呼び出せるレンズポジションメモリー機構(登録は最大10パターン)も健在で、その精度も高い。

付属のトランスミッターによる4Kワイヤレス伝送で、映画「グレイテスト・ショーマン」(4K UHD)を見たが、その映像は明るく、すがすがしさを感じさせるもの。バランスの取れた再現性で、映像の抜けのよさが印象的だ。一定のコントラスト感を確保しながら、ライトアップされる豪華な衣装、暗がりの顔色と、その描き分けも明確。4K/HDR表示の優位性をしっかりと実感させてくれた。

おすすめ度…A

レンズシフト機構、ワイヤレス伝送など設置性が良好。4K映像も抜けがいい

ココが〇

2600ルーメンという明るさの恩恵は絶大。HDR表現の持ち味が無理なく引き出され、奥行き方向に立体的に広がる映像の世界が満喫できる。

ココが×

ワイヤレス伝送は便利だが、伝送速度は9Gbps。4K放送の視聴は、18Gbps伝送が保証されるHDMI端子での接続が好ましい。

※文中の「オススメ度」は、「A+」から「C-」までの9段階評価になっています。

※価格は記事作成時のものです。
解説/藤原陽祐 (AV評論家)

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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