【パイナップルのフルーツ酢】疲労回復に飲むと体がシャキッとする!残ったパインはパウンドケーキにして美味しく活用

美容・ヘルスケア

酢の健康効果で代表的なのが、クエン酸回路でおなじみの疲労回復効果です。クエン酸回路がきちんと機能するためには、いっしょに摂取しなければならない栄養成分がいくつかあり、その一つが糖分です。ですから、果糖が含まれるフルーツと酢の組み合わせは非常によいわけです。【解説】若宮寿子(若宮ヘルシークッキングスタジオ主催)

解説者のプロフィール

若宮寿子(わかみや・ひさこ)

栄養士、日本フードコーディネーター協会委員、米国(NSF)HACCPコーディネーター。企業で8年間栄養指導・給食管理を行い、栄養改善にて東京都知事賞を受ける。退職後、若宮ヘルシークッキングスタジオを主宰。農林水産省食育レシピの栄養監修に携わるほか、あらゆる世代に向けての健康レシピを紹介している。『酢しょうがで体スッキリ!ずっと健康!』(宝島社)など、お酢関係の著書、監修書も多い。
若宮寿子ヘルシークッキングスタジオ(公式ホームページ)

パイン酢とは?

酢が苦手な人でもとりやすい

まさに自家製のスポーツドリンク

どこの家庭にも常備されている調味料の酢に健康効果があることは、ずいぶん前からいわれてきたことです。

ここ最近は、酢と野菜やフルーツを組み合わせたものが人気で、私のところへもテレビ局や雑誌社から組み合わせのレシピについて、お問い合わせをいただくことがよくあります。

数年前のことだったでしょうか。そうした中で思いついたのが、パイナップルと酢を組み合わせた「パイン酢」です。

フルーツの中でも、熟したパイナップルは甘味と香りが強いので、酢の酸味とにおいが和らぎ、酢が苦手な人でもとりやすいのでは、と考えたのです。

そこでさっそく作ってみると、思ったとおり、酢の酸味とにおいがまろやかになりました。水で薄めて飲んでみたところ、これがおいしい! さっぱりした口当たりで、予想以上のおいしさに驚きました。まさに湯上がりに最適の1杯です。

以来、パイン酢は私のお気に入りのドリンクです。湯上がりはもちろんのこと、テニスやジムに行くときには、500mlの水筒に入れて持って行きます。さっぱりとした口当たりに酢の疲労回復効果が加わり、まさに自家製スポーツドリンクといったところでしょうか。

パイン酢の疲労回復効果

グッと飲むと体がシャキッとする

酢の健康効果で代表的なのが、クエン酸回路でおなじみの疲労回復効果です。疲労物質を分解したり、エネルギーを生成するので疲労と体力の回復が期待できるといわれています。

でも、これは、クエン酸回路がきちんと機能してこそ得られる効果です。そのためにはクエン酸といっしょに摂取しなければならない栄養成分がいくつかあり、その一つが糖分です。

ですから、果糖が含まれるフルーツと酢の組み合わせは非常によいわけです。

50代も後半に入った頃からは、私も以前に比べると疲れやすくなってきました。料理教室の後にぐったりしてしまうこともあり、そんなときにパイン酢の水割りを1杯、グッと飲むとシャキッとします。

また、仕事を日中に終わらせるためには、家事も仕事もテキパキとこなさなければならず、体力が必要です。パイン酢がその一助を担ってくれています。

パイン酢の作り方

ちなみに、私の料理は「簡単においしく」がモットーですから、パイン酢のパイナップルには、調理の必要がないカットパインをお勧めしています。

用意するものは、酢500ml、カットパイン250g、砂糖250gです。これらをすべて密閉瓶に入れたら出来上がりです。3〜4日で飲み始めることができます。

砂糖を減らしたい場合は、その分パイナップルを増やします。カットパインは、実の熟れ方がわかるという利点もあります。

よく熟れているものは甘味も強いので、砂糖を減らすことができます。氷砂糖を使用する場合は、1日1回、瓶をそっと回しながら混ぜます。

また、酢をリンゴ酢にすると酸味がまろやかになり、リンゴの甘さも加わるので飲みやすくなります。なお、密閉瓶は、使用前にアルコール消毒か、煮沸による加熱消毒を必ず行ってください

ドリンクとして飲むときは、お好みの濃さでよいと思います。私は10倍の濃度、パイン酢大さじ1杯を水150nlで薄めています。氷を浮かべるといっそう飲みやすくなります。

ご家族で飲む場合、甘さの好みが分かれることもあるかと思います。そのようなときには、砂糖なしで作り、ドリンクにしてから甘味を足すとよいでしょう。その場合、砂糖やハチミツは冷たいドリンクに溶けにくいので、オリゴ糖がお勧めです。

若宮先生流パイナップルの活用方法

デザートや酢の物に酢も実も利用できる

残ったパインの利用法としては、砂糖を入れて作ったパイン酢のものであればパイナップルにも甘味が移っているので、刻んでパウンドケーキなどの焼き菓子に利用できます。

そのほか、キウイと合わせて寒天寄せにすると、色合いのきれいなデザートになります。また、キュウリと合わせた酢のものなら、パイナップルも酢も利用できます。

これからの暑い季節には、水分補給が非常に重要です。さっぱりとした口当たりでおいしく飲めてローカロリー、しかも疲労回復効果まで見込めるパイン酢を、ぜひ皆さんも召し上がってみてください。

「パウンドケーキ」の作り方

【材料】*9×22×6cmのパウンド型1台分
パイン酢のパイナップル…40g(粗く刻む。好みで量を増やしてもOK)
バター…100g(600Wの電子レンジで30秒ほど加熱し軟らかくする)
卵…2個 小麦粉…100g 砂糖…80g
クランベリー(乾燥)…30g 干しブドウ…20g

【作り方】
*下準備=パウンド型にクッキングシートを敷き、オーブンは170℃で余熱する。
バターに砂糖を加え、泡立て器で白くなるまで混ぜる。
卵を加えさらに混ぜ、小麦粉を3回に分け加え、ヘラで混ぜる。
(2)にパイナップルとクランベリー、干しブドウを混ぜ、型に流す。
(3)を170℃のオーブンで40分焼いて完成。

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