【スマホ決済とは】利用方法・使える店舗・セキュリティなど初心者が抱く11の疑問に回答!

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どんなスマホでも使える?どうやって入金する?機種変更しても使える?など、初心者が気になる、スマホ決済にまつわるさまざまな疑問や不安に答えていこう。

Q.スマホ決済ってどんなスマホでも使える?

A.
スマホ決済は、QRコードやバーコードを画面に表示できるか、それらをカメラで読み取れればいいので、ほとんどのスマホが対応している。もちろん、iPhone、AndroidのどちらもOK。

おサイフケータイといった電子マネー決済では、FeliCaチップの搭載が必要だが、そのような条件もない。

ただし、各決済サービスごとに専用アプリのインストールが必要で、アプリによっては、OSのバージョンが古いと利用できないこともあるので、事前に対応しているかを確認しておこう。

また、コードはサーバーから読み出されるため、通信環境も必要。通信が不安定なWi-Fiでつないでいる場合は、あらかじめ切断しておきたい。

《ほとんどどんなスマホでも利用できる!》

QRコードやバーコードを表示したり、読み取ったりできれば、どんな端末でもOK。

Q.スマホ以外に必要なものはあるの?

A.
スマホ決済は、店舗との情報をやり取りするインターフェースとして、QRコードやバーコードを使っているにすぎない。実際には各サービスにチャージされた残高なり、クレジットカードなりで支払っていることになる。

そのため、原則としてスマホ以外に、銀行口座やクレジットカードも必要だ。

どちらが必要になるかは、サービスによってまちまち。例えば、PayPayは銀行口座かクレジットカードのどちらでもOKだが、LINE Payは基本的に銀行口座からチャージした残高からでしか支払えない。

逆に、楽天ペイはクレジットカードの登録が必要。また、d払いのように、携帯電話料金と合算でき、銀行口座もクレジットカードも不要で利用できるサービスもある。

《原則として銀行口座かクレカが必要》

一部サービスでは、携帯電話料金との合算も可能だが、基本的に銀行口座かクレジットカードの登録が必要だ。

Q.どんな店で使える? 利用可能な店は見つけられる?

A.
サービスごとに利用できる店舗はさまざまだが、コンビニやドラッグストア、家電量販店のように、店舗数の多いチェーン店が中心だ。ふだん使いをされることが多く、効率的に店舗数を増やせるからだ。

ただ、こうした店舗は、すでに電子マネーやクレジットカードが対応しているため、スマホ決済を使うメリットが少ない。そこで本領を発揮できるのが、中小の店舗だ。

例えば、PayPayは、クレジットカードが使えない屋台などでも支払えることがあるほど。他サービスも拡大を図っており、今後も店舗数が増えていくことは間違いない。

また、利用可能な店舗は、アプリやサイトにリストアップされているほか、サービスによっては地図と連動し、近くの利用店舗がわかる場合もある。

《スマホ決済可能なコンビニの例》

日常的に利用され、店舗数の多いチェーン店は、スマホ決済が可能なケースが多い。

Q.スマホ決済は、ネットショッピングでも使える?

A.
ネットショップでも利用できるが、現状での対応サイトは少ない。PayPayは、ソフトバンク傘下のサービスが中心。LINE Payも、LINEデリマなどに加え、ZOZOTOWNといった一部の外部サービスが対応する程度。

一方、d払いはキャリア決済が原点なだけに、対応店舗が多い。Amazon(ドコモユーザーのみ)や各百貨店など、バリエーションも豊富だ。

《d払いは対応が多い》

AmazonやNTT-Xストアなど、対応サイトが多い。

Q.現金で払うのと、どちらの手間がかかる?

A.
支払いの場面や金額にもよるが、現金を渡し、差額をお釣りで受け取るというやり取りをするよりも、画面を見せるだけのスマホ決済のほうが手軽だ。コンビニなどでは、レジ待ちの間に、あらかじめ画面を出しておくと、よりスムーズになる。

実は、さらに素早いのが、電子マネー。スマホを読み取り機にかざすだけで、スピーディに支払える。

《現金払いより手軽》

財布から小銭を探す必要もなく、スムーズに支払える。

Q.スマホ決済のお金ってどうやって入金する?

A.
サービスによって異なるが、基本は、あらかじめチャージした残高か、登録したクレジットカードで支払うことになる。どちらが必要かは、サービスによってまちまちだ。

例えば、PayPayは銀行口座、クレジットカードのどちらでも利用できるが、銀行口座などからチャージした残高があれば、送金なども行える。

LINE Payは、決済時には残高かキャンペーンなどで付与されたLINE Payボーナスしか利用できない。ただし、チャージ手段は、コンビニの端末やATMなど多彩に用意されている。

ユニークなのはメルペイで、クレジットカードは利用できないが、メルカリの売上がそのまま利用できる。不要な物を売って得た金額を、コンビニなどの買い物で使える。

《主なスマホ決済の入金方法》

前払い(チャージ)、即時払い、後払いの3とおりの決済方法に分かれている。

Q.セキュリティが不安。不正利用されたらどうなる?

A.
7Payの不正利用が大きく取り上げられ、不安を感じる人も多いはずだ。ただ、ほとんどのサービスは、携帯電話番号などとひもづける「2段階認証」を実施するなど、本人になりすましてログインするのは非常に難しくなっている。

一方で、プリペイド(前払い)サービスは、全般に補償がクレジットカードより手薄なことも覚えておきたい。

《2段階認証などで対策》

ほとんどのサービスには、SMSを利用した2段階認証などが採用され、セキュリティは確保されている。

Q.キャンペーンが話題だけど、本当に得なの?

A.
スマホ決済は、20%還元などの大型キャンペーンが魅力。普及促進期のため、各社ともキャンペーンでユーザーを増やそうと躍起だ。有効期限などはあるが、現金と等価で使えるので、お得といえる。

ただし、戻ってくるのは現金ではなくポイントで、そのサービスで使えるもの。銀行に払い戻せるサービスは少ない。囲い込まれることは、覚悟しておくべきだ。

《キャンペーンはお得》

各社とも赤字覚悟でキャンペーンを実施しており、お得といえる。

Q.スマホを機種変更しても使える?

A.
機種変更しても、同じアカウント(ID)とパスワードでログインすれば、そのまま残高を引き継ぐことが可能だ。一部の電子マネーのように、残高をクラウドに保存するなどの手続きは不要。

ただし、サービスによっては、再度電話番号による2段階認証をしなければならないケースもある。IDやパスワードは絶対に忘れないようにしておきたい。

なお、複数のスマホでの同時利用については、推奨されていない場合が多く、例えば、d払いでは、端末を切り替えるごとに2段階認証をやり直す必要がある。

《機種変更でも問題なし》

スマホ決済では、IDとパスワードを引き継げば、端末を変更しても問題ない。

Q.スマホを紛失したり、壊したりしたらどうすればいい?

A.
スマホそのものを紛失してしまった場合は、まず「スマホを探す」アプリなどでデータを削除しておきたい。

これをしておけば、万が一、画面のロックを解除されても、残高などを使われる心配が少なくなる。新端末を用意できたら、ただちにログインし直して、前の端末で利用できないようにしておこう。

スマホを破損した場合は、スマホが動作していれば利用できる。ただし、画面が割れるなどで、コードが読み取れない状態になると、当然利用できない。割れたまま利用している人を見かけるが、決済を利用するには修理が必要だ。

《コードが読み取れないと利用不可》

スマホの画面が割れた場合は、割れる場所がコードの表示に重なっていると、決済することができない。

Q.スマホが電池切れのときはどうなる?

A.
画面にコードを表示する必要があるスマホ決済は、スマホがバッテリー切れだと、当然利用できなくなる。バッテリーの残量には、従来以上に注意を払いたい。モバイルバッテリーなどを用意しておくといいだろう。

その点、同じスマホ利用の決済でも、おサイフケータイ搭載端末(電子マネー)は、残ったわずかなバッテリーでも利用できる(完全放電してしまうと不可)。

なお、Apple Payも、iPhone XS以降は「予備電源」に対応し、エクスプレスカードに設定したSuicaのみ、バッテリー切れ後も利用できる。

《電池切れでは使えない》

スマホの不満というと、バッテリーのもちが挙げられるが、スマホ決済利用者は特に気をつけたい。

解説/石野純也(ジャーナリスト)

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